東京・渋谷の変化にはいつも驚かされる。
今回ご紹介したいのは和菓子、と言うより「和洋の創作菓子かな?」とディープに驚かされた一品。

あんこセンサーをゆっくり回転させながら、渋谷東急フードショー内をあんブラ中に、「大三萬年堂HANARE」の店名に出会った。
大三萬年堂は兵庫県たつの市に本店がある老舗の和菓子屋さん。
創業が江戸中期という、菓子司としての歴史がすごい。
一度行ってみたいと思いながら、残念ながらまだ行けていない。
で、このHANARE。調べてみたら、その超老舗の新ブランドのようだ。
和菓子というより和洋菓子、あるいは創作菓子と言いたくなる商品が並べられていた。

明るく、今どきのシャレたスイーツ店のよう。
和菓子屋のイメージがくるりと一回転してしまった。これはなんだ?
好奇心がむくむく。
★ゲットしたキラ星
あずきとかかお(抹茶)465円
あずきとかかお(柚子)465円
あずきとかかお(珈琲)465円
※個包装です。
和菓子屋のつくったどらやき2種
大きなふんわり 335円
あんバター 368円
※すべて税込み価格です。

【センターは?】
あずきとかかお:粒あんとチョコのマリアージュ
一本だと予算オーバーなので、ゲットしたのは個包装の方。

濃厚なブラウニーのような容姿だが、3種類それぞれチョコレートとあずき餡(つぶあん)をベースにした凝ったつくり。
チョコレートとあんこの融合はここ数年、いろいろな和菓子店や洋菓子店が試みているので、そう珍しいチャレンジではない。
このHANAREの三品もその延長線上のもの、とも言えるが、江戸時代中期創業の老舗和菓子屋さんの新たな試みと考えると、これは一度は味わってみたくなる。
では、それぞれの特徴と味わいを食レポしようと思う。
①抹茶
見た目にいぶし銀を感じたのがこの抹茶。

大きく2層になっていて、下の層があずき餡とチョコレートの融合で、よく見ると柔らかな小豆の粒々が夜空の星々のように入り込んでいる。
全体の3分の2ほどを占める上の層が抹茶の浮島のよう。

これは引き込まれる色合い。
〈味わい〉舌に吸い付くようななめらかなねっとり感。抹茶とつぶあん✖チョコレートの風味がじんわりと来る。小豆がいいアクセントになっている。和菓子というよりむしろ和洋菓子に近い、不思議なこってりとした食感に仕上がっている。

②柚子(ゆず)
あずき餡とチョコレートの融合に細かな柚子ピールが混じっていて、さらによく見ると、と小豆の粒がいい具合に入っていて、柚子の風味と合体している。全体的にはチョコレートが強め。しっとりと濃厚な味わい。


③珈琲(コーヒー)
チョコレートのブラウニのようだが、あずき餡がしっかり練り込まれていて、小豆の粒々が隠れるように潜んでいる。ほのかにコーヒー豆の香りも。地味だが、あんこの浸透力を一番感じる。甘すぎないので、これは大人の味わいだと思う。


😎あんヒストリー
この渋谷店のオープンは2021年。大三萬年堂本店の13代目が中心となってチャレンジした新ブランドという位置づけだろう。使用しているあんこは本店と同じもののようだ。初代は戦国時代、龍野城城主・赤松氏に仕えた武士で、途中から菓子屋になったとか。本店は兵庫・たつの市。
【サイドは?】
どらやき:「和菓子屋のつくった大きなふんわりどらやき」

こちらはただのどら焼きではない。「和菓子屋のつくった大きなふんわりどらやき」という長ったらしいネーミングで、確かに大きい。
サイズは左右約100ミリ。きつね色のきれいな焼き色で、ふっくらと焼かれている。

重さは102グラムもある。
卵黄の香りとふわふわに近いスポンジ。

中はつぶあん。北海道産小豆が柔らかく炊かれていて、ボリュームも十分。

やや甘めのどら焼きだが、ほんのりと塩味もあり、これは創作ではなく正攻法で攻めてくるどら焼きだと思う。
あんバター:バターの存在感、つぶあんとのクールな合体

大きくてふんわりしたどら皮の中に、大きなバターが潜んでいて、柔らかなつぶあんとの合体がうまく機能しいている。

重さが約94グラムと少し軽めだが、と言っても十分大きいが、味わいはバターが効いていて、絶妙な塩味が口中に広がる。
老舗和菓子屋の新しいチャレンジの中で、このある種王道の二品は温故知新の正統派と言えなくもない。
確かにふわふわの大きなどら焼き。
新旧入り混じった不思議な世界がこれからどう展開していくのか、楽しみではある。
「大三萬年堂HANARE渋谷店」
所在地 東京・渋谷区道玄坂1丁目12-1東急フードショー1F
