週刊あんこ

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これぞ「今川焼き」の大親分

 

たい焼きと今川焼き、どっちが好きか?

 

これはあんこ党にとっては超難問である。

 

両方好きと言うのが正直な感想だが、たい焼きの方が人気なので、判官びいきとしては、今川焼きと答えておこう。何だかエラそうだが。

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たい焼きが明治末あたりの発祥と言われているのに対して、今川焼きの方はもっと古く、江戸時代中期には売られていた、らしい。

 

たい焼きがどんどん進化し、値段も高くなっているのに対して、今川焼きは庶民の中にとどまっているのも好感の理由でもある。つまり、比較的安い。

 

その今川焼きの中でも、おそらく頂点に位置するのが、東京の下町、町屋で暖簾を下げている「博多屋」だと思う。都電乗り場からすぐのところ。

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一個120円(税込み)だが、大きさが普通のものより1~2回りはデカい。しかもあんこの量が半端ではない。写真を見ていただきたい。

 

つぶあん(自家製)1種類しか作らない、という徹底ぶり。つぶあんだけ、というのは「浮気な今どき」どこか潔い、気がする。こしあんもカスタードもない。白あんやうぐいすあんすらない!

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昭和27年(1952年)創業で、つぶあん一本勝負というのは、ちょっとすごいと思う。それを下町で65年も続けているなんてワオ、だ。

 

ひと口、まず皮の美味さに軽く驚く。強力粉か何か餅粉でも入れているような、伸びと弾力。その最初の感触で「これは只者ではないぞ」と思わず正座したくなる。

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続いて、つぶあんの美味さに驚かされる。圧倒的なボリューム、小豆の風味、ふっくら感、ほどよい甘さ。塩加減の絶妙。

 

今川焼きに親分子分の関係があるとしたら、これは間違いなく、大親分だと思う。

 

「御座候」や「甘太郎」も大好きだが、「博多屋」はその想像の上を行く。

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小豆は北海道十勝産かと思ったら、「いえ、富良野産えりも小豆です」と店主(三代目?)に訂正されてしまった。素晴らしい小豆。

 

ついでに「砂糖はザラメですか?」と尋ねたら、「いえ、上白ですよ(笑)」。あんこはたい焼きの老舗麻布十番「浪花家」とほぼ同じ作り方。

 

1個食べると、頭のテッペンからつま先まで、金色の幸福感に包まれる。それを2個食べたら、しばらく動けなくなってしまった。

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翌日、残りの2個をオーブンで温めたら、味はほとんど落ちていなかった。今川焼きひと筋の職人に、最敬礼したくなった。

 

所在地 東京・荒川区荒川7-50-9センターまちや1F

最寄駅 千代田線町屋駅、京成線町屋駅すぐ

 

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