週刊あんこ

和スイーツの情報発信。あんこ界のコロンブスだって?

「あんこ初め」北海道vs埼玉

 

令和2年。明けましておめでとうございます。

 

元旦なので、あんこ作り、してみました(拍手パラパラ)。

 

北海道産えりも小豆(750グラム)とてん菜(北海道産)のグラニュー糖(700グラム)を用意し、合計約1時間半かけて、ようやく出来上がりました。

 

仕上がったのがこれ。

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渋切りは1回、途中2度ほど水差しをしました。

 

その過程は写真で。プロではないので、おおざっぱな作りです。このへんはご容赦ください(笑)。

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今回はもう一つ、10日ほど前にもあんこを作ってます。

 

こちらは埼玉産の大粒小豆を使用、砂糖は上白糖です。それぞれ700グラム、700グラム。最後に塩を小匙一つ。甘めに仕上げました。

 

朝食はトーストにし(餅は食べ過ぎたので)、2種類のあんこを食べ比べすることにしました。有機コーヒーと生活クラブの牛乳も用意し、あんなモーニング、と洒落込んだつもりです。

 

あっ、どちらもつぶあんです。

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右が北海道産、左が埼玉産小豆です。写真だとわかりづらいかもしれませんが、北海道産の方がやや明るめ、埼玉産の方が濃いめです。

 

パンには少しマーガリンを塗り、2種類のあんこをどっかと乗せ、深呼吸一つ、食べ比べへゴング!

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第1R。まずは北海道産えりも小豆。柔らかく炊き上げたので、ふくよかなしっとり感が来ます。小豆の風味がかなり強い。グラニュー糖なので、やや淡白な、きれいな味わい。ワインで言うとピノノワールかな。

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和菓子屋さんの中でも、グラニュー糖を好む店、上白糖を好む店、それぞれあります。(あるいはザラメを好む職人さんも多い)。こだわりの強い、数種類使い分ける職人さんもいます。

 

第2R。それに対して、埼玉産大粒小豆(上白糖)は風味が濃く、しかも凝縮しているように感じました。つぶつぶ感がいいアクセントになっていて、これはこれで予想外の美味さ。ワインに例えると、カベルネソービィニヨン系かな。

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食べ比べてみると、私の舌程度でも違いがよくわかる。

 

ここ数年、小豆の相場がドンと上がり、和菓子屋さんも苦労しています。

 

丹波大納言や備中、能登など希少産地は高価で、手に入りにくくなっていて、一大産地・北海道産も5~6年前の倍近い価格になっているのでは、と感じるほどです。 

 

あまり大きな声では言えませんが、中には仕方なく「中国産」をブレンドする店もあるかもしれません。

 

能書きはここまでにして、北海道産と埼玉産の勝負の行方は?

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ずるい感想になることは承知で、きれいに広がるようなメジャーな北海道産(上)と凝縮する沈むようなダ埼玉産(下)。最後は好みの問題と逃げるしかありません。

 

ローカルな地場産の代表として、今回使った埼玉産小豆は、こう言っちゃなんですが、期待していなかった分、意外な美味さに少しウルウルしました(笑)。ほのかな畑の香りも隠し味でした。

 

こんな甘いレポートで申し訳ありませんが、「週刊あんこ」2020年のあんこ初め、隅から隅までずずーいッと、お引き立てのほど、平にオン願い奉りまするゥ~。

 

 

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