真夏日のなか、久しぶりに東京・目白「志むら」にドタリと着地。

相変わらずいい店構え。汗をぬぐってからゆっくりと2階へ。
狙いはもちろん(?)ここの想像越えの氷あずき。わわわ。

1階が和菓子部門で、2階が喫茶室(甘味処)になっている。
品書きから「氷あずき」(税込み1550円)を選び、BGMのショパンに耳を傾けながら、オアシス気分を味わう。

😀本日のセンター:規格外怒涛の氷あずき
〈実食タイム〉
10分ほどの待ち時間で餡ビリーバブルな主役がやってきた。
百の説明よりもまずは実物の横顔を見ていただきたい。

想像を超えるあんこの大滝、いやあずきの決壊・・・8年ほど前、初めてこのお姿を見たとき、あまりの衝撃に口をぽかんと開けたまま見入ってしまった。

緩めのつぶあんが雪山の頂上から滝のように雪崩れ落ちていて、あんこの滝つぼを形成していた。沈黙の時間。その恐るべき広がり。

スプーンでその一角を崩しながら、ふわふわの氷と一緒に口に運ぶ。
熱い舌に冷たいあんこ崖の崩落・・・これだこれだ。
控えめな甘さがたまらない。

つぶあんの柔らかな豊饒がどんどん胃袋へと流れ込んでいく。
か・い・か・ん。あまりに幸せなあずき、の時間。
北海道産小豆×グラニュー糖。
老舗和菓子屋さんの直炊きあんこ、やっぱりすごいね。
●あんヒストリー
昭和14年(1939年)、東京・青山で創業。戦後、目白に移転。現在3代目。「九十九餅」が有名だが、上生菓子から餅菓子、焼き菓子まで幅広く、素材選びから製法までいい伝統を引き継いでいる。2階は喫茶室。

【サイドは?】

「志むら」の水無月(みなづき)は見た目も味わいもワンランク上だと思う。
黒糖を加えたういろう生地に蜜煮した丹波大納言小豆がびっしりと、艶やかに乗っている。


ういろうのもっちりとした食感、黒糖(沖縄産)の入り方、ふっくらと炊かれた丹波大納言小豆の官能的な風味、どれもが上質。

口の中に広がる絶妙なマリアージュ。「キミ、すごいね」、としか言いようがない。
〈ひと口メモ〉6月30日は夏越の祓(なごしのはらえ)。半年間の罪や穢れを祓い、残り半年間の無病息災を祈る日本古来の神事。その時に食べるのが主に水無月。京都などではフツーにその習慣が残っている。あんこ好きにはうれしい夏の生菓子でもある。
姫どら焼き:愛らしさと上品などら皮×つぶあん
小ぶりなどら焼きで、「どらやき」の焼き文字がキュート。

サイズは80ミリ×80ミリ。重さは約65グラム。
濃いきつね色のどら皮はしっかりとした厚みがあり、中のつぶあんもすっきりとした味わい。ボリュームも十分。

クセがない分、ディープ派には少し物足りないかもしれないが、手土産やちょっとしたお茶請けにはおすすめ。優等生的などら焼き。
★今回食べたキラ星
氷あずき 1550円
水無月(2個)720円
姫どら焼き 230円
※すべて税込み価格です
「目白 志むら」
所在地 東京・豊島区目白3-13-3
最寄り駅 JR目白駅から歩2~3分