首都圏は長雨が終わり、再びかき氷の季節。
少し前、東京・目白「志むら」驚きの絶壁あずきかき氷をこのブログで書いたが、もう一つの東の横綱を忘れていた。
あずき好きにはたまらないあんビリーバブルなかき氷だと思う。
「浅草浪花家」のあずき(税込み600円)である。
たい焼きの元祖「麻布十番 浪花家総本店」から暖簾分け。その本店より凄い「あずきかき氷」だと思う。浅草浪花家のオリジナル。
純水で作ったふわふわの山盛り氷。頂上には自家製あずきがどっかと乗り、ガラスの器の底にもあずきの海。ここまでなら総本店と同じだが、浅草浪花家の凄さはここから。
フワフワ氷をスプーンで崩して食べ進むうちに、まん中あたりで、もう一つあずきの層にぶつかる。つまりトリプル三段あずき!
トッピングで「あずき」の別皿(プラス100円)を頼み、それをさらにドドドとかける。白蜜もかける。
あんこ好きにはこたえられない、悶絶寸前パラダイス!
あんこの苦手な人には地獄の三段責め。
あずきは北海道十勝産を使い、それを銅釜で8時間ほどじっくりと炊き上げる。砂糖は上白糖。
出来上がったあずきは粒がしっかりしていて、しかもふっくら。その大きさは大納言小豆といってもわからないくらい。甘さは抑えられ、塩加減が絶妙という他はない。あずきの風味も素晴らしい。これほどのあずきはそうザラにはない、と断言しておこう。
冬は一丁焼きのたい焼き、夏はかき氷が人気の店で、総本店から暖簾分けしたのは平成22年(2010年)。その翌年に「あずき」かき氷がメニューに加わった。この平成23年は東日本大震災があった年。
まさに大震災の中の門出。あんこの底力、その凄み。
今では行列店で、土日などは長い行列になる。それでもこの「あずき」、和スイーツファンには十二分に食べる価値があると思う。
所在地 東京・台東区浅草2-12-4
最寄駅 浅草駅歩7~10分