週刊あんこ

和スイーツの情報発信。あんこ界のコロンブスだって?

「揚げきんつば」の衝撃😎会津あんこ編

 

雪の会津若松に舞い降りた。

 

京都から会津へ。あんこ旅も正直楽ではない。

 

レトロな七日町通りをスッテンコロリンしないように、慎重に歩く。

目的は地元で人気の「太郎焼総本舗」

 

ジャズが流れ、カフェコーナーもある。

 

創業は1973年(昭和48年)。

 

「名物きんつば 太郎焼」と看板に表記されているが、これは説明が必要。

歴史的に会津ではきんつば」は今川焼(あるいは大判焼き)のこと。

 

東京やほかの地域と呼び方が違うのが不思議だが、きんつばの発祥地・京都⇒江戸(東京)⇒会津と流れてくるうちに意味が変わってきた可能性もある。旧会津藩独自の呼び方という説もある(諸説ある)。

 

で、この太郎焼総本舗。

埼玉・川口にある「太郎焼き」と同じようなレトロな機械式装置で焼いている。

 

ひょっとして機械のルーツは同じか?

 

寒気を縫って、あったかいいい匂いが来た。鼻がぴくぴく(笑)。

 

★ゲットしたキラ星

太郎焼(今川焼き

・白あん  150円

・うぐいす 150円

・小倉   150円

・チーズ小倉160円

・あげ太郎(小倉)160円

 ※価格はすべて税別です。

 

全部で5種類ゲットしたが、まずは店内で定番の小倉あんをふうふうしながら食べることにした。

皮のもっちり感がすごい。作り方は代々続く秘伝のようだ。

 

手で割ってみると、どろりとしたつぶあんが現れた。

北海道十勝産小豆を大釜でじっくり炊いた自家製のあんこで、ひと目であんココロがぐいとわしづかみにされた。

 

溶岩を思わせるあんこのボリューム。すごいあんこ力。

 

がぶりと行く。

小豆のいい風味が口の中で爆発的に広がってきた。

 

甘すぎない、柔らかなつぶあん

 

 

このつぶあんの質だけで、この店の人気度がわかった。

 

🚃7時間後自宅で🚅

残り5種類は電車と新幹線移動⇒自宅に戻ってから味わうことにした。すっかり夜。

あげ太郎(小倉):今川焼きのあんドーナツ?

太郎焼を油で素揚げしたもの。表面にはグラニュー糖。店主のアイデアがユニーク。

 

サイズは75ミリ×70ミリ×40ミリ(厚さ)。重さは138グラムと重い。

ゲットしてから7時間ほど経っていたので、レンジでチンしてから、オーブントースターで少し温めてみた。

表面の砂糖と皮生地があんドーナツを連想させるが、これが太郎焼(今川焼き)というのがかなりレアだと思う。

 

表面のカリカリとした食感が戻り、包丁で切ると、大量の艶やかなつぶあんがにっこり微笑んできた。会津弁で「おばんです」(笑)。

あんドーナツよりももっとクールな味わいで、つぶあんの濃厚がさらに増した感じ。

 

油感はあるが、それ以上に素揚げ生地とつぶあんの合体がぐんぐん迫ってくる。

しつこさは意外に感じない。あんこの美味さが光る。

 

衝撃度において5種類の中では一番かもしれない。

 

味わいながら、緩やかなつぶあんの海でおぼれそうになってしまったよ。

 

チーズ小倉:チーズとつぶあんの愛し合い方

 

手で割ったらチーズとつぶあんがどろりと混じりあっていて、これが意外なほど美味しい。

つぶあんが主役だが、チーズの風味が間隙を縫って後追いしてくる。

 

あんことチーズの相性の良さがわかる。

 

皮のもっちり感が二つの合体を下支えしている感じかな。

 

●あんヒストリー

創業は1973年、市役所通りで太郎焼を始め、その後現在の七日町に移転している。現在3代目。「カフェTARO」も併設し、ジャズライブなども開催している。3代目によると、太郎焼きの機械は驚くほど高価で、現在は生産されていないとか。なので、今の機械を丁寧に手入れしながら使い続けるという。次々とお客が来る。ちょっといただけで人気ぶりがわかった。かき氷も人気で冬でも「氷」の旗が下がっている。

 

白あん&うぐいす:どちらも自家製の素朴な上質

サイズは同じで75ミリ×65ミリ×40ミリ。重さは106~109グラム。

 

柔らかく炊かれたインゲン豆の白あんとうぐいす(青えんどう豆)は甘さを抑えた素朴な風味がとても穏やか。

塩気がほんのりと後から来る。

 

心まで温まってくる。

 

おまけ:バターで焼くと別の味わい

 

3代目店主が教えてくれたアレンジで、固くなったら、フライパンにバターを敷いて焼くのもおすすめ。

私はバターではなくマーガリにしたが(予算の関係で)、これが予想以上に美味かった。

マーガリンが滲み込んだ皮生地が別のアクセントに変化していて、その食感と中のつぶあんのマリアージュがとてもいい。

この食べ方を試したかったので、小倉あんは2個ゲットしたのだが、今回、今川焼きの楽しみ方のバリエーションを知り、思わぬ収穫となった。

 

あんこの世界は広くて深い、と改めて。

 

「太郎焼総本舗」

所在地 会津若松市七日町8-10

最寄り駅 JR会津若松駅から歩約15分