週刊あんこ

和スイーツの情報発信。あんこ界のコロンブスだって?

あんこ知新「小豆ぷりんと水ようかん」

 

猛暑とステイホームでストレスがマックス状態。

 

かの東京・東十条「草月」の黒糖どら焼きに負けない、栗入り黒糖どら焼きが栃木・宇都宮にあると聞いて、あんこ旅に出かけることにした。

 

あんこの女神が耳元で「おめえなあ、お取り寄せもいいけど、コロナにも負けず頑張っているお店にも足を延ばしてほしいよ」とささやいたことも一つのきっかけ。まさか?

 

あん・あんこ・あんこーる🌈🐾⛅

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和菓子のガイドブックにも出ていたので、ひょっとして隠れ名店かもしれない。

 

政治的なGo Toトラブルなどより自腹のGo To ANKOに限る。

 

「お菓子処 雅洞(がとう)」の「みかも山」(1個 税込み173円)がその栗入り黒糖どら焼きだが、創業が昭和48年という雰囲気のある瀟洒な店構えの白暖簾をくぐると、和装の女将さんがさり気なく迎えてくれた。

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確かに草月の「黒松」とよく似た虎皮の外見で、ガイドブック(「ニッポン全国 和菓子の食べある記」)の著者が絶賛しているのがなるほどと思える栗入り黒糖どら焼きだった。

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それを買い求め、店の雰囲気がいいので、ついつい女将さんとあれこれ話し込むうちに、「夏のこの時期は『小豆ぷりん』『水ようかん』がおいしいですよ」とそのお口から洩れた。偶然がいい出会いとなることもある。

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どちらも生なので、賞味期限がせいぜい明日まで。冷蔵庫の中に納まっていた、涼し気な夏の限定品はひと目で身も心もグイと持っていかれてしまった。

 

予想外の展開。これぞあんこの女神の引き合わせかも。「小豆ぷりん」(税込み238円)と「水ようかん」(同140円)を追加した。保冷剤もしっかり入れてくれた。

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その約5時間後、陽が落ちる前に自宅に戻り、冷たい麦茶を用意し、賞味することにした。少し胸がときめく。

 

まずは和と洋の出会い系「小豆ぷりん」から。重さは160グラム。

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北海道産大納言小豆を蜜煮した、極上つぶあんクリーミーなプリンの底の部分に層になっているのがうっすらと見えた。ため息一つ目。

 

蓋を取ると、表面には大納言小豆が3粒ほど浮いている。ため息二つ目。

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プリンは新鮮な牛乳と生クリーム、それにグラニュー糖と練乳、ラム酒が絶妙に混じり合い、なめらか度が素晴らしい。爆発的な風味。

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食べ進むと、底からテカリとともに大納言小豆の層が現れた。約1センチの厚い層。ため息が三つ目。

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蜜煮された大納言小豆は濡れ甘納豆の食感で、その歯ごたえと味わいが計算されたものとすぐにわかった。大納言小豆の風味がプディングのなめらかとよく合っている。和スイーツの新しい、1+1=3の世界が火照った舌先に心地よい。

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甘すぎず、濃すぎず。ラム酒のほのかな余韻が舌先に残る。

 

ミネラルウォーターで舌を洗い、もう一品「水ようかん」へ。器が小豆ぷりんより小さめ(113グラム)。

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これがまた・・・ひと工夫ある水ようかんで、表面には栗のかけらと大納言小豆がゴロゴロ。それも上から1センチほど透明な寒天の層になっていて、ビジュアル的にも素晴らしいと思う。きれいな2層の世界。職人芸。ため息4つ目。

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寒天の層の下の本体水ようかんはザラっとした、素朴な水ようかんの舌触り。ほどよい甘さと塩気がほんのり。小豆の風味もきれい。

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あえて好みを言えば、微妙なところで水ようかんになるが、コスパの良さも評価できる。予想外の出会いだったこともあるが、この価格が信じられない。ため息5つ目。

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最後に当初本命だった「みかも山」にも少し触れたい。

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虎皮の見た目は東十条「草月」の黒松とそっくりだが、皮の食感が違った。「黒松」は黒糖とハチミツの存在感が大きく、手にくっつくような素朴なふわふわ感だが、この「みかも山」は小麦粉の存在感が大きい気がする。ふわふわというより、しっかりしたスポンジのよう。手にもくっつかない。

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黒糖の風味は変わらないし、中のつぶあんも濃厚でほとんど同じ(みかも山は栗のつぶが入っているが)。

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結局好みの問題となるが、ここでとりあえず今回の訪問のまとめを。小豆ぷりんと水ようかんが予想以上に素晴らしくて、個人的には「みかも山」より気に入ってしまった。

 

ガイドブックもいいが、やっぱり自分の目で、自分の五感で確かめるのが一番と改めて思い直した。あんこ旅を続ける意味もそこにあると思う(むろんお取り寄せも続ける予定です)。

 

所在地 栃木・宇都宮市高砂町4-2

最寄駅 JR宇都宮線雀宮駅から歩約15~18分

 

 

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「氷あんみつ」川越vs日光二題

 

コロナと猛暑と長雨・・・本日早朝は地震アラート(誤報)のおまけ付き。

 

なので、さわやかに行きたい。

 

かき氷、それも「氷あんみつ」を二つ取り上げたい。

 

氷あんみつだって? 

 

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定番氷あずきのバージョンアップ版と考えてもいい。あんみつのかき氷版。和スイーツの進化はダーウィンも目を丸くするに違いない。

 

徳川家と関係の深い、蔵の街・川越と日光今市の甘味処カフェでたまたま見つけた「氷あんみつ」を比べたくなった。東照大権現の、いわばお膝元の氷の対決。令和・・・いや「冷和対決」と言えなくもない(笑)。

 

最初の一品は川越蔵通りの一角にある甘味処「土路子(とろっこ)」。「氷あんみつ」の舌代は700円(税込み)。

 

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ここは大正9年創業「陶舗 やまわ」の直営カフェで、感心するのはあんこも自家製なこと。北海道十勝産小豆を使い、「ザラメでじっくり炊いてます。塩加減も強めにしてます」(女性スタッフ)。

 

かき氷はふわふわ山盛り系が主流のかき氷界の中で、逆をいくようにざらざらと歯に沁みるような氷の山。ダンディズム(反時代的精神)な、反骨のかき氷と言えるのではないか。

 

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練乳と黒蜜が別々に小さな器に入っていて、ちょっとくすぐられる。

 

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かき氷の中には自家製のあんこ(つぶあん)とさつまいものバニラアイスが潜んでいる。川越はさつまいもの街でもある。

 

つややかなあんことクリーム色のさつまいもアイス。

 

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特にボリューミーなあんこに神経が行く。悪代官にでもなった気分で「グハグハ・・・愛い奴(ういやつ)よのう」とつぶやきたくなる。(バーカじゃないの?)

 

つぶしあんのねっとり感があんこ中枢をくすぐる。

 

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そして「氷あんみつ」のネーミングを下支えしているシャキッとした寒天が、砂糖水の滴りとともに8~10個ほど沈んでいるのが見えてくる。ちょっと残念だが、求肥(ぎゅうひ)はない。

 

ひと呼吸おいてから、さらに練乳をかけ、黒蜜をかけ、スプーンを中心部に向かって堀り進めていく。

 

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氷のざらざら感と塩気の強めのつぶあんが口の中で甘く爆発するのがたまらない。練乳と黒蜜が絡むと、それらが頭の中で別のキラキラを作る。いいね。

 

夏の幸せが一気に押し寄せてくる。歯に来るザラザラ氷なので、氷自体の好みが別れるが、全体のこだわり方が絶妙だと思う。

 

税込み700円というのもコスパ的にかなりいい。暑い川越散歩の箸休めにちょうどいいのでは?

 

二品目は日光今市の「日光珈琲 玉藻小路店」で食べた「氷あんみつ」(税込み1100円)。にっこうこーひーたまもこうじてん

 

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こちらの氷は日光天然氷(四代目徳次郎)を使っているのが、ある種、時流に乗っているとも言える。日光は天然氷の本場。

 

実際、素晴らしいふわふわ感で、盛りも富士山級。

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上から黒蜜ときな粉がすでにかかっていて、ビジュアル的に圧倒されるものがある(こちらも求肥はない)。

 

中のあんこはこちらもつぶあんで、ふっくらと炊かれていて、甘さは控えめ。つぶつぶ感が大きく、大納言小豆かもしれない。

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ちょっと残念なのは自家製のあんこではなく、製餡所から取り寄せたもの。あんこはプロに任せるというのもやり方としては悪くない。

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こちらも中にねっとりとしたバニラアイスが潜んでいて、「クリームチーズを加えたバニラアイスです」(女性スタッフ)。オリジナル性が強い。

 

こちらも大きめの寒天が最後に7~8個ほど沈んでいる。いい歯ごたえの寒天。

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つぶあんの量もたっぷりある。天然氷の柔らかさと全体のマーブルのような曼陀羅感に身も心も半分ほど満たされる。食べ終えると、暑さで火照った体に冷たい、きれいな余韻がしばらく続く。

 

店の雰囲気が築百年の古民家をリノベーションしたものなので、ちょっとしたタイムスリップ感も楽しめる。

 

1100円はコスパ的には「土路子」と比べようもないが、この一種類だけで見ると、東京・谷中「ひみつ堂」や埼玉・熊谷「慈げん」に負けていないと思う(種類はかなわないが)。

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個人的な好みでは自家製あんこにこだわる「土路子」に惹かれるが、氷がややもすると歯に沁みるので、今回は軍配は上げるに上げられない(冷や汗)。

 

コロナと暑さと長雨の中で、氷あんみつをハシゴする。小さな、甘い、この脳内エンドルフィンの時間を数分だけ抱きしめていたい、そんな気分になった・・・(バッカを超えてる?)

 

所在地①「土路子(とろっこ)」埼玉・川越市幸町7-1

最寄駅 西武新宿線本川越駅から歩約15分

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所在地②「日光珈琲 玉藻小路店」栃木・日光今市754金次郎長屋

最寄駅 東武日光線下今市駅から歩約5分

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「ハーンの羊羹」と「しぐれ納豆」

 

世間では今日からコロナ4連休。みなさんはいかがお過ごしですか?

 

あんこ生活にとっては「Go To 自宅」もそう悪くない(笑)。

 

今日テーブルに乗せるのは、京都、金沢に続く和菓子のメッカ、島根・松江からお取り寄せした逸品「ハーンの羊羹」(紅・小倉2本入り)と「しぐれ納豆」

 

創業が宝暦年間(1751~1764)という「御菓子司 一力堂(いちりきどう)」のふた品。

 

まずはそのお姿から、何か感じ取れませんか? あんビリーバボーな羊羹、とも言える(まさかダジャレ?)。

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とにもかくにも時空を超えた、面白い一品だと思う。

 

何が凄いかだって?

 

明治の昔、イギリスから日本に帰化し、「怪談」などの傑作を生んだラフカディオ・ハーン(日本名 小泉八雲)が愛した羊羹を当時のレシピで復刻再現したもの。

 

紅と小倉の2種類。煉り羊羹だが、「とらや」系とは別種の柔らかな食感。最初のひと口でハートをつかまれてしまった。

 

一本のサイズは117ミリ×55ミリ。厚さは27ミリ。重さは紅羊羹が236グラム、小倉羊羹が241グラム。

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とらやが代表するガシッとした重厚な煉り羊羹ではなく、口に入れたとたん、歯がスッと入り、続いてふわりとしたきれいな甘さが口いっぱいに広がる。

 

濃厚ではなく、やさしい、上品な貴婦人のような、穏やかな味わい。

 

明治時代の羊羹のレベルがいかに素晴らしかったか、よくわかる一品だと思う。

 

面白いことにこの伝統羊羹は小倉よりも紅。9代目によると、「松江では昔から羊羹と言えば、紅色」を指していたという。へえ~八つ。

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白いんげん豆に食紅で赤く染めているが、むしろピンクに近い。

 

暑いので、冷蔵庫で30分ほど冷やして食べてみた。

 

9代目によると、あんこの量が多いのが、当時の松江の羊羹の特徴だそうで、それゆえに寒天よりもこしあんの柔らかな食感と風味が滲み出てくる。糖蜜の滴り。

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ほどよい冷たさが舌に心地よい。

 

小倉羊羹は希少な備中産小豆を使用、グラニュー糖と上白糖で絶妙な仕上げを作り上げている。

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ラフカディオ・ハーンは旧制松江中学で教鞭をとった後、旧制五高(熊本)⇒東大と転居しているが、どこに行っても「一力堂(旧三津屋)」の羊羹が忘れられず、たびたびお取り寄せしていたという。

 

夏目漱石森鴎外谷崎潤一郎など、明治から昭和にかけての文豪には羊羹好き(あんこ好き)が意外なほど多い。ハーンさん、つまり小泉八雲もその系譜に位置する。

 

もう一品、「しぐれ納豆」も冷蔵庫で冷やしてから食べてみた。

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蜜煮した備中産小豆とうぐいす豆の2種類。

 

それぞれ寒天を流し込み、常温でしばらく置く「艶干しの技法」で表面を透明に糖化させ、二日がかりで仕上げたもの。「道端の小石や川辺のさざれ石の時雨(しぐれ)に濡れた風情」を表しているとか。

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おそらく江戸時代から伝わる技法。表面のじゃりじゃり感と中のゼリー状の寒天と蜜煮した小豆、うぐいす豆の風味と食感がたまらない。

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茶人としても知られる松江藩七代目藩主、松平不昧(まつだいらふまい)公がもたらした松江の和菓子文化の素晴らしさを想いながら、2020年7月、コロナ包囲網を一瞬だけ忘れて、黄金のひと時を愉しむ。

 

古くて新しい。いいあんこ菓子は不滅だと改めて確認する。

 

お取り寄せ先 「一力堂本店」(島根・松江市末次本町53)オンラインショップ

   http://www.ichirikido.jp/order.html

今回の費用合計 

     ハーンの羊羹(2本入り) 1836円

     しぐれ納豆(5ヶ入り)   789円

     送料(クロネコ便)    1180円

     ※代引き手数料は別途        

     合計代金         4135円

 

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「元祖冷凍」の笹餅&麩まんじゅう

 

コロナも収まりそうにないので、今回はレアな季節限定生菓子を取り上げたい。

 

生活クラブ生協からお取り寄せしたもの。

 

これがちょっと驚きだった。

 

夏季限定の「笹餅」と「麩(ふ)まんじゅう」

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無添加冷凍和菓子を初めて世に送り出した「芽吹き屋(めぶきや=阿部製粉)」の二品。

 

未だ感染者ゼロという奇跡の県、岩手・花巻市に本店がある、ユニークな和菓子屋さん。

 

何がすごいかって?

 

まだ無添加の生菓子を冷凍して販売するという発想がなかった昭和51年(1976年)、研究に研究を重ね「世界で初めて冷凍大福」をデビューさせている。フロンティア精神。

 

ある種コロンブスの卵かもしれない。今ではみたらし団子からおはぎまで冷凍生菓子の種類も多い(オンラインショップでも買える)。

 

中でも作家の林真理子さんもファンだという「くるみ大福」「三色だんご」が目玉商品だが、私も以前、このくるみ大福を東銀座「いわて銀河プラザ」で買い求め、冷凍とは思えない美味さに舌つづみを打ったものだ。

 

今回はレアな「笹餅」(生活クラブ価格 4個入り税込み378円)と「麩まんじゅう」(同3個入り 税込み490円)。

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まずは笹餅から賞味する。自然解凍で待つこと2時間。すると、みずみずしい熊笹の上でこしあん入りよもぎが正座していた(比喩です)。

 

魔法のような変身、と言いたくなる。自然できれいなよもぎ色。1個が50グラム。

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頬張ると、よもぎ(若芽)の香りと新鮮な笹の香りが、そのもちっとした食感とともに、口の中で新花巻音頭を踊り始めるよう。心が躍る。

 

中のこしあんしっとりとしていて、甘さが抑え気味。塩気とのバランスがとてもいい。いいあんこの粒子を感じる。

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あんこは芽吹き屋のレシピで製餡所に依頼しているようだが、小豆は北海道産を使用している。

 

製粉業が母体なので、地場のうるち米を搗いた餅の美味さは折り紙付きだが、あんこへのこだわりも食べてみるとよくわかる。組み合わせに試行錯誤した末の上質のあんこ。

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よもぎよりも笹の香りがやや強め。それが冷たい美味を押し上げている。

 

とりあえず2個ぺろりと平らげ、麩まんじゅうへと手が伸びる。

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青々とした熊笹で三角巻きにされた重厚なお姿。いいね。冷たい麦茶をひと口、心を静めてがら指先でそっと脱がしていく(この表現、エロティックすぎるかな)。

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こちらは1個150グラムと笹餅よりも重い。

 

生麩に青のりを練り込んだ、ぷるるんとした手触り。指先の冷たい感触が心地よい。

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中はなめらかなこしあんで、笹餅と同じこしあんだが、口の中で溶け合う感覚がより鮮烈に感じる。これも組み合わせの妙で、青のりのほのかな香りが京都の上菓子屋の麩まんじゅうとそう変わらない印象を演出していると思う。

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冷凍(マイナス40度)でここまで作り立ての感触を舌に残すのだから、やはりすごい技術だと思う。

 

現在2代目。製粉業として昭和29年(1954年)に創業、そこから和菓子を冷凍にして製造販売するという挑戦力が並ではない。

 

物流の発達で今では老舗和菓子屋も餅菓子や生菓子を冷凍して宅配に応じるのが珍しくなくなりつつある。

 

コロナが終息しそうにない中、元祖冷凍和菓子屋さんの目の付け所とチャレンジ精神に敬意を表したい。

 

所在地 岩手・花巻市石鳥谷町好地3-85-1

※今回の商品は生活クラブ仕様です。

芽吹き屋オンライン

 

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叶匠壽庵「あも」と水菓子

 

コロナ自粛で体半分だけお取り寄せにハマっている。

 

今回ご紹介するのは、個人的な歴史だが、あんこ好きには避けて通れない逸品だと断言してしまおう。

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柔らかな求肥餅(ぎゅうひもち)をほろほろとこぼれ落ちそうな丹波大納言あんこで羊羹状に包み込んだ「あも」(1棹)、水ようかん(2個)、栗蒸し羊羹(2個)、梅ゼリー(3個)をセットにした叶匠壽庵(かのうしょうじゅあん)の「銘菓詰合せ 夏」(税込み 3456円)。

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主役はもちろん「あも」。御所の女官言葉で「お餅(もち)」のこと。これを商品名にしたのだから、目の付け所が凄すぎ。

 

つい先日のこと。遠出できないストレスがマックスになりかけたあんこ脳にポッと浮かび上がってきた。あの、奥ゆかしくもなまかしいお姿。

 

あんこ界のたおやかな女官、ってところかな。

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クロネコで届くと、冷蔵庫で30分~1時間ほど冷やしてから、水ようかん⇒栗山家(栗蒸し羊羹の一種)⇒あもの順で賞味することにした(梅のゼリー「標野(しめの)」はあんこではないが、夏の彩りで加えてみた)。

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水ようかんは孟宗竹(プラスティック製)の器に収まっていて、こしあんと寒天の配合がなめらかで上質、やや甘めで、塩気もほんのり。個人的な好みでは先日食べた日光「綿半」の水ようかんほどのコクとスーッと抜けていく余韻は気持ち少ない気がするが、いい水ようかんなのは間違いない。

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栗山家(くりさんが)は柔らかな、明るいこしあん蒸し羊羹の中に蜜煮した栗が一個入っていて、栗がいい歯ごたえ。こしあんは脇役で、ぷるぷると手にくっつくのが好みの別れるところ。やや甘め。冷たい栗の美味がすべてを救っている気がする。

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さて、本命の「あも」。10年以上前、日本橋高島屋でこれを初めて買い求めて、その後賞味した時に「ほおお~、これはすげえ」と脳内がしびれた。皮までとろとろと炊かれた丹波大納言小豆の美味さ。思い出すだけで、唾液がたまる(失礼、はしたない)。

 

私にとっては一つの甘い事件でもあった。コスパもよかったのもプラス評価。

 

今回はお取り寄せ。

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最初はほとんど冷やさずに賞味した。だが、包丁を入れると、中の求肥餅(ぎゅうひもち)がどろりと流れ出てきて、べたべたとくっつく。

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なので、冷蔵庫に30分ほど入れて、少し冷やしてから、再び包丁を入れる(それでも求肥餅は異様に柔らかい)。

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口の中に広がる丹波大納言小豆のあんこの秀逸な印象は変わらない。

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窓からの光を通すと、大納言小豆の形はくっきりしているのに、口に入れると、皮までとろりと柔らかい。よく見るとが呉(ご=あずきの中の実の部分)と艶やかに溶け込んだ半透明の寒天とコラボして、秘密の清流アートのようで、気を抜くとグイと引き込まれそうになる。蜜の滴り。

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危ないアブナイ。

 

ゆっくりと口に入れる。

 

なぜか最初に食べたときほどの感動の波は来ないが、美味なのは変わらない。

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あんこ炊きのとき、砂糖はグラニュー糖を使っているようで、やや甘めだが、すっきりしたきれいな余韻を生んでいる。大納言小豆の余韻はしばらく舌に残る。

 

少し冷やした方が美味さが2割増しになる。

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丹波大納言小豆をこの価格(単品なら1棹 税込み1296円)で惜しげもなく使っているのが叶匠壽庵の凄いところで、この一品で、「とらや」ほどの歴史のない叶匠壽庵をここまで大きくしたというのもなるほどと納得する。

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創業は昭和33年(1952年)と老舗としての歴史は浅い。しかも創業者は滋賀県大津市の元公務員で、和菓子作りとは無縁だった。そのサクセスストーリーは長くなるので、ここでは省略したい。

 

現在3代目。「とらや」の後を追う、新興勢力の有力候補でもある。

 

大きくなっても手作りにこだわり、「あも」のあんこは専任のあんこ職人が毎朝、銅釜でじっくり炊いているという。そのこだわりは捨ててほしくない。

 

冷たい梅の寒天ゼリー「標野(しめの)」は箸休めにもなる。

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コロナのおかげで夏のお取り寄せを楽しむ。これもコロナ包囲網の中の新しい生活スタイルかもしれない。

 

所在地(長等総本店) 滋賀県大津市長等2-4-2

今回のお取り寄せ 通販サイト「叶匠壽庵LOHACOストア」https://lohaco.jp/store/kanou/

 

 

あんこなニュースです。楽天ソレドコ」最新記事で、私のお取り寄せおすすめの和菓子「西谷堂の京のでっちようかん3種」太宰府名物梅が枝餅(やす武)」の記事が掲載されてます。よかったら寄ってみてくださいな。

srdk.rakuten.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風味圧巻「饅頭界のブスカワ」比べ

 

今回は究極の田舎まんじゅうを取り上げたい。

 

京都の上生菓子織部まんじゅう」の対極とも言える。

 

初めて対面したとき、あまりの容貌魁偉(ようぼうかいい)さに息を飲んでしまった。

 

まるでげんこつ、大きさもげんこつ大。蒸かし立ての表面は旨そうなテカリを発散していて、しかもひび割れまで走っている。

 

なんちゅうお饅頭か。

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表現を変えると、まんじゅう界のブス猫と言いたくなる。

 

愛おしいブス猫。ブスカワこっちのたとえの方が近い。

 

手で割ると、皮のもっちり感、ふかふか感、中にぎっしりと詰まったあんこ。

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このあんこがあまりに素朴で、ほとんど渋抜きをしていないよう。

 

甘さと塩気がほどよい。横綱格の不格好まんじゅうだと思う。

 

「人もまんじゅうも外見で判断しちゃァいけニャーぜ

 

奥からそんなつぶやきが聞こえてきた。

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利根川と江戸川の分岐点、茨城・猿島群境町にある「花家(はなや)」の「小麦まんじゅう」である。昔からこの周辺で作られていた郷土まんじゅう。

 

写真右からこしあん、つぶしあん、みそ(甘味噌)の3種類。それぞれ130円(税込み)。

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地場の小麦粉に沖縄産黒糖が練り込まれていて、蒸し籠の匂いも食欲をそそる。

 

一番気に行ったのはしっとり感のあるこしあんで、塩気が強め。こしあんのはみ出し方(にじみ方)が心つかまれる。

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かぶりつくと、その素朴な美味さに「ん?」となる。

 

続いて「うんめえ」が飛び出してくる。

 

つぶしあん、みそ(地場の甘味噌)も素朴に美味い。

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古民家の店構えが江戸の村を思わせるが、店の創業は昭和44年(1969年)とそう古くはない。現在2代目。おばさんスタッフが3~4人早朝からまんじゅう作りに励んでいる。たくましい。

 

ここでもう一軒、私のお気に入り、小麦まんじゅうの隠れ名店をご紹介したい。

 

お隣の古都・古河市の中心、御茶屋口にひっそりとある「内田茶店(うちだちゃてん)」

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茶園が本業だが、お客にお茶を出して、ついでに手作りの小麦まんじゅうを出したところ、これが評判を呼んで、いつしか販売するようになった、というもの。

 

「花家」よりもデカい。ひび割れも「まんじゅう界のブスカワ猫

 

つぶしあん一種類だけ(税込み 110円)。

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このあんこがたまらなく美味い。

 

花家よりも小豆の風味がぐわんと広がってくる(個人的な感想ですが)。

 

ご高齢の三代目店主によると、茶園としての創業は明治末で、小麦まんじゅうを製造販売し始めたのは12年前から。看板には「小麦まんぢゅう」の表記。「まんじゅう」ではなく「まんぢゅう」(!)。

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隣に板場を造り、女将さんがまんじゅう作り担当。食べるとわかるがあんこ作りの才能はかなりのものだと思う。手の匂いのする自家製あんこ。

 

小豆は契約農家のえりも小豆を使い、砂糖は三温糖。銅鍋でほぼ毎日炊いている。

 

つややかな小倉色のつぶしあんで、塩気のほんのり具合も絶妙。

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つぶつぶ感をわざと残していて、サトウキビのいい香りも残しているような、穏やかな甘さがたまらなく美味い。甘さは強め。

 

皮はやはり地場の小麦粉。沖縄産黒糖を練り込んでいるのも「花家」とほぼ同じ。

 

小麦の素朴とつぶしあんの吹き上がりが口の中で怒涛の風味となる。

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ただ・・・2年前に来た時よりもあんこの量がほんの少し減った感じがしたが、あるいは勘違いかもしれない。

 

コスパの良さは折り紙付き。

 

ファンが多く、作る数も限られているので、午前中に売り切れることも多い。

 

賞味期限は翌日まで(添加物がゼロ)。

 

作り立てが一番美味いが、冷凍して保存してもいい。レンジでチンすると、蒸かし立ての美味さがよみがえる。

 

「花家」 

所在地 茨城・猿島郡境町1888-2

最寄駅 JR古河駅から境車庫行バス(約40分)

「内田茶店

所在地 茨城・古河市中央町3-2-14

最寄駅 JR古河駅から歩いて約15分

 

               

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梅雨払い「こしあん入り本わらび餅」

 

コロナと梅雨。気分的には青空が欲しい

 

こういうときにぴったしの生菓子で気分転換を図るのも悪くない。

 

首都圏の和菓子の穴場、東松山市の老舗和菓子屋さんで見つけた「本わらび餅」(8個入り 税別850円)が青空の一つになることもある。

 

ただのわらび餅ではない。こしあん入り。

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この分野の頂上、京都にいくつかある上生菓子だが、まさか埼玉で本わらび粉を使い、しかもこしあんの入った、上質の本わらび餅に出会えるとは、正直、思ってもみなかった(埼玉に他意はありません)。

 

あんこ旅の道草で、東松山市をブラ歩きする。歴史のある街だが、コロナの影響もあるのか、人通りは少ない。猫の影もない。

 

いい和菓子屋がポツリポツリある。ローカルの隠れた実力。

 

かつて中心街だった本町通りに海老茶の渋い暖簾が下がっていた。「生菓子司 清晨庵(せいしんあん)」の屋号も渋い。

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創業が大正あたりで、現在5代目という情報をつかんだ。本わらび餅は売り切れることも多いという。

 

たまたまなのか、ひと箱だけ残っていた。ゲットラッキー

 

あんこの神様が微笑んだってことかな。

 

それを買い求め、ついでに「くず桜」(税別140円)とこの季節だけの水無月(みなづき)」(同140円)もゲットした。

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いずれも日持ちしないので、急いで帰宅、その5時間後に賞味した。

 

主役はもちろん本わらび餅。

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冷たい麦茶を用意し、きな粉のかかったこしあん入り本わらび餅をじっと見つめる。直径40ミリほど。愛の視線?

 

本わらび粉を使っているのがわかる、やや黒みがかった、半透明のわらび餅。

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うっすらとこしあんが透けている。包丁で切ってみる。

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口に入れたとたん、本わらび餅のぷるるん感と柔らかな感触、かすかにきな粉のやさしい香ばしさが、同時に押し寄せてきた。

 

そこになめらかな、しっとりとしたこしあん「あたしを忘れないで」とメーンに出てきた。小豆は北海道産、砂糖はたぶんグラニュー糖。かすかに塩気も感じた。

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三位一体の絶妙な、京都に負けない上質の味わいだと思う。

 

口どけもとてもいい。

 

この後、冷蔵庫に30分ほど冷やして、再賞味してみた。

 

本わらび餅は冷やすと固くなる。なので30分。より歯ごたえが出て、冷たさが別の味わいを運んできた。これはこれで悪くない。

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店によると、本わらび粉は京都からわざわざ取り寄せているそう。

 

素材へのこだわりが京都流、ということになる。京都で同じものを食べたら、もっと舌代は高くなると思う。埼玉の優位ってことかな。

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「くず桜」もこしあんで、きれいな風味。桜の葉がビニールなのが、やや興ざめだが、この価格なので、そう文句は言えない。

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水無月(みなづき)」は京都の6月の定番生菓子で、「半年の穢れを祓い、残り半年の健康を祈る」という意味がある。コロナ禍もこの穢れに入ると思う。小豆には魔除けの意味もある。

 

ういろうに蜜煮した大納言小豆を乗せ、寒天でコーティングしている。

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もっちりした歯ごたえときれいな食感、小豆の風味を舌の上で楽しむ。

 

目を閉じると、なんだか京都にいる気分になってきた。

 

所在地 埼玉・東松山市本町1-9

最寄駅 東武東上線東松山駅から歩約10分

 

 

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