週刊あんこ

和スイーツの情報発信。あんこ界のコロンブスだって?

盛岡レトロ😎豆大福&あずきだんご

みちのくあんこ旅で見つけた朝ナマの原石たちをご紹介したい。 今回は盛岡「手づくりだんごの店 ふるさとや」の暖簾をくぐる。 東京下町の和菓子屋さんのような、敷居の低さ。 私の大好きなセピア色の小世界でもある。 早朝から地元客でにぎわう、人気店でも…

醤油の町😍柔らかな宝石「苺のほっぺ」

今回は江戸時代からつづく醤油の町、千葉・野田で見つけた独創的ないちご大福をピックアップしたい。 その名も「苺のほっぺ」。季節限定の、オリジナリティー豊かな餅菓子。 完熟いちごを自家製ミルク餡(白あん+練乳)で包み、赤ちゃんのほっぺのような柔…

蔵出し編😎赤米道明寺&季節の生菓子

今回は蔵出し編です。 取材して蔵にしまっておいたつもりが、アップする時期を間違えてしまった(ドジです)キラ星の生菓子たちを、もったいないので、ご紹介したいと思います。 実はこうした取材済みのストックが多くて、いつかまとめて書きたいと思います…

ふしぎ系老舗パン店の酒饅頭+コッペ

今回ご紹介したいのは、東京・青梅の不思議なレトロ系パン屋さんの酒まんじゅうとコッペパンである。 神奈川・相模原からの帰り、青梅のパン屋さん「火打屋本店」(ひうちやほんてん)に立ち寄った。 相模原から青梅にかけては、知る人ぞ知る酒饅頭エリアで…

コスパに仰天🤩「伊勢屋本店」いちご大福

高くて美味いは当たり前、安くて美味いは? つつじが岡公園のツツジを見た帰りに、館林駅前にある老舗和菓子屋さん「伊勢屋本店」に立ち寄った。 ツツジよりも実はこちらが本当の狙い。花よりあんこ。 下町の和菓子屋さんのようないい店構え、「だんご」と「…

奇跡のようかん😎「愛宕下羊羹」食べる

桜がすっかり散ってしまったつい先日のこと。 あん友が「編集長、これ知ってる?」とニヤニヤしながら手土産を私に手渡した。 「御衣黄羊羹(ぎょいこうようかん)と言ってね。掛川で見つけた老舗の羊羹屋のものなんだ。御衣黄って緑黄色の珍しい桜で、開け…

「おかめ」の田舎しるこ&桜おはぎ

久しぶりに東京・銀座に出たついでに「甘味 おかめ」(交通会館店)へ。 このところ寒暖差が激しいので、ここの「田舎しるこ」を食べたくなったからだ。 名物のおはぎもいいが、おしるこもほっこりする。 有楽町駅前の交通会館は私の好きなスポットの一つで…

元祖を追う😎芋羊羹元祖の栗ようかん

あん子「ついに行ったのね! 足利の『舟定屋(ふなさだや)本店』に(笑)。芋ようかんの元祖の店だよね」 編集長「まあね。芋ようかんの元祖は浅草『舟和』と思っている人が多いけど、足利にも元祖があると聞いて、好奇心がむくむく湧いたんだ」 あん子「明…

傑作どら焼き😂京橋「桃六」の激あんこ

東京・日本橋周辺にはいい和菓子屋が多い。 江戸時代から東海道や中山道の起点なので、それも至極当たり前のことかもしれない。 長門、ときわ木、榮太樓、日本橋うさぎや・・・私の好きなあんこエリア。 地層の奥深くに江戸のパワーストーンが眠っている・・…

桜餅&いちご大福、驚きのルーツ

編集長「あん子さん、久しぶりだね。今回はキミの出身地・桐生の和菓子屋さんだから登場というわけだ」 あん子「編集長も一人じゃ寂しいでしょ。春になったので、たまには地上に出てこないとね(笑)。きょうは桐生の『舟定(ふなさだ)』なんでしょ? 知ら…

あんこ菓子ジャパン?🤩府中宿の出会い

東海道五十三次・府中宿(静岡市)で出会った不思議系和菓子屋さんを書きたい。 徳川家康で盛り上がる駿府城の北、大岩地区で大きな日除けのれんが印象的な、レトロな見世蔵のような店構えが見えた。足が止まる。日除けのれんには「大国屋」(だいこくや)の…

怪物あんこ🤩昔きんつばvs3倍どら焼き

久しぶりに東海道あんこ旅に出た。 静岡で一泊、ここで出会った餡ビリーバブルな二品を今回は取り上げたい。 凄すぎて、私的にはあんこのビッグバンに立ち会ったような気分。 食べながら笑いが止まらなかった(いい意味です)。 「元祖きんつば あきず屋」の…

究極の😎レトルトおしるこ食べ比べ

あったかいお汁粉(おしるこ)を自宅で楽しむ、というのはこの季節の最高の贅沢かもしれない。 と書きながら、お汁粉は甘味処で食べるのがやっぱり一番ですよ、という声が聞こえてくる。 その通りだとは思うが、赤坂とらやで3種類のお汁粉(小倉汁粉、白小…

珠玉のあんこ🤩日本橋「ときわ木」

新聞社にいたころ、日本橋周辺はずいぶん歩いたつもりだが、「御菓子司 ときわ木」には気づかなかった(何という失態)。 今思うと、和菓子文化が花開いた江戸時代、この一帯は和菓子屋の中心地で、鈴木越後や紅谷志津摩といった当時の名店が暖簾を下げてい…

「ノンストップ!」⇒成田山の「豆蒸し羊羹」

昨日は「週刊あんこ」にとって、餡ハッピーデイとなった。 フジテレビ朝の情報番組「ノンストップ!」で、私のおすすめ和菓子屋さんがいくつか取り上げられた。 jcc.jp 特に織物の町、群馬・桐生市の「御菓子司 あら木」。 東京で修業した4代目が作る「豆福…

あんこプリンと超高価「栗大福」

今回は「あんこ博覧会2023」で見つけた「おっ、これは?」という新しいあんこ菓子を取り上げたい。 一つは明治4年創業の和菓子店「又一庵」の新しいチャレンジ、あんこプリン(ミルク)とあん生どらやき(チーズクリーム)。 きんつばで知られた老舗だが…

超レア🤩白小豆の栗蒸し羊羹

今回は「あんこ博覧会2023」(東京・日本橋三越本店で開催)でまさかの出会いとなった逸品を取り上げたい。 それがこれ。 極めて希少な白小豆の栗蒸し羊羹です。 つくっているのは大阪・心斎橋「庵月(あんげつ)」。 創業は江戸時代最後の年、慶応4年(1…

手巻きの傑作🤩しぐれ×丹波大納言

今回は秘すればあんこ花、とでも表現したくなるロール状のあんこ菓子をご紹介したい。 丹波大納言の小倉あんを時雨(しぐれ)で手巻きした棹ものには一目置きたくなる。 京都の老舗・俵屋吉富(たわらやよしとみ)の「雲龍」や鶴屋吉信(つるやよしのぶ)の…

あん古都😎絶品もなか&焼き菓子

招かれざる客、最強寒波団が襲来する前に久しぶりに会津に舞い降りた。 みちのくのあん古都、会津若松。戊辰戦争では悲劇の町。 実は私のルーツでもあるが、城下町なので、いい和菓子屋が意外に多い。 中でも市の中心部にある「𠮷田菓子舗」(よしだかしほ)…

夏&冬二度食べ😎絶妙串だんご

最初の訪問、夏。 串だんご好きの私にとっては、これは一つの出会いと言いたくなるものだった。 あんこ道の定理:歴史のある所にいい和菓子屋が潜んでいる。 人形の町・岩槻(さいたま市)に狙いを定め、日光御成道を散策中に歴史を感じるいい店構えの暖簾に…

和洋のコラボ😋「酒粕+大納言あずき」

新春あんこ旅でちょっと驚きの和菓子屋さんに出会った。 「日本一暑い街」埼玉・熊谷でのこと。 もっとも寒い時期に日本一暑いエリアの一つを訪れるのもオツかな、などと懐手気分で「和洋菓子 三河屋」の白地の暖簾をくぐった。 白いモダンな店構え。4年ほ…

アキバのあんこ神?😎珈琲どら焼き

遅まきながら明けましておめでとうございます。 週刊あんこ、ねん挫でもしない限り、今年もぴょんぴょんウサギ跳びしたいなと祈願しております。 なので、小豆色の「あんこころ」でどうぞよろしくお付き合いください。 さて令和5年、スタートはあの秋葉原で…

特別編:「あん古都」金沢の蔵出し3品

令和4年もどん詰まり。 今年は特別編、で締めることにした。 たまたまBS日テレで「にっぽん和菓子探訪」(27日放送)を見てしまった。 高橋克典さんがスイーツ好きということで、ナビゲーターをつとめていて、私は彼の別番組「ワタシが日本に住む理由」(…

目白「志むら」の串あんだんご

令和4年も残すところあとわずか。 今年は楽天のサイトで「47都道府県あんこ菓子」(完全保存版)を書き上げ、東京FM(全国ネット)にゲスト出演するなど、餡ハッピーな年となった(テレビ数局からも声がかかったが、いくつかの理由で見送った。もったいな…

ジョブスが愛した🤩豆大福、食べる

スティーブ・ジョブスが大の和菓子好きだったことは和菓子ファンなら知ってる人も多い。 だが、その中身については不明の部分が多い。 東京・赤坂の老舗「青野本店」が贔屓(ひいき)の店だったようだが、同店のホームページや関連資料を見ても「まんじゅう…

十七代目😎戦国⇒令和「驚きの宝石」

まずは写真をご覧いただきたい。 ルビーのような紅い羊羹が流し込まれた、片面だけの円形の最中(もなか)。 よく見ると表面がうっすらと糖化している。 アートのような美しさ。ため息が出かかった。 これが戦国時代からタイムスリップしたもの? と言ったら…

時間差賞味😍人形町「柳屋」のたい焼き

たい焼きが心にまで沁みる季節。 なので、久しぶりに人形町「柳屋」のたい焼きを食べたくなった。 甘酒横丁で昔ながらの一丁焼きを守っている、私の好きなたい焼き屋さんの一つ。 大正5年(1916年)創業。現在3代目。 景気のいいころは「玉ひで」で親…

「VIP」愛した饅頭2種、食べてみた

歴史上の人物にはあんこ好きが多い。 例えば豊臣秀吉。うぐいす餅の命名者としても知られ、餅菓子、紅練り羊羹などエピソードに事欠かない。 徳川家康も饅頭好きだったようで、「塩瀬」の七代目が長篠の合戦の前にに「本饅頭」を献上したというエピソードも…

東北で絶品豆大福&金時豆蒸し羊羹

めっきり寒くなったが、秋口から冬にかけてはあんこ菓子がひときわ輝く季節の一つだと思う。 栗蒸し羊羹⇒豆大福⇒たい焼き。 個人的な好みだが、このあんこラインは捨てがたい。 特に豆大福は紅葉が散るころがとても好きだ(一年中おいしいが)。 しみじみ感…

東西比べ「一幸庵」の栗蒸し羊羹

先日、京都の老舗「亀末廣」の栗蒸し羊羹を取り上げたところ、あん友から「東京にもいい栗蒸し羊羹がいっぱいある。例えば茗荷谷の『一幸庵』。予約してから行かないと手に入らないよ」とメールが入った。 なので、今回は和菓子界でも評価の高い「一幸庵」(…