2020-01-01から1年間の記事一覧
コロナで外出自粛のはずが、スチール(盗塁)してしまった。 ひょっとして夢の中の出来事かもしれない(笑)。 埼玉・秩父の老舗和菓子屋「江原本店」の白い暖簾をくぐる。 「大正11年創業」(1922年)の文字がさり気ない。 入った瞬間、自家製の生菓…
コロナと暑さでときどき「わあー」と叫びたくなる。 ゴジラ一歩手前状態(笑)。危ないアブナイ。 なので、今回取り上げるのは、頭を静めるのに適した涼やかな生菓子です。 まだ遠出できないので、お取り寄せ。 慶応元年(1965年)創業、加賀麩の老舗「…
アベノマスクはいらない、ドラえもんのどこでもドアが欲しい! と喚いても始まらない。 コロナがなければ旅する予定だった岡山にも行けず、松山、松江もしばらくは虹の彼方。 なので、「新しいあんこ生活」に切り替え、お取り寄せにハマることにした。 目を…
これはこしあん銀河系あんこ餅好きには、一目置きたくなる「おだんご」だと思う。 伊勢名物「赤福」とよく似ているが、赤福ほど有名ではない。 とにかく見ていただきたい。 折にぎっしり詰まったこのおだんご、というよりあんころ餅(?)を初めて見た時、心…
茨城、岐阜、愛知、石川、福岡の特定警戒5県の緊急事態解除が明らかになった。 リスクはあるが、まずはめでたい。 なので、久しぶりのあんこ旅。 今回ピックアップしたのは茨城・坂東市の老舗和菓子屋「創作和菓子 すずき」。 以前から目を付けていた店。創…
緊急事態が延長されたので、今回はたい焼きよりも今川焼、と渋~く行ってみたい。 今年の前半戦で、へえーと印象に残ったのが、あまりに対照的なこの二品。 上の写真が千葉・銚子で食べた「さのや」の、野暮ったい、見ようによっては牢名主のような今川焼。…
コロナで遠出できないので、とっておきの和菓子をご紹介したい。 尾張名古屋をあんこ旅していた時のこと。 串だんご好きの私に甘い情報が入った。 それが餅菓子屋「筒井松月(つついしょうげつ)」の「あやめだんご」だった。 ネットで調べる。正直に告白す…
あん子だってコロナが怖い。 だけど、負けない。 休業を余儀なくされている和菓子屋さんも多い。 今回取り上げるのは、熱海の老舗羊羹屋さん。 羊羹(ようかん)の名店として、知る人ぞ知る「本家ときわぎ」。 創業が大正7年(1918年)、現在4代目。本…
緊急事態宣言から今日で8日目。考え方を変えて、自粛=引きこもり生活をそれなりに楽しむことにした。 その一つ。 ズバリ、あんこに浸る。 あんこの女神(勝手にそう呼んでいる)杏ちゃんの動画を見て、心が洗われる。加川良の「教訓1 命を捨てないように…
コロナで移動が制限されると、ドラえもんの顔が頭に浮かび、どら焼きを無性に食べたくなった。 どうしたわけか、聖シムラけんの残像も重なる。 どこでもドアがあったら、日本橋うさぎや、人形町清寿軒、浅草亀十、池袋すずめや、東十条草月、霊岸島梅花亭・…
コロナにもめげず。 今年出会ったなかで、「これは凄いなあ」と脱帽したのが、ローカル都市・桐生市の老舗和菓子屋さん「御菓子司 あら木」のこしあん。創業が明治31年(1898年)。 小ぶりの豆大福「豆福」の中に隠れていた。 あんこのかぐや姫。 と言…
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で染谷将太演じる織田信長が予想に反して、いい。登場するまでは完全にミスキャストだと思っていたが、次の瞬間何をするかわからない、スリリングな雰囲気をよく出している。人も役者も見かけによらぬもの、と改めて反省する。 …
私にとって、京都・和菓子界の頂点の一つが烏丸御池にある「御菓子司 亀末廣(かめすえひろ)」である。 創業が文化元年(1804年)で、虎屋や川端道喜よりは歴史が浅い(恐るべし京都!)が、いい意味でとんでもないポリシーを長年守っている。 「デパー…
「草だんご」と言えば、関東では寅さんの柴又があまりに有名だが、世の中は広い。あんこの世界も広い。視点を変えれば、宇宙より広い・・・かもしれない。 柴又帝釈天や西新井大師の草だんごはつぶあんを別盛にしているが、ここのは一個一個こしあんで丁寧に…
あんこ旅の途中でへえ~と唸ったのがこれ。あんこの出会い系。 「水郷の小江戸」千葉・佐原でのこと。伊能忠敬旧宅を出てから古い街並みをブラ歩くと、タイムスリップしたような、古い建物が見え、「植田屋荒物店」の屋号。現在8代目という江戸中期創業の雑…
新型コロナウイルスに負けてはいられない。 と書き出したが、このブログの趣旨はあんこ、である。 あんこが地球を救う、ことだってあるかもしれない。 で、今回は老舗のあんパンって何だ?ということを少し考えてみたい。 あの銀座木村屋があの渋谷スクラン…
「羊羹(ようかん)」の中でも蒸し羊羹の歴史は古い。 寛政年間(18世紀後半)に江戸・日本橋で寒天を使った煉り羊羹が登場するまで、小豆を使った羊羹と言えば、主に蒸し羊羹だった。寒天ではなく小麦粉を使った羊羹。 尾張名古屋へのあんこ旅で、驚くべ…
うぐいす餅の美味しい季節、である。 うぐいす餅だって? よーく考えたら、ウイットに富んだ美しいネーミングではないだろうか。 命名者はなんとあの豊臣秀吉で、作ったのは奈良・大和郡山市にある「本家菊屋」初代というのが定説になっている。本家菊屋は創…
新型コロナウイルス症候群で気が滅入るので、本日は特別編(笑)。 テーマはお酒とあんこの恋愛。 フツーに考えると、ミスマッチだが、先入観を捨ててみると、これが「案外イケるじゃん」に変わるのではないか? 例えば、羊羹(ようかん)とウイスキー。 今…
ぼちぼちヨモギの香り立つ季節。 あんこ好きにとっては、草餅(ヨモギ餅)のシーズン、と胸がピコピコする季節なのである。舌先のベルも鳴る。胃袋もわめく(ほとんどビョーキだよ)。 あんこ旅の途中で、その名店の一つに行ってきた。 尾張名古屋の庶民的な…
本場・名古屋で小倉トーストを食べる。 これはあんこ好きにとっては避けられないスイートロードの一つではないか? 数ある有名店の中で、あんこのボリュームが半端ではない、伏見地下街にある「ゴルドカフェ」へ。だが、あんこの神様はいたずら好きだった。 …
羊羹(ようかん)というと「とらや」があまりに有名だが、幻のあんこを探す旅を続けている途中で、あんビリーバボーな羊羹屋さんを訪ねることにした。 5~6年前から「一度は行くべき店」として金星を付けていた、羊羹をメーンにした上和菓子屋さんでもある…
あんこ旅には思わぬ発見がある。 それがローカルであればあるほど喜びも倍増する。 今回は関東の古都・足利で見つけた絶品豆大福を書きたい。 百の言葉より、とにかく見ていただきたい。 メーンスポット、足利学校や国宝・鑁阿寺(ばんなじ)から歩いて5分…
いちご大福のおいしい季節だが、「ン?」と目が点になる、ちょっと驚きのいちご大福と出会ってしまった。 「男はつらいよ」の舞台、柴又帝釈天参道でのこと。漬物と和菓子の老舗「い志ゐ(いしい)」の前で「フーテンどら焼き」(税込み1個200円)に好奇…
水ようかんは夏に楽しむもの、とは限らない。 福井などでは、こたつに入って、冷たい水ようかんを楽しむ風習があるし、秩父にも明治・大正から「黒糖水ようかん」を細々と作り続けている店がある。 とはいえ、一般的には冬の水ようかんは極めて珍しい。 寒風…
令和2年。明けましておめでとうございます。 元旦なので、あんこ作り、してみました(拍手パラパラ)。 北海道産えりも小豆(750グラム)とてん菜(北海道産)のグラニュー糖(700グラム)を用意し、合計約1時間半かけて、ようやく出来上がりました…