週刊あんこ

和スイーツの情報発信。あんこ界のコロンブスだって?

驚きの金つば・笹餅😍横浜隠れ名店「もみぢ」①

 

あんこ旅の中でときどきボーナスみたいに予想外の出会いがある。

 

横浜・桜木町「御菓子司 もみぢ」はその一つ。

 

昭和レトロな建物(外観)にまず驚かされ、思い切って店内に一歩足を踏み入れたら、渋いオーラが隅々から放射されてきた。

 

ただ者ではない予感。

ガラスケースには季節の生菓子、餅菓子、大どら焼きまで・・・手づくりの和菓子がいい具合に置かれていた。

歴史を感じる光景と奥の深さに目がくらくら。

ぜーんぶ味わいたい!

 

すべてがきらりと光っていた。

 

なので、今回は特別編2回に分けて書きたいと思います。

 

★ゲットしたキラ星(生菓子編)

 大納言金つば180円

 草餅    180円

 笹餅    180円

 うぐいす餅 180円

 ※すべて税込み価格です。

 

【センターは?】

丹波大納言金つば:素材のこだわりと職人ワザ

 

何よりも驚かされたのは希少な丹波大納言あずきをふんだんに使った生菓子類の存在。

 

例えば、金つば

ややご高齢の2代目店主が「この小豆は丹波大納言なんですよ。ほかにも十勝産小豆も使ってますが、これは丹波です」と私に教えてくれた。ちょいびっくり。

 

そのさり気なさが店主のプロフェッショナルを支えている、と直感した。

 

一見すると角型のよく見るきんつばだが、次第に目が吸い寄せられ、渋いオーラがゆっくりと迫ってきた。

なので、自宅に戻ってから真っ先に賞味してみた。

 

見事に炊かれた大粒の丹波小豆で、深い小倉色を手で割り、口に含むと、丹波大納言あずきの吟醸香がふわりと広がってきた。

柔らかな小豆の食感がワンランク高い。

 

店主によると、使っている砂糖は白ざら糖でほんのりと塩気もある。

 

寒天が絶妙に潜んでいて、噛むたびに丹波大納言のいい風味が穏やかに来る。

サイズは約45ミリ×42ミリ。厚さは22ミリほど。

 

まさか横浜・桜木町でこのような隠れた名店に出会えるとは・・・最初の一撃でやられてしまった。これまで知らなかったことが恥ずかしい。

 

【セカンドは?】

笹餅:笹に包まれたつぶあんの道明寺

私がゲットしたすべてがプロの味わいで、甲乙つけるのが難しいが、この笹餅にも特別なものを感じた。

 

見た目もみずみずしい笹から放たれる香り。

 

それを取ると、中は道明寺餅で、さらに上質なつぶあんが隠れていた。

道明寺とつぶあんの柔らかなマリアージュが1+1=3のドラマを舌の上で繰り広げる・・・そんな感じ。

控えめな甘さ。素晴らしい鮮度。

 

金つばよりも感動の波が強いかも。食べながら天国が近づいてくるような(笑)。

 

草餅:よもぎ×しんこ餅×つぶあんの合体

よもぎの季節をひと足早く告げるような、手包みの草餅で、よもぎの香りが「ようこそ」とつぶやく。

 

春近し、かな?

 

手でがぶりと行く。

これも自家炊きのつぶあん十勝産小豆×白ざら糖

 

絶妙な甘さで、よもぎ餅の柔らかな弾力が中のつぶあんを引き立てる。

 

ほんのり塩気も感じる。

 

うぐいす餅:青きな粉の求肥餅とこしあんの上品

これも季節の生菓子で、半透明の薄い膜のような求肥餅とたっぷりの自家製こしあんがしっとりと舌に絡み、とっても上品。控えめな甘さ。

こしあんから滲むほんのり塩が効いている。

 

サイズは約58ミリ×38ミリ。やや大きめ。

青きな粉のまぶし方、なめらかなこしあん口の中でスーッと消えていく感触と余韻。

 

店主の腕がよくわかる一品だと思う。

 

●あんヒストリー

創業は昭和21年(1946年)。現在2代目だが、店主は二人(共同経営)。初代から二人で店を受け継ぎ、朝早くから「朝生菓子」をつくり続けている。文化遺産的な昭和な建物と店構えは先代からのもので、ビジネス優先で失われつつある腰の低い応対も色濃く残っている。それでいて凛とした物腰。素材選びから手抜きのない製法まで、いい和菓子職人がここに残っている、と感嘆したくなってしまった。

おまけ:豆大福 すぐ固くなる朝ナマの王道

 

「これは本日中にお召し上がりください」

 

豆大福も一緒にゲットしたが、夕方にはすでに固くなり始めていた。

 

赤えんどう豆の塩気と中の柔らかなつぶあんがそれでも鮮度を保っていて、小ぶりながら、上質な豆大福であることを私のあんココロに刻印してくる。

 

いい豆大福、個性よりも完成度の高さがここにも流れている。

 

「御菓子司 もみぢ」

所在地 横浜市中区野毛町2-64

最寄り駅 JR桜木町駅から歩約5分