編集長「フルーツ大福がすごいことになってるね」
あん子「何をいまさらって感じ。大阪の話でしょ?」
編集長「知ってた? 堺の一心堂」
あん子「情報が遅すぎる。季節限定も入れて、この時期は10~14種類よ。マンゴーからマスクメロン、スイカまであるわよ」
編集長「クール便で届いて、届いたその日が賞味期限というのもちょっと驚いた」
あん子「かったるい。話をすすめましょ。お取り寄せしたんでしょ?」
編集長「はい・・・遅まきながら(汗)」
【今週のメーン】
完熟いちご大福、粒あんvs白あん
1980年代にすい星のごとく登場した「いちご大福」は今では置かない和菓子屋さんを探すのが難しいくらい。
大阪・堺に本店がある「一心堂」のいちご大福はミルクあんも含めると3種類ある。
元々は昭和30年(1955年)創業の町の和菓子屋さんだったが、京都で修業した2代目が継いでから、フルーツ大福をメーンに押し出し、阪急うめだ、あべのハルカス近鉄、神戸阪急に支店を出すほどの人気となっている。メディアで取り上げられることも多い。
ホントなら全種類お取り寄せしたいが、フトコロ事情とイブクロ事情でどうしようかと迷っていたところに4種類のお取り寄せの存在を知り、注文した。
4種類は「完熟いちご大福」が2種類。白あんと粒あん。それにパイナップル大福とモンブラン大福。宅急便で届いたら、その日のうちに食べなければならない。
編集長「やっぱり主役はいちご大福だね。紙箱を開けた瞬間、パステルカラーが4種類。くすぐり方が上手い。いちご大福は朝摘みしたという完熟いちご、本店に直撃したら、この時期はあまおうを使ってます、とか」
あん子「話が長~い。私が気に入ったのは白あん(右)。北海道産手亡(てぼう)のこしあんで、手にくっつくほどの柔らかな求肥餅、糖度の高いあまおうとのマッチングがばっちし。粒あんもいいけど、余韻のきれいさとみずみずしさが抜けてる」
編集長「フツーなら粒あん好きのわたくしも四分六分で賛成かな。粒あんは丹波大納言を使ってるようだけど、この組み合わせだと北海道の手亡に軍配てとこだね。単に好みの問題だけど」
あん子「餡作りに使う砂糖はどうなってるの? ちゃんと取材したんでしょ?」
編集長「どっちが編集長かわからなくなってきたよ。もちろんだよ。基本はグラニュー糖で、それに商品によって数種類使い分けてるとか。餡の甘さがきれいなのはそのせいだよ。ついでに初心を忘れない、フルーツ大福も手包みで、職人気質が生きてるのも評価できるね」
あん子「価格は安くないけど、フツーなら店に行かないと買えない生菓子を冷凍でお取り寄せできるようにしたこともそれなりに評価できるわね」
編集長「エラソーに(笑)。税込みだと1個400円近くなるのはビンボー編集長にはつらい。今回は楽天でお取り寄せしたけど、計算してみたら、そう安くはないかな」
あん子「天にも昇るほどうめえーって叫んでたくせに。ぼやかないぼやかない」
編集長「名ばかりとはいえ、編集長はつらいよ(ウソです)」
【今週のサブメーン】
パイナップル大福。いちご大福よりも一回りデカい。重量は約110グラム。こちらも白あん。パイナップルはフィリピン産のハニーだそうで、ごろっと入っている。みずみずしく甘い。個人的にはパイナップルの存在が目立ち過ぎで、白あんが隠れてしまっているのが少し残念。
モンブラン大福。渋皮ごと蜜煮した国産栗が丸ごと一個入っていて、その周りを栗あんと生クリームが薄く包んでいる。栗好きにはたまらないが、フルーツ大福の中では地味すぎる。それが長所かもしれないが。
一心堂本店 大阪・堺市東区日置荘原寺町19-7
●今回のお取り寄せ
フルーツ大福4種お試しセット(楽天から)
合計2500円(消費税、送料込み)