週刊あんこ

和スイーツの情報発信。あんこ界のコロンブスだって?

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「よもぎ餅」訪ねて三千里

夢にまで見た、幻のよもぎ餅・・・。 京都に住む友人から、その存在を知ったのは3年ほど前。彼が上京した折に、わざわざ手土産に持ってきてくれた。 賞味期限はその日中ということだったので、夜、みんなで折詰を開けると、瑞々しいあんこで覆われた、見事なよ…

最高峰どらやきの隠れ家

どら焼きの名店「うさぎや」には三系統ある。 初代が大正2年(1913年)に創業した東京・上野、その三男が始めた日本橋、初代の長女が始めた阿佐ヶ谷。 見た目はほとんど同じだが、それぞれ作り方も味わいも微妙に違う。 根っこは同じなのに、それぞれ「…

「巨大あんぱん」の謎

あんこ界において、あんぱんは特別な存在だと思う。 オーバーではなく、明治維新後の傑作の一つだと思う。 今ではほとんどの人がそんなことは考えないで、普通に食べているが、あんぱんはカツ丼やカレーライスとともに、日本が生んだ食文化における コロンブ…

神楽坂の絶妙「餡豆かん」

あんこ好きにとって、東京・神楽坂の甘味処「紀の善(きのぜん)」は欠かせない店の一つ。 甘味屋としての創業は1948年(昭和23年)だが、明治維新後に寿司屋として創業している。幕末には口入れ稼業(今でいうと人材派遣業)をしていたらしい。 神楽…

あんこ界のビヨンセ「大きんつば」

あんこ好きには、上質のきんつばはミューズ(女神)だと思う。 あんこ界のビヨンセ、と呼びたくなるほど。 日本三大きんつばを挙げろと言われれば、一に東京・浅草の徳太楼、二に大阪・出入橋、三に金沢・中田屋を挙げたい。 江戸時代・安政4年創業の「榮太…

秀吉が自慢した「紅煉り羊羹」

今でこそ煉り羊羹(ねりようかん)といえば、虎屋だが、それは明治以降の話。 虎屋はそれ以前は饅頭(まんじゅう)の方が有名だった。 では煉り羊羹の元祖は? それが驚いたことに、安土桃山時代に行きつく。時は秀吉の時代。 大茶会で使うため関白秀吉が当時…

あの出町ふたばの豆餅

豆大福好きにとって、京都「出町ふたば」の名代豆餅は避けて通れない。 ここでは豆大福と呼ばず、豆餅と名付けられている。 東京・護国寺の「群林堂」や原宿「瑞穂」を押しのけて、「日本一」の称号を付ける人も多い。 「そんなの、最終的には結局好みの問題…

京都おはぎの最高峰

今さらだが、京都の和スイーツには驚かされることが多い。 烏丸五条にある「今西軒」のおはぎもその一つ。 ある日のこと。東京の有名デパ地下で買った「仙太郎」のおはぎに感動したことを、京都に住む畏友に話したところ、「そりゃ、結構な話やなあ。でもな…

きんつば界、東の横綱

小粋な包みを解いて、浅草「徳太楼」のきんつばを初めて見たときのこと。 それまでのきんつばとは、まるで色味が違うことに、つい見入ってしまった。 きれいな乳白色の皮。それが8個入っていた。 1個135円(税込み、箱代は別料金)。真四角の形で、小ぶ…