週刊あんこ

和スイーツの情報発信。あんこ界のコロンブスだって?

セピア色の極上和菓子所😍幡ヶ谷のNEWいぶし銀

 

私の中でクールな和菓子屋のイメージをつくるとしたら、きっとこういう店構えになるかもしれない。

 

東京・幡ヶ谷駅で降りて西原商店街を過ぎると、その和菓子屋さんがあった。

 

渋いオーラに包まれているような。

京都か金沢の和菓子屋さんをつい連想してしまった。

 

古いモルタル造りの建物の一角。セピア色のシンプルな世界。廃業した店舗をリノベーションしたのかも。

とまあ、我ながら変な書き出しになってしまったが、今回ご紹介する「御菓子所 胡禾(こか)」のファーストインプレッションはある種のデジャブ感だった。

 

店名にシルクロードの香りもする。

 

オープンしたのは約1年前(2025年4月)とメッチャ新しい。

 

だが、古そうな引き戸を滑らして中に入ると、草餅や桜餅などつくりたての餅菓子類がいい感じでいい距離感で並べられていた。

どこかノスタルジックな上菓子屋さんの世界。

 

こだわり方が半端ではない。

 

★ゲットしたキラ星

 草餅   380円

 いちご餅 480円

 豆大福  300円

 桜餅   390円

 胡麻餅  300円

  ※すべて税込み価格です

 

【センターは?】

草餅:よもぎ餅✖こしあん、きな粉の掛け算

今回は日持ちしない餅菓子5種類をゲットしたが、一つ一つにこだわりが詰まっていて、どれをセンターにしてもおかしくはないレベル。

なので、とりあえずで、たまたま旬で好みの草餅をセンターに置いてみた。

 

ほどよいサイズで大きくはない。重さは約49グラム。

いいよもぎ色の餅(上新粉餅)で、表面にはうっすらときな粉がかかっている。

 

🧐いざ実食タイム

よもぎの香りが鼻腔にくる。

 

そそられる世界

餅の柔らかさとよもぎの鮮度がとてもいい。

 

中のつぶあんはふっくらと炊かれていて、甘すぎない。

十勝産小豆×グラニュー糖。

 

切れのある、ふくよかでいいあんこだと思う。

きな粉がちょっとしたアクセントになっていて、草餅の濃厚な風を邪魔しない。

 

店主のこだわりの強さと腕前がかなりのものとわかる。

 

あんヒストリー

創業(オープン)は去年の4月と新しいが、店主の和菓子職人としてのキャリアは凄い。東京・赤坂「塩野」、大阪「梅月堂」などで修業し、話題の和菓子店「HIGASHIYA」で工場長を務めた後、自分の理想を求めて、この幡ヶ谷で伝統とオリジナリティーを加味した創作菓子にもチャレンジしている。奥さんも和菓子職人。一品ごとに素材を変えたり、シルクロードの菓子にも手を伸ばしている。一個当たりの単価は安くはないが、食べるとその価値がわかると思う。

 

【サイドは?】

いちご餅:白あんの求肥餅で苺のみずみずしさ

うっすらとかかった餅粉から苺の赤が透けて見え、ビジュアル的にも引き込まれる。

 

柔らかな求肥餅と白あんで手包みしたみずみずしい苺とのバランスがとてもいい。

重さは63グラムとやや重め。

 

甘みとほどよい果実味。口に入れて噛んだ瞬間、とろけるように口中に広がる感触が素晴らしい。

 

豆大福:自家製つぶあんの上質と杵つき餅の合体

種類によって一つ一つ餅の素材を変えているこだわり方。

 

豆大福は杵つき餅重さは64グラム。

 

ゲットしてから実際に食べたのは約7時間後だったので、表面が少し固くなっていた。つまり本物。

赤えんどう豆はやや固めで、それがいい食感となっている。

 

中のつぶあんが絶妙な柔らかさ。。

 

ほのかに塩味。

 

いい豆大福だと感嘆するほど。

 

桜餅:道明寺の桜餅でスキのない味わい

京都の老舗の桜餅を思わせる上質な手づくり感。

 

塩漬け桜葉の風味と道明寺の香り高い柔らかさに「ほう~」とため息が出そうになる。

何よりも自家製こしあんの美味さ。雑味のなさ。

 

粒子を感じる上質なあんこ。これだけで店主の腕がわかる。

 

胡麻餅:白ゴマの搗き餅とこしあんの上質

5種類の中では最重量の65グラム。ほど良い大きさ。

 

これも杵つき餅で、それゆえに少し固くなり始めていた。

とはいえ、柔らかな食感で柔らかさと伸びが十分にある。

 

何よりも白ゴマの香ばしい風味と食べたときのぷちぷち感がとてもいい。

 

中のこしあんの甘すぎない、絶妙な味わいにあんココロがキュンと反応する。

 

ワンランク上の上質を感じる。

 

「御菓子所 胡禾(こか)」

所在地 東京・渋谷区西原1-14-13

あし 京王線幡ヶ谷駅から徒歩約3~5分