週刊あんこ

和スイーツの情報発信。あんこ界のコロンブスだって?

「天空の城下町」の絶品栗蒸し😎荒木屋本店

 

紅葉の晩秋から師走に入り、北関東の寒冷地・沼田はそろそろ冬支度に入る。

 

だが、その前に栗羊羹の老舗「御菓子司 荒木屋本店」に大急ぎで立ち寄ることにした。

約2年前の夏、あんこ旅の途中でこの地に立ち寄り、いい和菓子屋の多さにちょっと驚かされた。

 

今もファンが多い女優・夏目雅子さんのルーツの一つでもある「御菓子司かねもと」で涼やかな上生菓子と出会うなど、いくつかの店をはしごした。

 

そのとき心残りとなったのが今回ご紹介する「荒木屋本店」です。

創業125年超の老舗で、創業当時からつくり続けている「栗羊羹」をゲットしそこなってしまった。

 

夏と冬の季節差があるが、今回は晩秋、栗の美味しい季節で、ドンピシャの再訪問となった。

 

syukan-anko.hatenablog.jp

 

★ゲットしたキラ星

栗ようかん 756円

栗蒸し羊羹 702円

りんご羊羹 756円

栗もなか(つぶあん)291円

栗もなか(きんとん)291円

 ※すべて税込み価格です。

 

【センターは?】

栗蒸し羊羹:栗とこしあんの絶妙な合体

最初は創業当時からの「栗羊羹」のすっきりとした後味に惹かれたが、この栗蒸し羊羹(季節限定)の包装を解いたら、気持ちに変化が・・・大栗が3個夜空に浮かぶお月様のような、いぶし銀の風情と密度に「おっ」と引き込まれてしまった。

手づくりの、素朴さを残した、表面の穏やかな凸凹間。

 

小倉色というより濃い藤紫色で、実に色っぽい。

 

小麦粉ベースだが、こしあんの沁み込み方がハンパではないのが見て取れた。

一番小さいサイズ(120ミリ×55ミリ)だが、数を食べまくる私にはありがたい。

 

それでも180グラム(包装込みで)もある。

 

🧐実食タイム 最初のひと口でこしあんとともに豊潤なもっちり感が最初に来た。

これは・・・うめえ(ため息)。

 

つなぎに上質な葛粉か澱粉を入れていると思う。

いい意味で予想を超える穏やかな舌ざわり

 

蜜漬け栗の蒸かし方が固すぎず柔らかすぎずで、歯触りが絶妙。

 

発散する素朴な風味。

塩の利かせ方が素晴らしい。

 

ドンピシャ私の好みの味わい。

 

【サイドは?】

栗もなか(つぶあん):大栗が丸ごと一個の広がり方

栗の形の最中(もなか)で、種はほどよく香ばしい。サクサク感。

自家製つぶあんに包まれた蜜漬け栗のやさしい崩れ方がとてもいい。

 

強めの塩気が実にいい塩梅。

 

栗もなか(きんとん):白あんと栗の掛け算がやさしい

白あんは北海道産白いんげんを柔らかく炊き上げたもの。

 

しっかりとした栗の歯触りが口の中で混じりあい、ほのかな塩気とともに脳の闇へスーッと消えていく感触は悪くない(表現がおかしい)。

きんとん、という表現も栗の老舗の歴史を感じさせて、味わいながら、沼田の深い食文化まで思い起こさせる。

 

きれいな余韻と舌の上にしばらく残る栗の気配。

 

どこかに夏目雅子の面影まで感じてしまった(あくまで個人的な感想です)。

 

●あんヒストリー

創業は明治32年(1899年)で、現在4代目。創業から一貫して栗にこだわり、「栗羊羹」は創業当時から目玉商品として相伝されている。最中のほかに沼田地区の名産りんごを使用した羊羹なども開発している。

 

栗ようかん:本格的な練り羊羹✖大栗の穏やか

この店の目玉商品だけあって、正統派の煉りと固めの栗の合体が上質。

むしろやさしい味わいで、後味もすっきりしている。

 

ほうじ茶もいいが、個人的にはドリップコーヒーとの相性がいいと思う。

 

歯にあまりくっつかないのが好感。

 

りんごようかん:リンゴの酸味と甘みがふわりと広がる

白いんげん豆の練り羊羹✖地場のリンゴがいいマリアージュを醸し出している。

 

リンゴとようかんがこんなにも合うことにちょっと驚く。

余分な添加物を使用していないので、純粋にこの掛け算を楽しめる。

 

歯切れの良さとフルーティーな余韻の長さ。

 

ここは正座して、戦国末期から江戸時代にかけて真田家が治めた天空の城下町・沼田の和菓子パワーに脱帽するっきゃない。

 

「御菓子司 荒木屋本店」

所在地 群馬・沼田市上之町840