編集長「今年もあっという間に残すところ後わずか。悲しいなあ」
あん子「心にもないことを(笑)。今年も東奔西走、一時はあんこ漬けで体調もおかしくなったり。大変でしたね」
編集長「大変ではなく小変だよ(笑)。それも餡ハッピーのうち。という前置きはさておき、今日は久しぶりに上野『うさぎや』を取り上げたいな。上野というより昔の町名黒門町の、と言いたいな。どら焼きと言えば二枚重ねがフツーだけど、この形になったのはこの店からと言われている(編み笠焼き)。どら焼きの歴史には欠かせない店なので、尊敬を込めて」

あん子「去年、うさぎや3系列(上野・日本橋・阿佐ヶ谷)の一つ、阿佐ヶ谷うさぎやが後継者不足という理由で店を畳んだことも久しぶりに上野うさぎやを訪問した理由の一つなんでしょう?」
編集長「まあね。対面販売のあんないい店が店仕舞いしちゃうなんてショッキングだったけど、嘆いてばかりもいられない」
あん子「では久しぶりの上野うさぎやのあんレポお願いします」
★ゲットしたキラ星
どらやき 240円
栗まんじゅう220円
茶通 190円
うすずみ 170円
※すべて税込み価格です。

【センターは?】

相変わらずきれいな焼き色。日本橋うさぎやのどら焼きほどの厚みはないが、手に持つとしっとり感が伝わってくる。いい感触。
2個ゲットしたが、たまたまなのかサイズが微妙に違う。

直径が約95ミリ、左右が77ミリ。
重さは107グラム(包装込み)。
🧐実食タイム
手で割ると、いい香りがふわりと来る。

どら皮からの卵黄と蜂蜜のほのかな気配がほどよい。
中のつぶあんがやはり秀逸。

渋切りがいい具合にされていて、形はしっかりあるのに小豆の皮まで柔らかく炊かれている。

雑味のない温かい味わい。
いい小豆の風味(北海道産)が立ち上がって来て口の中で花開くように広がってくる。

塩気もほんのり感じる。
フツーに美味しいどら焼きだと改めて確信させられた。
【サイドは?】
栗まんじゅう:栗のかけらと白餡の絶妙

正直に言うと、上野うさぎやではどらやきと「喜作最中」以外に食べたことはなかった。
なので、阿佐ヶ谷「うさぎや」は別格(上生菓子類も充実していた)として、栗まんじゅうには期待半分だった。


だが、卵黄のテカリといぶし銀の容姿はとてもいい。
中は白あんで甘露栗がいい具合に練り込まれていて、しっとりとほっこりの入り混じった食感がフツーに美味い。
いい栗まんじゅうだと思う。
茶通:もっちり感と抹茶の風味

上野うさぎやで「茶通」は初体験。
サイズは大きめで左右55ミリほど。
手にくっつくほどもっちり感があって、表面には茶葉が。

かなり柔らかい。
中はこしあん。口に入れると、抹茶の風味ととともにボリューミーなこしあんがしっとりと広がってくる。
私がこれまで食べた茶通の中ではかなり柔らかくて、それがここの特徴かもしれない。
食感を楽しんでいると、やがてとろけるようにどこかへと消えていった。
うすずみ:ボーロのような生地とこしあんの合体
黒糖を使った丸い半生焼き菓子で、サイズは直径約60ミリほどで、厚みは26ミリほど。

固めの食感で、中にこしあんが詰まっている。
どこか懐かしい歯触りを楽しめる。

味わいながらボーロ(ルーツは戦国時代に日本に入って来たポルトガル菓子)を連想してしまった。
個人的にはコーヒーとよく合う。
●あんヒストリー
創業は大正2年(1913年)。現在4代目だが、5代目も修業中。富山出身の初代谷口喜作が創業者だが、二枚重ねのどら焼きを開発したのは2代目。店名の「うさぎや」は初代が「兎年生まれだった」ことに由来しているようだ。近くに「うさぎやカフェ」(2015年オープン)もある。
「上野うさぎや」
所在地 東京・台東区上野1-10-10