2022-01-01から1年間の記事一覧
令和4年もどん詰まり。 今年は特別編、で締めることにした。 たまたまBS日テレで「にっぽん和菓子探訪」(27日放送)を見てしまった。 高橋克典さんがスイーツ好きということで、ナビゲーターをつとめていて、私は彼の別番組「ワタシが日本に住む理由」(…
令和4年も残すところあとわずか。 今年は楽天のサイトで「47都道府県あんこ菓子」(完全保存版)を書き上げ、東京FM(全国ネット)にゲスト出演するなど、餡ハッピーな年となった(テレビ数局からも声がかかったが、いくつかの理由で見送った。もったいな…
スティーブ・ジョブスが大の和菓子好きだったことは和菓子ファンなら知ってる人も多い。 だが、その中身については不明の部分が多い。 東京・赤坂の老舗「青野本店」が贔屓(ひいき)の店だったようだが、同店のホームページや関連資料を見ても「まんじゅう…
まずは写真をご覧いただきたい。 ルビーのような紅い羊羹が流し込まれた、片面だけの円形の最中(もなか)。 よく見ると表面がうっすらと糖化している。 アートのような美しさ。ため息が出かかった。 これが戦国時代からタイムスリップしたもの? と言ったら…
たい焼きが心にまで沁みる季節。 なので、久しぶりに人形町「柳屋」のたい焼きを食べたくなった。 甘酒横丁で昔ながらの一丁焼きを守っている、私の好きなたい焼き屋さんの一つ。 大正5年(1916年)創業。現在3代目。 景気のいいころは「玉ひで」で親…
歴史上の人物にはあんこ好きが多い。 例えば豊臣秀吉。うぐいす餅の命名者としても知られ、餅菓子、紅練り羊羹などエピソードに事欠かない。 徳川家康も饅頭好きだったようで、「塩瀬」の七代目が長篠の合戦の前にに「本饅頭」を献上したというエピソードも…
めっきり寒くなったが、秋口から冬にかけてはあんこ菓子がひときわ輝く季節の一つだと思う。 栗蒸し羊羹⇒豆大福⇒たい焼き。 個人的な好みだが、このあんこラインは捨てがたい。 特に豆大福は紅葉が散るころがとても好きだ(一年中おいしいが)。 しみじみ感…
先日、京都の老舗「亀末廣」の栗蒸し羊羹を取り上げたところ、あん友から「東京にもいい栗蒸し羊羹がいっぱいある。例えば茗荷谷の『一幸庵』。予約してから行かないと手に入らないよ」とメールが入った。 なので、今回は和菓子界でも評価の高い「一幸庵」(…
京都あんこ旅の締めは驚きの「きんつば」群です。 きんつばの星座?いやバラエティー化? まずはほんの一部、下の写真を見ていただきたい。 ベースは円形の小ぶりな手焼ききんつばだが、上に乗っている具が上からピスタチオ、くるみ、実山椒(みざんしょう)…
「あん古都」京都の奥深さについて。今回は焼き菓子を取り上げたい。 キラ星が多すぎて、選択が容易ではないが、たまたま出会った「本家玉壽軒(ほんけたまじゅけん)」の二品をご紹介したい。 つぶあんとこしあんの絶妙な焼き菓子。 「くずや」と「茶つう」…
和菓子界の新しい動きの一つが小豆の美味さをストレートに押し出した老舗の「自家製あんこの瓶詰め」。あんこをジャムのように瓶に詰める。 あんこは和菓子の基本なので、よく考えてみれば、これほど理にかなった商品はないかもしれない。 これって和菓子に…
目的の一つだった栗蒸し羊羹をついにゲットすることができた。 京都に来たら、やっぱりここは外せない。 御菓子司 亀末廣(かめすえひろ)。 創業が文化元年(1804年)。現在7代目(8代目も修業中)。 敷居が高そうな外観だが、実際はむしろ敷居が低い…
【ここから始まった 発端】 今年5月、東京FMにゲスト出演したとき、パーソナリティーのホラン千秋さんから「これから食べてみたい一品は?」と聞かれ、「川端道喜のあんこの入った粽(ちまき)ですね」と答えてしまった。 想定外の質問だったのと、ホランさ…
京都のおはぎ、と言えば「今西軒」が真っ先に浮かぶ。 つぶあん、こしあん、きなこ。基本的にこの3種類しか売られていないが、早朝から行列が出来、京都おはぎ界の頂上に位置する名店と言っても過言ではない、と思う。 だが、約4年前のこと。私のあん友でも…
秋は京都に行きたくなる。コロナで約3年ぶりの訪問となった。 まずはあんこ山脈の頂点の一つに草鞋(わらじ)を脱ぐことにした(江戸時代か?)。 これまで行けなかった、上賀茂神社門前にある「神馬堂(じんばどう)」。 ここの名物「やきもち」(葵餅)は…
めっきり秋らしくなってきたが、あんこの女神がほほ笑む季節、でもある。 本日はジョージ(吉祥寺)の和菓子屋さんで見つけた「利久豆腐」と「冷やしぜんざい」を取り上げたい。 昔、近くに住んでいたので、よく遊んだ街。 久しぶりにヨドバシ吉祥寺(近鉄百…
本日はとびきりレアなお取り寄せ。 小城羊羹(おぎようかん=佐賀・小城市)の老舗和菓子屋「村岡総本舗」のシュールな「カシューナッツ羊羹」を食べてみたくなって、通販を開いたら、「カシューナッツ羊羹セットA」(カシューナッツ羊羹1本+シベリア2個)…
水戸に東京三大豆大福に負けない大福専門店がある、という噂を聞き付けたのは約3年前の冬。 品書きは豆大福と大福だけ、というコアな、ある意味では強気の大福屋さん。 午前中に売り切れてしまう、という情報も耳に届いている。 予約しないとゲットできない…
かつて二本松藩があった福島・二本松市はあんこの隠れメッカである。 江戸時代末期から続く、いい和菓子屋が多い。 みちのくあんこ旅できらりと光る「あまい宝石」を見つけた。 コンクリートのシンプルな建物に「玉家」のくすんだ金文字。 いい店構え。 思わ…
城下町・会津若松には歴史のある和菓子屋が多い。 鶴ヶ城(若松城)が遠くに見える「日本一本店」もその一つ。 創業は明治時代末期。 「餅、赤飯、和菓子」と染め抜かれた日除けがどこか懐かしい。 餅菓子を中心に饅頭類も手づくり。下町感。 会津若松市内で…
あんこ旅で久しぶりにみちのく会津へ。 会津は東北でも有数の和菓子のメッカだが、あんこ餅など餅の美味いエリアでもある。 野口英世記念館近くの「清作茶屋」もその一つ。2代以上続く歴史のある一軒家茶屋。古民家づくりが期待感を高める。 早朝9時にクル…
宇都宮の老舗和菓子店「高林堂」(こうりんどう)で、クールな和菓子に出会った。 ジャンル的には創作ようかんになると思うが、黒いシャレた箱に「燻×羹(くんばいかん)」と凝ったネーミング。そこだけ異質の世界が黒くきらめいているようで、つい引き込ま…
ローカルには「宝石」が埋まっている。 あんこ旅のボーナスみたいなもの、と言えなくもない。 今回は旧中山道・松井田宿(群馬・安中市)で見つけた、スグレモノを取り上げたい。 明治7年(1874年)創業の「たわらや」。 信越線松井田駅から歩いて約10…
残暑がまだまだきつい。 なので、今回は甘味処の「冷たいあんこ」を取り上げたい。 あんこ旅の途中で日光と成田山で草鞋を脱いだ。あんこ山二つ。 ターゲットはオアシスのような甘味処(甘味カフェ)二軒。 あんこの冷戦か? 勝手にVS形式にしたが、あんこの…
餅にあんこを乗せただけのシンプルな「あんつけ餅」を無性に食べたくなるときがある。 鎌倉・長谷名物「権五郎力餅」をようやく食べることができた。 その数時間前。一軒家のあまりに素朴な店構えに期待が膨らむ。 店は終戦直後に建てたバラック造りをほとん…
水ようかんのおいしい季節なので、久しぶりに水ようかんのメッカ、東照大権現が眠る日光へ。 約2年前に「綿半」と「鬼平」の食べ比べを決行したが、コロナ禍はまだ治まっていない。 syukan-anko.hatenablog.jp 今回は2年ぶり第2弾と意気込んだが、果たし…
和菓子の中でも「シベリア」は面白い位置にいる。 羊羹(水ようかんやあんこもある)をカステラ生地でサンドしていて形がほぼ三角形。どこかノスタルジックな、和菓子というより和洋菓子と分類したくなる不思議な存在。 さいたま市岩槻区に「面白い店がある…
今日はお盆帰省ラッシュのピーク。なので、蔵出し特別バージョン。 あんこ旅で金沢に舞い降りた(?)ときに、ホテルのフロント女子が教えてくれた、ユニークなあんこの焼き菓子をご紹介したい。 これぞあんラッキーな、出会い系あんこ菓子。正確には餡ラッ…
もうすぐ大好きな作家・向田邦子が台湾上空で亡くなって41年になる(8月22日)。 「水羊羹評論家」と自称するほど、水ようかん好きだった。 特に東京・南青山「菓匠 菊家」が御用達だった。 なので、今回はその水羊羹を食べることにした。猛暑の中のオ…
東京・護国寺「群林堂」と言えば、東京三大豆大福(誰が命名したかは不明)の一つに数えられる豆大福の名店だが、炎天下、久しぶりに足を運んだ。 で、ゲットしたのが「大目玉」の豆大福とかのこ、それに季節限定の「くず桜」。 いつも大行列なのに、午前中…