ちょいと脱線。先日ある番組制作会社からキー局の情報番組への出演依頼があり、依頼の仕方が好感を持てたので、要望通りにいくつか私のおすすめをピックアップした。
テレビはこれまで何度かオファーがあり、「スタジオに来てもらえないか」という番組も二、三あったが、やり取りをしていく中で、無理な注文が飛び出したり、話が二転三転したりして、右往左往したこともある。

エンタメ新聞社で長年記者生活をしていたので、テレビ局(あるいは制作会社)の裏側は少々知ってるつもりだが、途中で「あっほらしい」と匙を投げたことも何度かある。
と、まあエラソーに書いてしまったが、閑話休題。
本日のオシは宇都宮の閑静な場所で「御菓子司 萬年堂」の暖簾を提げるいぶし銀の和菓子屋さん。

寒風にはためく「豆大福」のノボリに志を感じた。ざわめくあんココロ。
「萬年堂」と言えば、創業が江戸時代初期の超が付く老舗、「萬年堂本店」(東京・銀座)が頭に浮かぶが、どういう関係なのかも気になる。
なので、鹿沼から足を延ばしたのだった。
★ゲットしたキラ星
豆大福 180円
黒糖饅頭 130円
どら焼き 200円
栗どら焼き250円
バターどら250円
※すべて税抜き価格です。
【センターは?】
豆大福:杵つき餅と自家製つぶ餡の絶妙
ひと目でこれはいい豆大福だと思った。

店構え同様、店内もシンプルで、歴史を感じる。
豆大福は一つ一つ丁寧に包装されていて、この店の目玉だとわかった。

若女将さんの対応も感じがいい。
朝生菓子なので、早めに食べなければならない。
🧐実食タイム
サイズは直径約53ミリ。重さは78グラムほど。

小ぶりだが、ボリューミーで、赤えんどう豆もボコりボコりとはみ出そう。
餅粉のかかり方もそそられる。
手に持つ感触がとてもいい。

杵つき餅の柔らかさが伝わってくる。
👉ひと口メモ 素材選びにも注力していて、餅米はヒメノモチ、小豆は十勝産、砂糖はコクを重視して上白糖を使用しているそう。
注意しながら包丁を入れたら、自家製のつぶあんがぎっしり。


十勝産小豆×上白糖のコクを重視したあんこ。
塩味が強めで、その広がりが舌に心地よい。

キリっとした赤えんどう豆の風味もいいアクセントを加味している。
店主は3代目で、いい腕を持った和菓子職人さんだとわかった。
●あんヒストリー
3代目によると、和菓子屋としての創業は祖父の代で、祖父は東京・銀座の超老舗「萬年堂」で修業したそう。元々は二荒山神社の境内で飴屋を営んでいたとか。宇都宮大空襲などもあり、はっきりとした記録は残されていないようだ。一時休業していたが、3代目が東京⇒埼玉で和菓子職人修業を終え、2021年に跡を継いで再開している。

【サイドは?】
黒糖まんじゅう:黒糖生地とこしあんのバランスが上質

黒糖生地のつやと柔らかなふっくら感、自家製こしあんのなめらかさ。
ひと口で「うめえ」が出かかった。


塩味が絶妙に効いていて、それがいい味わいを生んでいる。
祖父の代から受け継がれた製法と素朴な美味さがこのシンプルな饅頭に詰まっている、と思う。
たかが饅頭、されど饅頭の逸品。このされど、が実感できる。
どら焼き3種:つぶあん✖バター✖栗

3種類ともサイズは左右70ミリほどでそう大きくはない。

濃厚な焼き色。手焼き感。
①定番のつぶあん
十勝産小豆をじっくりと煮詰めた自家製つぶあんはやや甘めだが、いい小豆の風味が押し寄せてくる。

手焼きのどら皮はしっとりとしていて、蜜感もある。
つぶあんのたっぷり感も味わいに厚みを付けている。
②栗どら焼き
砂糖漬けした栗が丸ごと1個、柔らかなつぶあんの中に隠れていて、その歯ざわりの落差がとてもいい。


全体的に小ぶりだが、重さが72グラムもあり、口の中で繰り広げられるドラマが壮大ですらある。
③バターどら焼き
つぶあんの上にバター(マーガリン?)がどっかと乗っている。

その比率がほとんど1対1で、バター感がかなり強い。


バター好きにはたまらない、なめらかな味わいと風味と塩味。
マッチングのとろけ方がすごい。
「御菓子司 萬年堂」
所在地 栃木・宇都宮市東塙田2-3-2
