週刊あんこ

和スイーツの情報発信。あんこ界のコロンブスだって?

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

寅さんの「冷たい新顔」

草だんごといえば、つい寅さんを連想する。 あんこ好きの悲しいサガ。 映画「男はつらいよ」(山田洋次監督)の舞台、東京・柴又帝釈天の門前には草だんごの店がズラズラーッと並んでいる。 最も古くて有名なのは「高木屋本舗」だが、「何言ってんだい、草だ…

十条の金星「いちご草餅」

あんこ餅菓子にも出会い系がある。 さよならだけが人生、ではない。 東京・北区の十条銀座商店街をぶら歩きしていると、甘味処「だるまや」が見えた。 入り口にはのり巻きやおいなり、だんご、豆大福などが雑然と置いてあり、下町の餅菓子屋の佇まい。 目が…

東京和スイーツの傑作

あんまり暑いんで、今日は冷たいあんこの話。 小倉アイスの元祖が東京・湯島にある「みつばち」と知っている人は少ない。 明治42年(1909年)創業。もともとは氷あずきが目玉だったが、二代目のとき、冷夏で売れ残ってしまった。もったいないので桶(…

戦国「けし餅」の驚き

戦国時代にタイムスリップしたくなったら、この和菓子を食べてみてほしい。 幻のあんこ菓子を求めて三千里の旅。 今回ご紹介するのは、にわかには信じがたい、堺の「芥子餅(けしもち)」である。 創業が室町時代・天文元年(1532年)。当代は何と二十代…

渡辺直美的「あんマガ」

コッペパンがブームになっている。 あのアンパンマンの世界でも、仲間外れだったコッペパン。 それがどうして一躍人気者なったのか、不思議だ。 だが、東京周辺で、その火付け役の一つになったのが、東京・亀有「吉田パン」である。 ここの「あんマーガリン…

古都の隠れあんみつ

テレビや食べログなどで高評価を得ているスイーツ店が美味いとは限らない。その逆もある。 話は三年ほど前に遡る。 古都・足利でのこと。鑁阿寺(ばんなじ)の参道近くにある古民家カフェにたまたま立ち寄ってみた。ちょうどティータイム。 「あまから家」と…

後味抜群の「塩きんつば」

この特製きんつばを食べたとき、塩の絶妙さに驚いた。 何という塩加減だろう? きんつばというより、「塩きんつば」と表記した方がいいのでは? 大納言小豆の風味と抑えられた甘さが、その塩加減によって、ステージの前面に押し出されてくるような感じ。塩の…

恐怖の「東京ぜんざい」

「地球最後の日」をどのように迎えたいか? SFみたいな話だが、誰しも一度は考えたことがあると思う。 あんこ好き、いや私にとって、答えは決まっている。 「白ワインを飲みながら、あんこの海にぷかぷか浮いていたい」 その甘すぎる妄想を形にしたのが、東…