週刊あんこ

和スイーツの情報発信。あんこ界のコロンブスだって?

日曜増刊号😎進化系?コッペ「あげあんパン」

 

あんこ界の「あげあげ派」(ン?)にはたまらないレアなあんぱんをゲットしに宇都宮まで出かけた。

 

その名もコッペパン「あげあんパン」

あんこ旅の延長線。ギョーザの街・宇都宮の老舗和菓子屋さん「高林堂(こうりんどう)本店を久しぶりに訪問した。

今回の日曜増刊号はここのあん×あん金星😍。

 

あんぱん家系図(そんなものがあるとして)の中ではあまりに素朴な進化系あんぱんと位置づけたい。

 

つぶあんこしあんの2種類。

 

上生菓子も作っている老舗和菓子屋さんの、ある種意外な人気商品でもある。

素朴の中に巧みが隠れていて、数年前、つぶあんこしあんは売り切れていた)だけ食べたが、そのハートフルな味わいに舌を巻いた。

 

今回は午前中に到着したので、両方ゲットできた。

 

少し価格が上がっていたが、時勢がらそこは仕方がない。

 

★ゲットした2品

 あげあんパン(こしあん)320円

       (つぶあん)320円

  ※価格は税別です。

syukan-anko.hatenablog.jp

 

金星あんこ:こしあん

まず外観を見ていただきたい。

油紙を開くと、表面にきな粉がたっぷりとかかった大きめのコッペパン(小麦粉は地場の「麦のかほり」を使用)が現れた。

 

サイズを測ったら、左右約185ミリ×55ミリ。重さは約152グラムもある。

真ん中に切れ目があり、開いてみると、ぶっ太いこしあんが二本「おいで」とささやきながら寝そべっていた。パジャマも着ていない(おいおい)。

淡いきれいな自家製こしあんで、よく見ると、パン生地には黒蜜が滲んでいた。

 

シンプルだが、かなりの凝り具合。

 

「添加物を使用していないので、本日中にお召し上がりください」(スタッフ)

 

なので、夜の試食となった。

 

〈味わい〉コッペの表面が植物油で揚げているので少しカリッとしている。パン生地自体はふっくらと柔らかい。小麦の香りが上品。

こしあん北海道産小豆×白ザラメで、二つ三つと手で割って、口に運ぶと、パンの美味さとほどよい甘さのこしあん、それにきな粉が絶妙なマリアージュ津波となって、ドドと押し寄せてきた。こりゃ、すごいね。

この一見シンプルなのに、計算された複雑な美味さ、揚げパン界の横綱と言いたくなる。

 

こしあんのすっきりした余韻がとてもいい。

 

銀星あんこ:つぶあん

こしあんよりも小豆の濃さが印象的で、実に柔らかく、ふっくらと炊かれている。

小豆の風味が強いので、純粋あずき好きにはこちらの方がおすすめ。

 

私も大いに迷った。

 

さすが老舗和菓子屋さんのあんこ。

塩気がほんのりあり、それがつぶあんと揚げコッペ+きな粉+黒蜜の三角関係(四角関係?)をワンランク押し上げている。

 

どちらにも言えるが、あんこのボリュームも十分で、全体の味わいが意外にも甘すぎない。

 

なので、二つペロッと食べてももたれない(私の場合だが)。

プロフェッショナルのあげあんパン2種、金銀の味わいだった。

 

あっ、そうそう、私の食べ方は牛乳と熱いブレンドコーヒーを二つ用意した。

 

ウイスキーも合うと思う。

 

楽しみが二倍、三倍になるかもしれない。

 

●あんヒストリー

「高林堂」の創業は明治18年(1885年)。初代はここで修業した後、独立したが、高林堂自体に後継ぎがいなかったために屋号を引き継いでいる。一時経営難に陥ったが、3代目が「かりまん」かりんとう饅頭)を考案、ヒット商品となって、危機を脱出した。伝統と進取の気性に富んだ創作和菓子も人気。

 

「菓心庵 高林堂本店」

所在地 宇都宮市馬場通り3-4-7

最寄り駅 JR宇都宮駅から歩約6分