週刊あんこ

和スイーツの情報発信。あんこ界のコロンブスだって?

「寒天きんつば」の誘惑😎東京・池上「大國屋」

 

東京の名刹池上本門寺エリアへ。

 

和菓子好きにとっては「くず餅」の老舗が多く、いい雰囲気のスイートスポットの一つだが、京都などのくず餅(葛粉ベース)とは違って、発酵小麦粉ベースで、黒蜜やきな粉をかけて食べるスタイルが多い。あんこ入りは見当たらない。

 

なので、私の足は自然と「栗大福本舗 大國屋(おおくにや)」に向かうことになる。

いい店構え。栗大福のノボリが期待を膨らませる。

 

昭和13年(1938年)創業。現在3代目。

 

店内に足を踏み入れると、歴史のある木枠のケースと数種類の大福、どら焼き、季節の生菓子類が視界に飛び込んできた。

たまらない、私のあんこセンサーがピコピコと作動し始めた。

 

★ゲットしたキラ星

 豆大福  191円

 塩大福  180円

 梅大福  213円

 大栗大福 245円

 寒天きんつば215円

 ※すべて税込み価格です。

 

【センターは?】

寒天きんつばつぶ餡と寒天の絶妙な融合

本来なら大栗大福にすべきだが、上質の小豆をそのままゆっくりと固めたような「寒天きんつば」のお姿を見て、私の目がほとんどフリーズしてしまった(甘いフリーズ?)。

 

これはきんつばの傑作ではないか?

 

小豆好きにとっては極楽からの贈り物では?と思えるほどの「まんまの形」。

小麦粉の皮ではなく、透明な寒天でつぶ餡が包まれている。魅惑の角型。

 

角切りにした小豆羊羹のようでもある。

 

😎実食タイム 薄い寒天に閉じ込められた大粒小豆は緩めで、口に運ぶと、小豆の柔らかさと風味がふわりと立ち上がってきた。

甘さが控えめで、雑味がない。

 

上質のゆで小豆をゆっくり固めて、それをスッと出された感じ。

小豆好きにはたまらない一品で、シンプルゆえに餡場の職人さんの腕が確かなものと脱帽したくなる。

 

●あんヒストリー

昭和13年創業で現在3代目だが、2代目から3代目になるとき、変化があったようだ。創業当時からの「大栗大福」のファンが多く、毎週火曜日は通常245円を215円で提供している。池上本店のほかに多摩川矢口店もある。店の対応はとてもいい。

 

【サイドは?】

大栗大福:蜜煮栗1個×つぶ餡×杵つき餅の圧倒

この店の目玉で4種類の大福の中の横綱クラスだと思う。

 

重さは約90グラム。デカい。

大栗はやや固めだが、ふっくらとしていて、真ん中から切ってから、がぶりと行くと、餅とつぶ餡と合体して、それぞれの食感が次第に大波となって押し寄せてくる感じ。

栗の風味が真ん中にきちんとあり、柔らかなつぶ餡のサポートで「どうでありんすか?」と問いかけられる・・・そんな妄想すら起きてきた。

つぶ餡は甘さが控えめなので、上品な余韻が残る。

 

梅大福:白餡×蜜煮梅、池上本店限定の一品

重さは約83グラム。頂上に焼き印があり、餅粉がうっすら。

白餡で蜜煮梅を包んでいて、杵つき餅のしっかりとした柔らかさとの合体がキュート。

 

梅の甘酸っぱさがいいアクセント。

 

豆大福:淡い赤紫色のつぶ餡×赤えんどう豆

重さは約80グラム。餅のしっかり度と赤えんどう豆のほどよい数。

北海道産小豆をじっくりと炊いたつぶ餡はきれいな赤紫色で、甘さは抑え気味。

 

尖ったところのない、優しい味わい。

 

塩大福:塩気は淡く穏やかなつぶ餡

塩大福と銘打っているが、塩気は強くない。

個人的にはもう少し塩分を感じたいが、これはこれで小豆自体の風味を感じる、穏やかでやさしい大福。

 

杵つき餅とやさしい余韻のつぶ餡の合体は上質の塩梅だと思う。