東京・人形町の「清寿軒」のどら焼きを初めて食べたときのこと。
粒あんのあんこの量と皮の焦げかかったハチミツの匂い。
その手触り感に驚いた。
こんなどら焼きってあり?
うさぎやの洗練とも違う。亀十の野暮とも違う。
あえて言うと、野暮の洗練ってとこかな。
じっくり炊いたつぶあんのあまりに素朴な美味さ。かなり甘い。皮のハチミツの焦げかかった香ばしさとふわふわ感がたまらない。
創業が江戸時代後期1861年(文久元年)。当主は今七代目。
一子相伝で受け継がれてきた手づくりのワザが食べた瞬間、口の中で爆発するかのよう。美味の爆発と言うのも心地よい。
あんこ好きには大判よりも小判(180円=税込み)がおすすめ。ご覧のとおり、つぶあんの量が想像を超えてる。すぐに売り切れになるので注意が必要。
ともかく恐るべきどら焼き、だと思う。
最寄駅 地下鉄人形町駅下車