きのうのこと。たまたま銀ブラしてたら、物凄い人出に出くわした。
何だろう? ジャスティン・ビーバーでも来たのか?
それとも、宇宙人でも買い物に来たのか?
「GINZA SIX」のグランドオープンだった。
人混みをかき分けて、B2へ。さらに人混み。
京都の有名店「辻利」(つじり)の前は、特に混雑がひどく、ざっと見たところ5分の4が女性だった。カップルも多い。
京都で何度も見た光景が銀座でも見れるとは。
イートインコーナーらしきものはあるにはあるが、「勝手にどうぞ」スタイルで、それでさえ鈴なり状態。立ったまま食べてる人も多い。しかも安くはない。それでもこれだけの集客力、宇宙人が見たら何と報告するのか、とても気になる(気にする方がおかしい)。
銀座には老舗和菓子屋が多いが、これは2017年4月20日現在、最も新しい和スイーツ誕生のニュース、と言えなくもない。
で、食べたのが辻利ではなく、隣の「KUGENUMA SHIMIZU(クゲヌマシミズ)」。
和パフェ「湘南みるく」(税別700円)を頼んだ。あんこのお姿が見えた、というのがその理由で、あんこファンとしては、甘い動機である。
紙の器にソフトクリーム、つぶあん、きな粉のかかったくず餅2個、それに人形焼のようなものが乗っかっていた。湘南みるく・・・ネーミングもそれなりに素晴らしい。
つぶあんはかなり甘めで、塩が効いている。つぶあんのレベルとしては、ごくフツーだと思う。
きな粉のかかったくず餅もそれなりに美味い。人形焼みたいなものは「湘南大漁焼」だそうで、中がカスタードクリームだった。黒糖の香り。
一番美味いと思ったのが、ソフトクリーム。新鮮なバニラの香りと塩加減が濃厚な味わいを押し上げていた。塩は「江の島の海水」とか。ああ、あらら、あらしお。
あんこでないのが悲しい。
この店は、神奈川・藤沢市鵠沼に本店があり、「元々はフレンチレストランです」(スタッフ)とか。オーナーシェフが元Jリーガーで、帝国ホテルなどでフレンチの修業をしたそう。
700円というのは銀座値段だろうが、こうした場合、コスパを考えてはいけない。
銀座の最先端の和スイーツとはどのようなものか、それを体感することが肝心だと思う。雰囲気も楽しむ。単なるミーハーかもしれないが。
肝心のあんこも自家製ではない。想定の範囲内。この言葉、もう死語かな?
「レシピを作って、その通りに専門家に作ってもらってます」(スタッフ)
何か文句でも? いえいえ、文句など言える立場ではございません。
にこやかなスマイルに心がとろけそうになる・・・だが踏みとどまる。
横文字の多さは勲章もの。
ここは日本ではなく、ジャパンなのである。そう考えることにした。
和スイーツの小ディズニーランドの行方やいかに?
所在地 東京・銀座6-10-1 GINZA SIXB2F