週刊あんこ

和スイーツの情報発信。あんこ界のコロンブスだって?

絶品たい焼き🥰下高井戸の食べ比べ

 

夏からいきなり冬。さぶ~。

 

たい焼きの季節、到来!である。

 

なので、今回は「泳がないたい焼きくん」食べ比べと行きたい。

 

舞台はディープなファンが多い、たい焼きの隠れメッカ、下高井戸である。

 

1軒目:小倉庵下高井戸店

2軒目:鯛焼き たつみや

 

たまたま友人の結婚お祝いが居酒屋「たつみや」であり、ここは全国でも珍しい、居酒屋とたい焼き屋がほとんど同居しているという左党にとっても甘党にとっても夢のような場所。

今回は約5年ぶりの訪問。

 

その少し前、まだ明るい時間帯に下高井戸駅すぐの場所にある「小倉庵 高井戸店」に立ち寄り、行列に並んで熱々をゲットした。本店はお隣り経堂だが、ここは直営店でもある。

どちらも下高井戸駅から歩いていける距離。

 

「たつみや」は宴席が終わった後、こちらも行列に並んで焼き立てをゲットした。

 

★今回のキラ星

 小倉庵 1匹 170円×2=340円

 たつみや1匹 170円×2=340円

  ※いずれも税込み価格です。

※上の写真㊧2匹が小倉庵、㊨2匹がたつみや

 

【外観とサイズ】

小倉庵:盛大な羽根付き。全体のサイズは約150ミリ×85ミリ。重さは109グラムほど。

 

一丁焼きで、焼き色が淡い。小豆は北海道産エリモショウズ。契約農家から仕入れていて、小豆へのこだわりが十分にある。

砂糖は茶色いザラメ(中ざら糖)を使用している。

 

焼き立ては皮がパリパリしているが、時間が経つにつれ、柔らかくなり、試食前に電子レンジとトースターで温めることにした。

 

たつみや:こちらも盛大な羽根付き。全体のサイズは約150ミリ×85ミリ。重さは138グラム。こちらの方が重量感がある。

こちらは六連焼き。焼き色がしっかりと濃い。小豆は北海道産で、砂糖はこちらも中ざら糖を使用。皮生地に黒糖を使用しているかもしれない。

鯛の形がくっきりしていて、皮生地もしっかりしていて、冷めても形が崩れない。

 

【味わいは?】

小倉庵:皮の色が淡いので、中のあんこ(つぶあん)がうっすらと見え、二つに割ると、もっちり感がある。

この感触は悪くない。

 

つぶあんは柔らかく炊かれ、甘さがかなり控えめ。ほんのりと塩気。

小豆のいい風味が口の中で広がる。東京のたい焼き御三家麻布十番・浪花屋総本店、人形町・柳屋、四谷・わかば)に引けを取らない美味さ。

 

syukan-anko.hatenablog.jp

たい焼きを評価する基準、尻尾までしっかりとあんこが詰まっているかどうか。

 

ここはクリア。

 

甘さが控えめなので、2匹ぺろりと行ける。

 

たつみや:手に持つとずっしりと重い。トースターで温め直すと、香ばしさがパワーアップする。

重量が重い分、真ん中でで二つに割ると、艶やかなつぶあんがドカッと現れる。

尻尾まで詰まったあんこは塩気が強めで、小豆の粒々は柔らかくて、ほどよく歯に引っかかる。

この感触がたまらない。

 

より濃厚なあんこで、ファンが多いのもうなずける。

 

とはいえ、4年前よりもあんこの量がほんの少し減った気がする。

 

それでも全体としては優れた、トップレベルのたい焼きなのは確かだと思う。

 

評価:これは好みの問題ということになる。気品を取るか、野暮を取るか。最初のアタックは柔らかな小倉庵に惹かれるが、その後の延長戦はどっしりとしたたつみやにあんこころが動く。ずるい逃げ方だが、甲乙つけるのは今回は無理、というのが結論。冬の熱いたい焼き比べは両者痛み分けということで(汗)。

《小豆のつぶやき》

▼美味しいたい焼き屋さんが増えている▼天然もの(一丁焼き)を採用する店が増え、養殖物(多数焼き)が減りつつあるが、「たつみや」の珍しい6連焼きは女性が操り、それを見ているだけで待ち時間が過ぎる▼そのほかに3連焼きの店もある▼たい焼きと今川焼きは冬のあんこ菓子の王様だと思う。

 

「小倉庵下高井戸店」

所在地 東京・世田谷区赤堤4-40-11

 

「たつみや」

所在地 東京・世田谷区赤堤5-31-1