週刊あんこ

和スイーツの情報発信。あんこ界のコロンブスだって?

2021-01-01から1年間の記事一覧

「邪道系どら焼き」食べてみる

編集長「コロナ禍のあんこ旅の途中で面白いどら焼き専門店を見つけたよ」 あん子「代々の和菓子屋さんで、4代目になって、店名をカタカナに替え、どら焼き専門になった店でしょ? 定番のつぶあんから珍しい不思議系あんこまで常時15~17種類、珍しい店よ…

超レア「4種水ようかん」食べ比べ

編集長「関東も梅雨入りでうっとおしいね。で、今回は暑気払い。とってもレアな水ようかんを見つけたよ。あん子くんも驚くぞ」 あん子「編集長の方がうっとおしいわよ。4種類の水ようかんね。和菓子屋さんでタイプの違う水ようかんを手作りしてるのは確かに…

「ヘビー級あんこ食パン」元祖食べる

編集長「今回は神戸からお取り寄せ。元祖あんこ入り食パンと言えばわかるやろ? コロナがなかったら、神戸に行って食べたかったけどな、この状況じゃ仕方あらへん」 あん子「バカにしないでよ(笑)。有名なトミーズのあん食でしょ? 私も一度食べたかった伝…

羊羹のシーラカンス?白い「ほんねり」

編集長「最近、羊羹(ようかん)がドライフルーツを練り込んだり、チョコレートとコラボしたりと、新しい和スイーツとして注目を浴びてるけど、今回取り上げるのは、その原点みたいな練り羊羹だよ。あん子も驚くぞ」 あん子「また始まった。秩父・小鹿野の古…

カラフル飴屋の絶品もなか

編集長「コロナ禍の中で虹を見た気分だよ」 あん子「また始まった(笑)。小雨の日に奇跡が起きたって大騒ぎしてた老舗飴屋さんの話でしょ? カラフルな手づくり飴(あめ)に囲まれて、すごい最中(もなか)を見つけたのよね。でも飴屋さんで最中ってちょっ…

小さな巨人、水郷の「赤白大福」

編集長「あん友の情報で、茨城の水郷・稲敷市郊外に行ってきたよ、ふふふ」 あん子「もったいぶっちゃって(笑)。すごい大福見つけたんでしょ? バレバレよ」 編集長「大福好きとしては、意外過ぎる大福で、赤(つぶあん)と白(こしあん)2種類しか作って…

バラ園後の超絶「大栗どら焼き」

編集長「今回は偶然見つけた和菓子屋さんをピックアップしたい」 あん子「伊奈バラ園でトゲに刺された後の話ね(笑)。いい店構えで『とらや』の看板が目に飛び込んできたんでしょ?」 編集長「皇室御用達の京都⇒赤坂とらやがあまりに有名だけど、別の系譜の…

十一代の麦羊羹&小ナスあん

編集長「つつじのきれいな館林にすごい和菓子屋さんがあること、知ってるかな?」 あん子「すごいの意味がわかんない。歴史の古さ? チャレンジ精神? ひょっとして三桝家総本舗(みますやそうほんぽ)のこと?」 編集長「知ってた? 今の店主が11代目で、…

パワースポットの饅頭「茶白桜3種」

編集長「東京も緊急事態宣言下に入り、困ったよ。高尾山の絶品饅頭を取り上げづらくなった。あの有喜堂本店(ゆうきどうほんてん)のまんじゅうだよ」 あん子「大丈夫よ。だって宣言前に行ったんでしょ? 第一、あんこには厄除けの意味があるのよ。しかもパ…

京風炙りだんご&甘夏どら焼き

編集長「熊谷で面白い店見つけたよ。京都で11年間修業してから、ふるさとの熊谷で和菓子屋さんを始めたそうだよ。シンプルな店構えで、中に入ったら、きれいな和菓子が並んでた。小ぶりなどら焼きから上生菓子まで。じっくり見たら、一つひとつがすごいん…

究極か?奥秩父「幻の草もち」

編集長「今日はうれしいよ。奥秩父で見つけたとんでもない草餅を紹介できる」 あん子「また編集長のオーバー癖が始まった。過剰も過ぎると誰も相手にしなくなるわよ。と言いたいところだけど、今回はホントだった(笑)。私も驚いたから」 編集長「おばあち…

超絶いちご大福「粒あんvs白あん」

編集長「フルーツ大福がすごいことになってるね」 あん子「何をいまさらって感じ。大阪の話でしょ?」 編集長「知ってた? 堺の一心堂」 あん子「情報が遅すぎる。季節限定も入れて、この時期は10~14種類よ。マンゴーからマスクメロン、スイカまである…

トリュフ?絶品「こしあんわらび餅」

歴史のある町にはいい和菓子屋が多い。 古河公方で知られる、茨城・古河で出会ったのが、「御菓子司 はつせ」の「わらび餅」(こしあん入り)だった。 まずその色に心がときめいた。 きな粉がかかっているのが定番だが、ここのは少し違った。 これってチョコ…

京都と江戸の遺伝子、大納言小豆のロール

あんこ好きにはたまらない逸品と鉄道ファンのメッカ、栃木・真岡(もおか)で出会った。「めっけ!」の気分。 これだからあんこ旅は止められない。 ぜいたくな丹波大納言をじっくりとブレンドした小倉あんをこしあんの時雨(しぐれ)で渦巻き状に巻いたもの…

相模原の宝石だよ「栗蒸し」に驚く

神奈川・相模原周辺は酒饅頭の町でもある。 東京・荻窪の高橋、日光の湯沢屋など、これまで職人の手の匂いのする酒饅頭を食べ、その糀(こうじ)の香りのする皮とあんこに胸が躍った。 美味しい酒饅頭は美味しい(このロジック、ヘンだ)。 酒饅頭の歴史は遠…

「あも」を超える?博多の塩小豆羊羹

今日は3.11から10年。何もできないので、せめて黙とうしてから今日のあんこ菓子を取り上げようと思う。10秒間の沈黙の時間。双葉町で和菓子屋を営んでいた森さん、お元気でしょうか? 話は戻る。友人の編集者が「博多の鈴懸(すずかけ)、知ってます…

SOS! 熱海「百年羊羹」お取り寄せ

コロナ禍で地方の和菓子屋さんが苦境に陥っている。 今年の1月中旬、たまたまネットで熱海の老舗和菓子屋さんが「助けてください」と支援を呼び掛けている記事を見た。 見たことのある店主と娘さん。 熱海の老舗和菓子屋「本家ときわぎ」だった。羊羹(よう…

京都の仰天、竹皮箱入りおはぎ

あんこの千年王国、京都には驚かされることが多い。 古いものと新しいものが幾層にも迷路化し、ヘンなたとえだが、恐竜とAIが時空を超えて、あちらこちらにこっそり埋まっている気がする。 甘い夢の記憶。 その一つが享保元年(1716年)創業の京菓匠…

ジャズ羊羹×お酒のマッチング

「婦人画報」のお取り寄せで、面白い羊羹を見つけた。 その名も「ジャズ羊羹chocolat」。 ん? わざとキーをずらした感じ。まさかのジャジーな羊羹? ファンキーでグルーヴ感もある。ジャズ好きの私のあんこセンサーにヒットした。 大好きなチック・コリア…

特大いちご大福の「古伝あんこ」

いちご大福の美味い季節だが、今話題の北埼玉のローカルタウンでバッタリ出会ったのが「大きなほほえみ大福」だった。ホント何度も微笑みたくなる、特大の創作いちご大福・・・。 まずはご本人にチラリと登場していただこう(笑)。 淡いピンク色の羽二重餅…

ワンダーな竹串「白黒あんこ玉」

町なかの和菓子屋さん。 10文字の世界。私にとっては心が奪われる、キーワードの一つでもある。セピア色の世界と夕日が背景にあると、さらにいい。(「ALWAYS三丁目の夕日」の見過ぎじゃないの?) コロナ禍のなか、時空を超えたあんこ旅の寄り道で、たま…

あん古都・松江の「柿山水」

京都・金沢に続く和菓子のメッカ・松江(島根県)。 緊急事態宣言などで行けずじまいなので、仕方なく(?)お取り寄せすることにした。巣ごもり生活の中の新しい楽しみ方、でもある。 江戸時代創業の老舗が数軒あり、選択に迷うが、今回のお取り寄せは創業…

木箱入り、圧巻のこだわり栗羊羹

栗羊羹の名店は全国にいくつかあるが、この栗羊羹も「これはヘビー級だよ」と唸ってしまった。木箱入りの栗羊羹。 とにかくまずは見ていただきたい。 蜜煮した見事な大栗が丸ごとボコボコと小倉色の練り羊羹に浮かんでいる。 見ようによっては月と夜空にも見…

紅と白、京都エリアのあんこ力

京都は中心部(洛中)ばかりではない。 あんこ宇宙の中で、やっぱり京都エリアは凄いなあ、という一品。 緊急事態宣言でまたも京都に行きづらくなった。 なので、今回もお取り寄せ。直接電話して、私のどこでもドア(クロネコ便)で送ってもらった。配送料はか…

コロナ八起、信長流「ダルマ最中」

この時代に織田信長が生きていたら・・・と考えると、コロナでどんな手を打ったか、空想が広がる。 ガースー首相のような見苦しいほどの泥縄対応はないと思う。 個人的な空想だが、トップダウンで先頭に立ち、先手を打って果敢な対応を取ったと思うが、ある…

新春「笑み福」&「そんなバナナ、」

明けましておめでとうございます。 コロナ禍新年となりましたが、気落ちせず、あんこ片手に牛歩で乗り切っていこうと小さく決意しております。 古来より小豆には魔除け厄除けの意味もあり、疫病退散祈願としても重要な役割を担ってきました。コロナもまた。 …