今年は早めに名古屋に行くつもりが、諸事情で延び延びになってしまった。
そんな時、最近お気に入りの街・前橋(群馬県)のデパートで開催されていた「全国うまいもの会」を覗いたら、オーバーに言うと通勤ラッシュアワー並みの混雑ぶりで、足を踏み入れるかどうか迷った。

だが、その中の一店にグイと目がひきつけられた。

「あんバターは名古屋のもの」(あんバター専門店)
ビックリ、これが店名で、本店は名古屋にあり、今回は期間限定の初出店とか。
餡ラッキーな出会い?
しかも行列がすごい。
好奇心がむくむく、人をかき分けるように近づいてみたら、自家製あんことバターをブリオッシュでサンドした、あまりにクールな創作あんバターが約9種類ほど。

私にとっては驚きの出会いとなった。
あんこのボリュームとバターの組み合わせがただ事ではない。
あんバター好きとしては素通りできない。
行列は嫌いだが、最後尾に50分ほど並んで、ようやく手が届いた。
★ゲットしたキラ星
あんバター 330円
塩あんバター 360円
マスカルポーネあんバター
380円
✱すべて税別です。

【センターは?】
塩あんバター:つぶあんの量と四つ葉バターの合体
何よりもそのお姿を見ていただきたい。

自家焼きのブリオッシュにサンドされたつぶあんのはみ出しそうな量と角切りしたバターの存在感。
あんバターの世界の中でもこのクリエイティブさは凄いと思う。
見ようによってはパテの代わりにあんことバターを配置したハンバーガーのよう。
重さを量ったら約76グラム。

見た目は定番のあんバターとほとんど同じ。
ドリップコーヒーと牛乳を用意してがぶりと行くことにした。
😎実食タイム
定番のあんバターよりもつぶあんの塩味が強め。

だが、強すぎない。
ブリオッシュの香ばしい、ふっくらした食感。
その後に続く主役のつぶあんのふくよかな柔らかさ。
いいあんこ。
北海道産えりも小豆を独自の製法で炊き上げているそう。

小豆のいい風味がグワンと口中に広がった。
そこに新鮮なバターの風味が重なる。
バターはあの北海道産四つ葉バターを使用しているようだ。
パン✖あんこ✖バターの口内合体がワンランク上質な味わいに変化していくのがわかった。
思わずうめ~が出かかる。
塩味がいいアクセントになっている。
【サイドは?】
あんバター:出発点の掛け算の凄味

これが出発点(ベース)だが、9種類ある中で人気ナンバー1だそう。
重さは約68グラム。
つぶあんの柔らかな美味さと有塩バターの風味がたまらない。

ブリオッシュの香ばしいふっくら食感がそれを後押しする。
最もシンプルな掛け算だが、それゆえに口に入れ、ひと噛みしたときの吹き上がりの良さにささやかな感動すら覚える。

主役はつぶあんとバターでブリオッシュはわき役だと思うが、主役を引き立たせる役割に徹しているよう。
1+1+1=5の世界かも。
👉あんヒストリー
創業(鶴舞本店)は2024年7月4日。調べていくと、名古屋のチーズフォンデュのレストランバー「じらふビストロ」にたどり着いた。フランス料理の店のようで、オーナーシェフが凄腕のようだ。名古屋は小倉トースト発祥の地。テイクアウトやお土産にもできるあんバターの開発に取り組み、フランス料理の技法も取り入れ、このクリエイティブなあんバターの商品化に成功している。「あんバターは名古屋のもの」という店名も凄いネーミングだと思う。2025年には2号店(名古屋城店)もオープンしている。現在9~10種類で、季節によってあんこの一部を変えている。
マスカルポーネあんバター:+マスカルポーネの変化球

つぶあんとバターの上にさらにマスカルポーネを載せている。
なので、ほのかな生クリームの味わいが加味されている。
横から見ると、5層の凝った構造だが、味わいは深みの中にさわやかな風が加味されたよう。

これもフレンチシェフならではの発想だと思うが、ベースのつぶあん✖有塩バター✖マスカルポーネ✖ブリオッシュの緩やかな変化が絶妙。


ベースのふくよかなつぶあんがしっかりと土台を押さえていて、その安心感がいい余韻とともに舌に残る。
あんこの世界に新しい可能性を刻むかもしれないニュースターの存在の今後を注視したい。
「あんバターは名古屋のもの」鶴舞本店
所在地 名古屋市中区千代田5丁目15-17