週刊あんこ

和スイーツの情報発信。あんこ界のコロンブスだって?

隠れ名店⁉😎「小倉蒸し羊羹」の衝撃

江戸時代は東海道五十三次・戸塚宿だったエリアで、すごいあんこ菓子を見つけてしまった。 大粒あずきがびっしり詰まった重量級の小倉蒸し羊羹。 そのあでやかなお姿を見ていただきたい。 もとはと言えば、ネットのあんこ旅を楽しんでいたら、たまたま出会っ…

日本最古🤩怪物級「シベリア」食べる

シ・ベ・リ・ア。 宮崎駿監督「風立ちぬ」でも注目された明治⇒大正⇒昭和にかけて一世を風靡した、不思議な和洋菓子だが、もともとはパン屋さんが作って売っていたようだ。 パン焼き釜の余熱を利用してカステラ生地を焼き、間に羊羹を挟んだ、というのが誕生…

秋限定レア「栗あわ饅頭」😎食べに走る

会津・柳津町(人口3300人ほどの山間の町)にしか存在しない超レアな「あわまんじゅう」、私の大好きな饅頭(まんじゅう)です。 日持ちしないので、現地に行って味わうのが一番、というのも私の好みに合っている。 これまでも何度も食べているが、今回…

ワールドクラスか😎茨城の超絶もなか

茨城・下妻市(しもつまし)。 深田恭子(ファンです)の出世作「下妻物語」(2004年公開)の舞台にもなった田舎町だが、室町から戦国時代は多賀谷城が威光を放った歴史のある町でもある。 今では往時の面影はほとんどない。 こういう町にはいい和菓子屋…

栗シーズン突入!😎岬屋の「竹栗蒸し」

ようやく酷暑から秋の気配へ。 和菓子の世界では「栗蒸しようかん」の季節到来、ということになる(一年中売ってる店もあるが)。 栗蒸し好きのおなかの虫が騒ぎ始める。 これまでも栗蒸しの名店をいくつか食べ歩きしているが、東京・富ヶ谷の「京菓子 岬屋…

復活したレア饅頭🤩楢葉町の老舗

福島・楢葉町(ならはまち)「玉屋菓子店」(たまやかしてん)の存在を知ったのは、3.11後、双葉町から埼玉・加須市に避難してきた中に老舗和菓子店「森製菓店」の主人・森さんがいて、懇意にしていただいたことがきっかけだった。 しばらくの間、支援セ…

あんこUFO⁉😎太郎焼き&冷やししるこ

東京・赤羽で昼飲み会議の後、夕暮れ時。 川口駅で途中下車した。 目的は「太郎焼本舗」。 昭和28年(1953年)創業、主に関東周辺に存在する太郎焼きの親分みたいな存在。 一般的には今川焼き、大判焼き、西日本では回転焼きとも称される、小麦粉ベー…

驚きのつぶあん🤩幻の田舎饅頭を追う

100の言葉よりも実物を見ていただきたい。 この炭酸まんじゅうを初めて見たとき、目が吸い込まれそうになった。 一見、フツーの田舎まんじゅうにも見えるが、そうではなかった。 最初のアタック:皮生地のもちっとした手触りと重さ。柔らかなつぶあんの予…

豆大福のオーラ😎北千住の隠れ名店

東京・北千住は下町の飲み屋街としても知られるが、実は隠れたいい和菓子屋が多い。 槍かけだんごの「かどや」、「ひので家」「たから家」などなど。 私が昔大好きだった最中の「なか井」は16年ほど前に後継者がいないという理由で廃業してしまった。いま…

コスパに驚く😋上生菓子と味噌まんじゅう

うだるような猛暑の中、隠れた名店を探す。 今回ご紹介するのは、埼玉・春日部郊外(旧庄和町)で出会った、宝石のような小さな和菓子屋さん。 シンプルな店構えがシャレていて、白地の暖簾がどこかメルヘンチックで、私のあんこころが小躍りした。 8色のシ…

天空の蜜会😎元祖あん入り味噌饅頭

その歴史も含めて広く深い饅頭の森のなかでも、きわめて異色なのが上州の「焼きまんじゅう」。 甘味噌だれを付けて、竹串刺しにして焼き上げるという、およそ饅頭のイメージとはかけ離れたスタイルが群馬県民以外には「これってホントに饅頭なの?」と驚きを…

猛暑の甘雨😎創作生菓子「清流」

今回のあんこ旅は北関東の隠れた和菓子エリア、群馬・沼田市です。 北にみなかみ、北東には尾瀬沼が控え、かつては歴史の舞台にもなった小さな城下町。 私のあんこセンサーが「絶対に行くべきだよ」と指し示した場所。 ここで出会ったのが「御菓子司 かねも…

超絶あんこ😎8代目の「あんドーナツ」

あんこ旅の醍醐味の一つは、全国的にはあまり知られていない隠れた名店を探すこと。 今回ご紹介したいのは、川越や佐原と並んで、小江戸とも蔵の街とも呼ばれる栃木市で出会ったあんドーナツである。 巴波川(うずまがわ)沿いを何軒か訪ねてから、期待半分…

秩父のお宝😎「酢まんじゅう」食べ比べ

「酢まんじゅう」と聞いて、「えっ?」と聞き返したくなった。 約5年前のこと。 秩父で和菓子屋巡りをしていて、たまたま入った店で「酢まんじゅうは食べましたか? 秩父独特のまんじゅうで、まあ酒饅頭の一種です。酒種が酢になりかける寸前の状態で使う。…

美味の遺伝子😎青山紅谷「本煉り羊羹」

今回は煉り羊羹(ねりようかん)のミラクルについて書きたいと思います。 本物の煉り羊羹はめっちゃおいしい。 寒天を使った煉り羊羹(それまでは蒸し羊羹が主流だった)は、江戸時代寛政年間に日本橋で誕生した、というのが定説だが、今回ご紹介したいのが…

藻塩×あん😎仙台希少「しほがま」の味

江戸・明治から続くみちのくの伝統駄菓子屋さん。 その存在が今、とても希少なものになっている。 和菓子界のレッドリスト、と心配する人も多い(私もその一人)。 数年前までは東北4大駄菓子(盛岡、鶴岡、仙台、会津若松)がこの世界では知られる存在だっ…

超絶いぶし銀😎一炉庵「汐(しお)羊羹」

炎天下、東京都立美術館で「マティス展」を堪能した後、いい余韻のまま「御菓子司 一炉庵」(いちろあん)まで足を延ばした。背中が妙にこそばゆい。 約4年半ぶりの訪問。小さな店構え。 日本の和菓子界の中でも有数のプロフェッショナルな老舗で、四季折々…

熱vs冷😎室町砂場の「そばぜんざい」

みちのくあんこ旅が長すぎたので、ここで箸休め。 今回はあの(!)東京・日本橋の老舗蕎麦屋「室町砂場」の「そばぜんざい」を取り上げたい。 以前から一度食べてみたかったメニューだが、これだけを注文するのは気が引ける。 本当なら純米酒の冷やかぬる燗…

すごい凝り方😎青森の創作和菓子

今回のあんこ旅の収穫の一つが、青森市の老舗「甘精堂本店」(かんせいどうほんてん)で見つけた、見かけは地味系だが、渋い度数(こういう度数もある?)マックスに近い創作和菓子たち。 素通りしたら気がつかない、和の中に洋が星屑のように詰まっていて、…

京菓子だった😎青森「くじら餅」食べ比べ

みちのくあんこ旅で立ち寄ってみたかったスポットの一つが青森・浅虫温泉「永井久慈良餅店」(ながいくじらもちてん)。 くじら餅だって? 鯨餅、くじら餅、久持良餅、久慈良餅・・・エリアによって表記が少しずつ違うが、ほとんど同じものと考えていいと思…

津軽「大阪屋」へ🤩どら焼き&松風饅頭

今回のみちのくあんこ旅は予想を超えて、実り多いものとなった。 中でも津軽半島の城下町・弘前市「大阪屋」はその歴史とともに私のあんこハートに突き刺さった。今も抜けない。 創業がびっくりの寛永7年(1630年)。現在13代目で、ルーツは豊臣家に…

特別編②😎盛岡あんこ駄菓子に驚く

今回はみちのくあんこ旅であんココロを揺さぶられた盛岡駄菓子のパート2、です。 駄菓子というと、どこか安っぽい、雑なイメージがあるかもしれないが、盛岡で出会った「関口屋菓子鋪」(せきぐちやかしほ)の駄菓子は「駄」を「上」と書き換えたいほど、こ…

盛岡特別編😎「くるみ羊羹と駄菓子」二刀流①

盛岡にはいい和菓子屋が多い。 前回の「ふるさとや」は朝ナマのだんご屋さん、今回ご紹介するのはみちのくあんこ旅の中でも予想を超える驚きとなった「関口屋菓子鋪」(せきぐちやかしほ)です。 江戸・明治までさかのぼる東北三大駄菓子エリア(盛岡、仙台…

盛岡レトロ😎豆大福&あずきだんご

みちのくあんこ旅で見つけた朝ナマの原石たちをご紹介したい。 今回は盛岡「手づくりだんごの店 ふるさとや」の暖簾をくぐる。 東京下町の和菓子屋さんのような、敷居の低さ。 私の大好きなセピア色の小世界でもある。 早朝から地元客でにぎわう、人気店でも…

醤油の町😍柔らかな宝石「苺のほっぺ」

今回は江戸時代からつづく醤油の町、千葉・野田で見つけた独創的ないちご大福をピックアップしたい。 その名も「苺のほっぺ」。季節限定の、オリジナリティー豊かな餅菓子。 完熟いちごを自家製ミルク餡(白あん+練乳)で包み、赤ちゃんのほっぺのような柔…

蔵出し編😎赤米道明寺&季節の生菓子

今回は蔵出し編です。 取材して蔵にしまっておいたつもりが、アップする時期を間違えてしまった(ドジです)キラ星の生菓子たちを、もったいないので、ご紹介したいと思います。 実はこうした取材済みのストックが多くて、いつかまとめて書きたいと思います…

ふしぎ系老舗パン店の酒饅頭+コッペ

今回ご紹介したいのは、東京・青梅の不思議なレトロ系パン屋さんの酒まんじゅうとコッペパンである。 神奈川・相模原からの帰り、青梅のパン屋さん「火打屋本店」(ひうちやほんてん)に立ち寄った。 相模原から青梅にかけては、知る人ぞ知る酒饅頭エリアで…

コスパに仰天🤩「伊勢屋本店」いちご大福

高くて美味いは当たり前、安くて美味いは? つつじが岡公園のツツジを見た帰りに、館林駅前にある老舗和菓子屋さん「伊勢屋本店」に立ち寄った。 ツツジよりも実はこちらが本当の狙い。花よりあんこ。 下町の和菓子屋さんのようないい店構え、「だんご」と「…

奇跡のようかん😎「愛宕下羊羹」食べる

桜がすっかり散ってしまったつい先日のこと。 あん友が「編集長、これ知ってる?」とニヤニヤしながら手土産を私に手渡した。 「御衣黄羊羹(ぎょいこうようかん)と言ってね。掛川で見つけた老舗の羊羹屋のものなんだ。御衣黄って緑黄色の珍しい桜で、開け…

「おかめ」の田舎しるこ&桜おはぎ

久しぶりに東京・銀座に出たついでに「甘味 おかめ」(交通会館店)へ。 このところ寒暖差が激しいので、ここの「田舎しるこ」を食べたくなったからだ。 名物のおはぎもいいが、おしるこもほっこりする。 有楽町駅前の交通会館は私の好きなスポットの一つで…