週刊あんこ

和スイーツの情報発信。あんこ界のコロンブスだって?

洋菓子系?「冷たいどら焼き」

 

へえー、という不思議系どら焼きに出会った。

 

東京・住吉にある「菓子工房 福どら」でのこと。

 

ここは知る人ぞ知るどら焼き中心の和菓子屋さんで、あん友から仕入れた情報。

 

その一つがフランス産チーズとあんこを合体させた「ちーずくりーむ」と「生どら」(どちらも税込み165円)。

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どら焼きの進化系? ダウィーンもドラえもんもびっくりではないかな。

 

店の入り口にはなんと15種類のどら焼きのメニューが表示されている。

 

ぶるーべりー、かすたーど、抹茶生どら、マンゴー生どらなどなど。ひらがなが多い。

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どら焼きもここまで来ると脱帽もの。

 

冷蔵庫に入れても皮がパサつかず、しっとりしたまま、というのも売りの一つ。

 

好奇心ピコピコのまま、店内の一角で賞味させてもらった。

 

まず「ちーずくりーむ」。

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きれいなきつね色の皮は、薄めで、しっとり柔らかな食感。小麦と卵の香りが心地よい。冷蔵庫で冷やしてあるので、この季節には美味さが倍加するんじゃないだろーか。

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マスカルポーネようなクリームチーズの中心に、柔らかなつぶしあんが入っている。

 

あんこへのこだわりも十分にある。

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「北海道・羊蹄山(ようていざん)産」の手選り小豆を使い、上白糖で練り上げている。あんこだけを食べると、ふくよかな風味でねっとり感もある。

 

あんこ好きとしては、あんこの量をもう少し多くしてほしいが、クリームチーズとあんこの恋愛はミスマッチではないと思う。ほのかな塩分が効いている。

 

ややもすると、チーズの風味の方があんこを上回るきらいはある。

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もう一品、「生どら」はこの店の目玉の一つで、生クリームとつぶしあんブレンドが不思議な調和を作っている。

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個人的にはこちらもつぶしあんの量をもう3割ほど増やしてくれたら、感動も倍加するのだがね(エラソーに言ってみた)。とはいえ皮の美味さと冷たさがその物足りなさを補っているとは思う。

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「福どら」の創業は平成14年(2002年)あたり。現在2代目だが、先々代は中野で洋菓子屋を営んでいたようだ(確かなことは不明)。

 

洋菓子と和菓子を結婚させたのは先代で、「福どら」の屋号を掲げたのもこの初代らしい。

 

店は和菓子屋の佇まいだが、ガラス張りの板場は洋菓子屋のようで、ここまで来ると、ジャンル分けもそう意味はない。

 

新しいタイプのどら焼き屋さん。

 

これでいいのだ(赤塚不二夫ふうに言ってみた)。

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一つ気になるのは食品添加物を使用していること。個人的には名店ほど添加物を使用しないと思うが、どないやろ?

 

森下と白山にも支店がある。このチャレンジ精神に富んだ新しい流れがこれからどうなっていくか、静かに注目したい。

 

所在地 東京・江東区住吉2-3-18

最寄駅 都営新宿線住吉駅下車 歩約3分

 

 

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