暑さで頭がおかしくなった?
あんこの国のドラえもんから「追加メニュー」が来た。少々お怒りの様子(汗)。
「何か忘れていない? もちとしの名物どら焼きをもちこしてるよ」(ダジャレのつもり?)
なので今週は東京・八王子「もちとし本店」の珍しい形のどら焼きを追加でご紹介したい。収容しきれなかったので「もちとし」続編となります。
お蔵入りさせるのはどうかな、とちょっぴり反省しつつ。
★追加キラ星
餅どらやき 280円
栗どらやき 280円
※いずれも税込みです。
写真をご覧いただきたい。
濃厚なつぶあん(北海道産小豆×上白糖)と求肥餅(白玉粉ベース)を手焼きの一枚どら皮で半折りでサンドした形。
こういう形と内容のどら焼きは見たことがない。この店のオリジナル。
サイズは115ミリ×50ミリほど。重量は約128グラム。デカい。
【実食タイム】 真ん中で切ってみた。
ごらんの通り、珍しいタイプなので、つい求肥餅が主役にさえ見えるが、つぶあんの存在力がダークサイドで光を放っていることに気づく。
このつぶあんが濃いあずきの風味を放つ。
濃厚と豊潤。塩気もほんのり。
どら皮は卵の風味が強い。
食べ進むうちに、求肥餅(薄甘い)が素朴で濃厚などら焼きの間に入って、いいバランサー役を果たしているのがわかる。
最初はミスマッチでは?とも思ったが、実際は逆で、口の中で絡み合い、混じり合い、しばらくそこにとどまってから、小豆の素朴な余韻を残して消えていく。
口どけもいい。
冷たい麦茶とこの意外過ぎる組み合わせを楽しむ。
どこでもドアがあればなあ、などと空想しながら(笑)。
こちらはお餅ではなく、蜜煮した栗(丸ごと一個)とたっぷりなつぶあんがしっとりとしたどら皮にサンドされている。
真夜中の月、と空想をはばたかせることもできる。
栗どらはどら焼きの定番の一つなので、素材的には珍しいものではない。
だが、形がユニークなので、二つ並べると、おもしろい絵になると思う。
【実食タイム】 皮に黒糖(沖縄産)が入っているので、どこか懐かしい味わいが来る。
黒糖の風味がいいアクセントになっている。
蜜煮栗のほっこりとした歯触り。
濃いめのつぶあんとの三角関係がたまらない。
どら焼きの美味さは唾液の量に比例する、と思う。
塩気も効いていて、食べながら唾液がどんどん出てくるのがわかる。
同時にこの店の独創と技術の確かさもわかる。
どら焼きの正統な異端、とつい呼びたくなった。意味不明かな。
「もちとし本店」
所在地 東京・八王子市横山町22-2