今回ご紹介したいのは越後あんこ旅で出会った驚きの「生抹茶ようかん」です。

城下町・新発田と村上市の中間に位置する小さな宿場町・胎内市(たいないし)。中条エリア。
アイヌ語で「胎内」は水のきれいな流れ、を意味するという説もある。
豊富な伏流水がこの町を特別な場所にしているのかもしれない。
たまたま宿泊した中条駅前の「ときや旅館」(割烹 登喜屋旅館)で、料理の美味さと手ごろな価格に舌を巻いていると、ここでしかゲットできない「生抹茶ようかん」の存在を知った。

生抹茶ようかん?
好奇心とともにあんココロがすっくと立ち上がるのがわかった。
清楚な若女将さんに確認したら「はい、注文をいただいてからつくるので予約販売になりますが」とのこと。
その場で予約し、翌朝、チェックアウトするときに何とかゲットできた。
一棹1000円(税込み)。

賞味期限が約1週間(要冷蔵)とのことなので、埼玉の自宅に戻ってから賞味することにした。
🧐ボディーチェック
ごらんの通り抹茶色のシンプルな紙箱の包装。

サイズは200ミリ×72ミリ。


中身の重さは約400グラム。

紙箱から取り出すと、抹茶のいい香りとともに、美しい、引き込まれるような本体が現れた。
あんココロがピコピコ。
ひと目でこれはすごいね、とため息が出かかった。
🧐実食タイム
全体から抹茶のいい風味と職人技が同時に立ち上がってくる、そんな感覚。

エッジの利き方が素晴らしい。
香りを楽しみながら包丁で切ってから、菓子楊枝で口に運ぶ。

練り羊羹と水ようかんの中間的な舌ざわり。
抹茶は静岡産の上質なものをたっぷり使い、白餡と寒天でまとめ上げているようだ。
何というなめらかな美味さ。絶妙な甘さ。かすかに塩の予感。

口の中の驚くべき広がりとすうーっと何処かへ溶けていく感触はそうそう体験できない、とも思う。
もともとが割烹旅館なので、店主はプロフェッショナルな料理人。
現在4代目だが、この抹茶生ようかんは父でもある3代目が考案、注文に応じてつくっているそう。

製法は秘伝のようだ。
旅館でしか売っていないので、ゲットするには直接予約して足を運ぶしかないかもしれない。

そこが個人的にはちょっぴり残念だが。
とはいえ便利すぎる現代においてそのレアさが実は貴重だとも思う。
あんこ&抹茶好きには一度は味わってほしい一品。
●あんヒストリー
創業は大正13年(1924年)。現在4代目(3代目もご健在)。割烹旅館としてファンも多い。丁寧な応対とリーズナブルな料金、それに生抹茶ようかんの存在が私にとっては宝物に当たった気分。犬も歩けば思わぬ生ようかんに当たる?

「ときや旅館」
所在地 新潟・胎内市西栄町6-21