令和8年ウマ年、明けましておめでとうございます。
昨元日はお屠蘇の飲み過ぎでバタンキューでした。なので、本日が「週刊あんこ」の新春1号となります(笑)。
今年もどうぞよろしくお願いいたしまする。

正月にふさわしいものを求めて、遠く離れた水戸まで馬(マイカー)でパカラッぱからっと行って参りました(気分だけですが)。
着いたのは老舗菓子司「木村屋本店」です。

よく考えたら7年前にも来ておりました。なので再訪問です。
ここの「水戸の梅」がスペシャルなつくりで、中身とあの感動が正月にふさわしいと思ったからです。
今回は前回食べれなかったきんつばと最中もいただきました。

改めてすごい和菓子屋さんと再認識しました。
★ゲットしたキラ星
水戸の梅(6ケ入り)1080円
わらび餅 250円
きんつば 240円
最中(2種類)250円×2
※税込み価格です。
【センターは?】
水戸の梅:珍しいこし餡の珠玉の一品

水戸の梅は水戸市のお土産としても有名だが、ほとんどが白あんで、それはそれで美味しいが、木村屋本店のものはひと味もふた味もちがう、というのが私の個人的評価です。
とにかくそのお姿を見ていただきたい。

ひと手間もふた手間もかけ、蜜煮した紫蘇の葉の表面には砂糖(グラニュー糖?)がうっすらとかかっていて、まるで渋いオーラに包まれているよう(新年早々興奮しすぎだよ)。
凄いのは断面でよくわかる。


主役の自家製こし餡を半透明の薄い求肥餅で包んでいて、その上を柔らかな紫蘇の葉でくるんでいる。小さな小宇宙。
つまり、よく見ると3重構造、のさり気ないこだわり。
いぶし銀のお仕事。
サイズは約縦30ミリ×横28ミリほど。厚みもある。
🧐実食タイム
紫蘇の葉の柔らかさにまず驚かされる。
塩漬けした紫蘇の葉をしっかり水洗いし、繰り返し蜜煮して、さらに手作業で葉脈を取り・・・その手間の掛け方がこの柔らかさと深い甘酸っぱさを生んでいる。

自家製こしあんの質もワンランク高い。
北海道産小豆のいい風味が間隙を縫うように、ふわりと広がってくる。
求肥餅の膜が隠し味のように食感に深みを与えている。

紫蘇の深い酸味がジワリと舌になじんでくる。
全体のマリアージュがとにかく素晴らしい、としか言いようがない。
1個では収まらず、2個、3個と手が止まらなくなる。
後ろから水戸のご老公に「これこれもっとゆっくり味わいなさい」と注意されそう。
水戸が誇るべき小さな巨人、だと思う。
【サイドは?】
きんつば:素朴な上質、大納言小豆の密度

見るからに存在感のある、正統派の昔きんつば。
サイズは50ミリ×40ミリ。厚みは26ミリほど。大きめ。
手で割るとテカリとともにいい色の大納言小豆(北海道産)がぬっと現れた。


江戸末期⇒明治⇒大正⇒昭和⇒平成⇒令和をしっかりと生き抜いた存在感に引き込まれる。
甘さはかなり控えめ。
大納言小豆の柔らかさ。
あえて言うと、素朴な上質。食べながらこれも一級品とため息が出た。
😎あんヒストリー
創業は万延元年(1860年)。現在6代目だが、5代目も目を光らせている。素材選びから製法まで手づくりにこだわり、添加物は使用していない。古い店構えから店内のタイムスリップ感まで時代を超越している希少な和菓子屋さん。銀座の有名店「木村屋」とは関係ないことも付記しておきたい。

最中(もなか):皮種の凄さとあんこの絶妙

ほとんど創業時からある最中を味わう。
つぶあんと白あん,それにゆずあんの3種あったが、白あんは写真を撮るのをうっかり忘れてしまった。
なので、つぶあん㊨とゆずあんを書きたい。
ひょうたんの形がどこかひょうきんでめでたい。

驚かされたのは皮種のしっかり度。ゲットして3日後に食べたが、崩れが全くない。
それでいて、サクサク感と香ばしさが口中にフワリと広がってきた。

この食感はなんだ?
つい店に電話して聞いたら「ふつうは餅粉の種ですが、うちのは餅を薄く切ったものなんです。ええ昔からですよ」とか。
ようやく理解。
凄い皮種で、私にとっては驚きの最中。

つぶあんは濃厚なあんこで、ねっとり感の後からいい風味がわっと広がってくる。

ゆずあんは白あん+ゆずのブレンドあんで、これがまたさわやかな広がり。

この店の最中、ただ者ではない。
私がこれまで食べた最中の中でもトップクラスの美味さと味わいながらついつい「うんうん」と頷いている自分を発見するのだった。
こいつは春から縁起がいいわい、なんてね。
今年こそいい年になりますように。
「木村屋本店」
所在地 水戸市南町1-2-21
最寄り駅 JR水戸駅南口から歩約1分
