週刊あんこ

和スイーツの情報発信。あんこ界のコロンブスだって?

コロナ八起、信長流「ダルマ最中」

 

この時代に織田信長が生きていたら・・・と考えると、コロナでどんな手を打ったか、空想が広がる。

 

ガースー首相のような見苦しいほどの泥縄対応はないと思う。

 

個人的な空想だが、トップダウンで先頭に立ち、先手を打って果敢な対応を取ったと思うが、あるいはひょっとしてコロナ感染していたかもしれない。

 

とはいえ危機の時代に信長のようなリーダーがいないのが残念、といくら嘆いても仕方がない。

 

その代わりと言っちゃなんだが、信長に縁のある「起き上り最中(おきあがりもなか)」をお取り寄せした。

 

正月にふさわしい縁起物で、七転び八起き、コロナ禍に負けないという意味でも今回ぜひ取り上げたくなった。

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とにかくダルマの形が見ようによってはユーモラスでユニーク、しかも中のあんこは3種類。小倉、抹茶きんとん(3種類詰合せ10個入り)。

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それに「大粒栗入り 小倉」も追加で頼んだ(箱入り5個詰め)。

 

あんこを詰めると、ダルマさんは転ばない(笑)。

 

いやいや転んでも八回、いや何度でも起き上る。

 

織田信長の居城があった岐阜の和菓子屋さん「起き上り本舗」の知る人ぞ知る逸品。

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店によると、天下布武の前、織田信長が天敵・稲葉山城(現在の岐阜城)を攻めあぐねた時、何度も失敗し、逆境の中で「我まさに起き上り最中(さいちゅう)なり」と言ったという故事を題材にしたそう。

 

創業70年ほど。現在2代目。

 

まずは3種類を正面、横、後ろの順でご覧ください。

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定番の小倉(つぶあんから食べてみる。

 

高さは約6センチ。重さが56グラムほど。

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手に持つと重さがずっしり。

 

まず皮だねのしっかりしたパリパリ感と香ばしさがガツンと来る。

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ぎっしりと詰まった小倉あんは濃厚で甘め

 

つややかで小豆の皮まで柔らかく煮詰められている。

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つなぎの寒天が絶妙に練り込まれている感じ。

 

芳醇なねっとりとしたあんこで、雑味がない。

 

上質のあんこだと思う。

 

素材自体を2代目自らが選び小豆が北海道(小豆の出来によって青森産)、皮だねは信州産、添加物や凝固剤などは不使用と和菓子職人としてのプライドを感じさせる。

 

続いて、抹茶あん

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包丁で二つに切ったら、渋い、やや暗めの抹茶あんが「参る」と現れた。

 

確かに添加物や着色の匂いがしない。

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北海道産手亡(白いんげん豆)に静岡産の抹茶を加えて練り上げている。

 

抹茶の風味がストレートに伝わってくる。こしあんのなめらかな舌触り。

 

こちらも甘めだが、渋くて甘い余韻が舌の上に残る。

 

きんとんは手亡の白あん(こしあん)。

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こちらは甘さが抑え気味で、ねっとり感はあるが、むしろあっさりとしたきれいなあんこ。

 

すべて高いレベルだが、私の好みは今回は①抹茶あん②小倉あん③きんとんの順。

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もう一品「大粒栗入り小倉」も書いておきたい。

 

国産(愛媛)の大栗を丸ごと一個、それを小倉あんが包んでいる。

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大栗はきりっとしていて、それが甘めの小倉あんといいバランスを作っている。

 

ここでも小倉あんの美味さが光っている。

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ぜいたくな最中だが、あえて言うと、私の好みは3種類ほどではない。大栗があんこの美味さをややぼかしている気がするが、栗好きの人にはたまらないとは思う。

 

友人は「あんこがかなり甘いので、私はこっちに軍配よ」と一票。半分は同意できる(笑)。

 

緊急事態宣言で遠出がさらに難しくなった。いつまで続くかは不明。

 

それでもまだお取り寄せがある。

 

送料その他がかかるのは致し方ない。

 

全国の和菓子屋さんにエールを送りたくなる。

 

七転び八起き。あんこネットワークでつながっていきたい。

 

【本店所在地】

岐阜市柳ケ瀬通5丁目5番地

 

【お取り寄せ】

3種類詰合せ10個入り 1370円 

大粒栗入り小倉餡5個詰め 920円

消費税          184円

送料(ゆうパック)    950円

代引き手数料       390円

 

合計          3814円

 

 

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