週刊あんこ

和スイーツの情報発信。あんこ界のコロンブスだって?

豆大福&青海苔大福😎「餅屋」の感動

あんこ旅の醍醐味の一つは予想を超える店と出会えた時。 店名の「餅屋」という、シンプルの極みみたいな和菓子屋さんに惹かれて、宇都宮まで足を延ばした。 ハズレてもともと、期待半分で宇都宮駅からかなり離れた場所までクルマを走らせた。 あれっ、看板が…

日曜増刊号:皮と餡のミラクル「和糖饅頭」

東京・三田に暖簾を下げる「秋色庵大坂家」(しゅうしきあんおおさかや)は元禄時代創業という長い歴史を背景に、日本の和菓子界に渋い光を放っている。 ルーツは店名でおわかりのように土偏の「大坂」(大阪ではない)で、秋色最中(三色最中)が看板商品の…

ネオ和菓子の傑作😎金沢の小鳥たち

「旅する和菓子」編で今回取り上げたいのは金沢の老舗「清香室町」(せいかむろまち)のチャレンジングな、かわいいネオ和菓子たちです。 先月、新宿高島屋で開催されたイベントで「かわいらしすぎて(小さい)」ついスルーしちゃいました。失態。目利き落第…

頂上の餡二刀流🤩おしるこ&あんみつ

寒風と春の予感のなか、東京スカイツリーを仰ぎ見ながら、向島の甘味処を目指す。 口開け(午前11時)と同時に、あんこ好きの間で、製法のこだわりも含めて「最高級のあんみつ」の一つとも称される「深緑堂」(しんりょくどう)が今回「日曜増刊号」のター…

夜空と月と雲😎大阪発クールな創作羊羹

創作羊羹の世界がおもしろい。 老舗のチャレンジがすでに始まっていると思う。 新宿高島屋で開催された「旅する和菓子」で出会った逸品を取り上げたい。 老舗の中でも選りすぐりの8店、それも若手(4代目が中心)が実演販売まで行うのは素晴らしいことだと…

日曜増刊号😎湧き水「元祖葛まんじゅう」

新宿高島屋で開催された「旅する和菓子」で、人気を集めていた一つが「元祖葛(くず)まんじゅう」だった。 福井・小浜市「御菓子処 伊勢屋」の逸品。 このイベントのためにわざわざ小浜から地下30メートルから湧き出ている名水「雲城水」(名水百選にも選…

限定品「五色のおはぎ」😎旅する和菓子

時間が出来たので、新宿高島屋B1で開催中のイベント「旅する和菓子」(全国から8店舗参加)をのぞいてみた(2月19日で終了)。 最前線のあんこワールドをこの目と舌で味わってみたい。 伝統と革新、あんこからANKOへ? 好奇心がむくむく、どんなものか…

濃密マックス桜葉つぶ餡😎古印もなか

古都・足利の古印最中(こいんもなか)は昔から大好きだったが、ある時期、甘さの強さと皮種の崩れ方が気になって、しばらく離れていた。 だが、それが私の間違いだったこと(イベントでゲット、賞味期限ぎりぎりだった)に気づき、数年ぶりに足利本店を訪ね…

日曜増刊号😎進化系?コッペ「あげあんパン」

あんこ界の「あげあげ派」(ン?)にはたまらないレアなあんぱんをゲットしに宇都宮まで出かけた。 その名もコッペパンの「あげあんパン」。 あんこ旅の延長線。ギョーザの街・宇都宮の老舗和菓子屋さん「高林堂(こうりんどう)本店を久しぶりに訪問した。 …

仰天おしるこ三杯😅前橋の甘味処

ローカルの甘味処にはセピア色の夢がある。 と表現したくなる年季の入った甘味処を見つけた。 住宅街にポツンと一軒家、に近い感覚。 渋好みの私のあんこセンサーが「暖簾をくぐれ」とささやいた。 前橋市郊外にひっそりと(?)とたたずむ「甘味 十紋字」(…

日曜増刊号:横綱格「いが栗まんじゅう」

これを初めて見たとき、「これが和菓子?」オーバーに言うと後じさりしたくなった。 どう見てもお赤飯のおにぎり。それもデカい。 中にお饅頭が潜んでいるとは、ね。 和菓子というより北埼玉地区の郷土菓子と言った方がいいかもしれない。 その名も「いがま…

東京の原点?😎豆大福&大最中&

東京・人形町(水天宮前)の三原堂本店から大正11年に暖簾分けした神田三原堂は東京でも有数の老舗の一つだが、これまで暖簾をくぐったことがなかった。 神田駅東口からすぐ、というのがへそが少し曲がったあんこ狂にとっては、避けていた気がする。 今回、…

日曜増刊号:金星あんこ🤩鹿の子の驚き

約10年以上も前のこと。 たまたま訪れた結城紬(ゆうきつむぎ)の町、茨城・結城市の和菓子屋さんで買った「田舎饅頭」の美味さに驚かされた。 古い店構えで、当時はたいして期待せずに入って、田舎饅頭や結城名物・ゆでまんじゅうを買い求めた。 すべてが…

わらび餅×藤紫こしあん😎古河の珠玉

今回は茨城の古都・古河市で出会った素晴らしき和菓子屋さんについて書きたい。 「プロフェショナル」と呼びたくなる和菓子職人さんはそう多くはないが、ここは首都圏でもいぶし銀のオーラを放つ店の一つだと思う。隠れた名店。 蔵造りの店構え。 「和心 い…

日曜増刊号:金星か「ネオあんこ」おはぎ

あんこ旅の途中、前橋で面白いあんこ店と出会った。 日曜増刊号はこの店。 出会いは偶然だった。 たまたま趣味的な洋服店に入り、そのときの雑談の中で、店員さんが「最近できたあんこの専門店で、珍しいおはぎやあんこのエクレアなどもあり、とっても美味し…

世界初⁉あんこバー😎創作おはぎ食べる

これってあんこの新大陸か? 北関東の田園地帯(小山市郊外)に突如出現した、あんこのテーマパーク「AOYAカンパーニュ」に行ってきた。カンパーニュとはフランス語で「田舎」の意味。 隈研吾が設計したモダンな建物に「ほお~」となる。 1階があんこバー(…

日曜特別号:十条の金星「ぼたもち」

日曜新企画、増刊号「はみ出しあんこ情報」は、ディープなファンが多い、十条銀座商店街の金星のれん「だるまや餅菓子店」の「ぼたもち!」です。 「おはぎ」と言わないところが下町らしくてシビれる。 一説では萩の季節(秋)は「おはぎ」、春の牡丹の季節…

「紅白しるこ」vs「あわぜんざい」悩む

浅草に行くか、上野にするか、令和6年の最初の悩み。 目的はおしることぜんざい。 このところ毎年、正月は浅草なので、今年は湯島天神に参拝してから、上野であんこ初めを選んだ。 私にとっては懐かしい場所(昔住んでいたので)。 で、寒風の中、「あんみ…

日曜特別号:金星あんこ&NGあんこ

今週から毎週日曜日に「はみ出しあんこ情報」をお送りしたいと思います。 特に感動したあんこ菓子と、がっかりしたあんこ菓子を個人的な好みでテーブルに乗せていく予定です。 なので、舌の調子で、判断が微妙にズレるかもしれません。 「喝!」と「あっぱれ…

最古級甘味処⁉😂お志るこ2種&だんご

あけましておめでとうございます。 能登地震から始まった令和6年辰年。龍が守る年になりそうです。 さて、本日は3日。スタートからミラクルと言いたくなる、凄い店(甘味処&だんご)をご紹介したいと思います。 あん子「私のルーツ、織物の町・桐生で見つ…

ブラジルタウンで😎絶品あん草餅と出会う

令和5年の最終号は日本のブラジルタウン、群馬・大泉町で出会った原石のような朝ナマ中心の和菓子屋さんを取り上げたい。 「和菓子処 田中菓子店」の暖簾。「みかん大福」のノボリが寒風にはためいていて、温かいオーラを放っていた。 クルマ(お客)が次々…

女性誌で対談😎&赤坂とらや限定2品

師走のぽかぽか。 こそばゆい話ですが、個人的にまずはビックリの餡ハッピーなニュースから。 現在発売中のマガジンハウス刊「&プレミアム2月号」で、私めがあんこマニア対談に出演しております。ウソみたいですが(笑)。 これが表紙です。 全体のテーマ…

「本日最終日」😎幻の栗蒸し羊羹ゲット

新栗を使った栗蒸し羊羹の季節がそろそろお終い。 熱烈なファンが多い泉岳寺「松島屋」の栗蒸し羊羹は予約を終了していて、悲しいかなすれ違いに終わった。ぐすん。 だが、やっぱりあんこの神様はいる? 今回はそんなミラクルを書きたい。 松島屋で17年修…

「池袋紅谷」の驚き🤩生きんつば&栗どら

紅谷(べにや)の驚き、と素直に表現したくなった。 正直に告白しよう(カッコつけすぎだ) 青山紅谷には何度か行っているのに、「池袋紅谷」の存在を深くは知らなかった。穴があったら入りたいよ、ホント。 池袋というより雑司ヶ谷、と言った方が地理的にも…

絶品たい焼き🥰下高井戸の食べ比べ

夏からいきなり冬。さぶ~。 たい焼きの季節、到来!である。 なので、今回は「泳がないたい焼きくん」食べ比べと行きたい。 舞台はディープなファンが多い、たい焼きの隠れメッカ、下高井戸である。 1軒目:小倉庵下高井戸店 2軒目:鯛焼き たつみや たま…

旧日光街道の原石😎創作シベリア

旧日光街道・杉戸宿で出会った、宝石のような和菓子屋さんを取り上げたい。 たまたま権現堂の道の駅で「創作シベリア」が置いてあり、そのときはほとんど素通りしかかったが、その後、春日部方面にしばらくクルマを走らせたら、白をベースにしたモダンで瀟洒…

「目黒ちもと」の🤩変形栗蒸し&草だんご

「ブルータス」(マガジンハウス刊)は愛読誌の一つだが、特にあんこ特集はほとんどかかさず目を通している。 約10年前(2013年)発行の「あんこ好き。」が秀逸で、その表紙に載っていたのが、探索したら、目黒ちもとの草だんごだった。 そのビジュア…

こしあんの断層🤩しののめ造りの驚き

先々月のこと、「あんこラボ」のトークショー(和菓子を楽しむイベント)に呼ばれて、主催のエンドーさんとあんこ談義を楽しんできた。 その際、通の彼女が取り寄せてくれた一つが、極めて珍しい和菓子(棹菓子)だった。 和菓子の3大エリア、京都・金沢・…

隠れ名店⁉😎「小倉蒸し羊羹」の衝撃

江戸時代は東海道五十三次・戸塚宿だったエリアで、すごいあんこ菓子を見つけてしまった。 大粒あずきがびっしり詰まった重量級の小倉蒸し羊羹。 そのあでやかなお姿を見ていただきたい。 もとはと言えば、ネットのあんこ旅を楽しんでいたら、たまたま出会っ…

日本最古🤩怪物級「シベリア」食べる

シ・ベ・リ・ア。 宮崎駿監督「風立ちぬ」でも注目された明治⇒大正⇒昭和にかけて一世を風靡した、不思議な和洋菓子だが、もともとはパン屋さんが作って売っていたようだ。 パン焼き釜の余熱を利用してカステラ生地を焼き、間に羊羹を挟んだ、というのが誕生…