週刊あんこ

和スイーツの情報発信。あんこ界のコロンブスだって?

日本橋高島屋限定「あんこの極楽」

どうも「限定」という言葉に弱い。 私にとってはある種パラダイスの、日本橋高島屋本館地下一階を鼻をクンクンさせながら散策しているときのこと(まるであんこ犬だよ)。 久しぶりに「叶匠寿庵(かのうしょうじゅあん)」で、ここの目玉「あも」でも買おう…

埼玉最強伝説?「さくら饅頭」

桜前線が北上中だが、関東の桜の名所の一つが権現堂(埼玉・幸手市)。 「翔んで埼玉」も好きだが、あんこ好きとしては権現堂の「さくら饅頭」に着地したい。 埼玉最強伝説の一つに加えたい。 GACKTも二階堂ふみもこれを食べたら、埼玉観がピンク色に変わる…

真珠の涙?吉原宿の甘納豆屋

この小さな店と出会った時のうれしさは言葉を超える。 「中山甘納豆」 セピア色の看板と店構え。昭和がそのまま。かつての賑わいはない。 東海道五十三次の一つ、旧「吉原宿」でのこと。 「富士市吉原商店街に今どき珍しい甘納豆を手づりしている店がある」 …

吉祥寺「小ざさ」の最中力

美味い最中(もなか)は全国各地にある。 だが、この最中はちょっとすごいぞ、と個人的に思うのが東京・吉祥寺「小ざさ(おざさ)」の最中である。 つぶあんと白あんの2種類だけ。 小さいのに皮だねのパリッとした香ばしさ、中のあんこの洗練が口の中でため…

家康級か「大物どら焼き」

「静岡にどら焼きのすごい店があること、知ってますか?」 あんこ好き仲間との雑談中に、こんな言葉が私に投げかけられた。 「へえー、知らない」 そう答えたものの、なぜか後頭部に突き刺さったまま、数か月たった。 たまたまテレビを見ていたら、その静岡…

秩父の黒ダイヤ「水ようかん」

この水ようかんは地味系の奇跡かもしれないぞ。 冬の黒糖入りの水ようかん。 と書くと、へえ~よくありそうな黒糖入りね。 そんな感想がさらりと表面を通り過ぎていくだけかもしれない。 だが、口に入れた瞬間、その舌触りに「ほう」となる。 なめらかな中に…

まる子と「ハーフ小豆カステラ」

和スイーツもここまで来ると脱帽したくなる。 ただのカステーラではない。 小豆とクリームチーズ、それにドライフルーツがたっぷり入ったカステラ。 和と洋のハーフ。 あんこ旅の途中、蒸し羊羹で有名な「追分ようかん本舗」に行くつもりが、途中で足が止ま…

あんこ知新な「あん団子」

意外な場所で夢のあん団子(だんご)に出会った。 しっかりと一個一個こしあんで手包みされたあん団子。それがこれ。 私にとってはこうでなくっちゃ、という懐かしいあん団子でもある。東京・日暮里の「羽二重団子」がその頂点の一つと言えるが、こうしたあ…

沼津宿「江戸きんつば」と対面

豆大福とうぐいす餅、それにきんつば。 あんこ好きにとってはこの時期、ゴールデントライアングルだと思う。 桜餅も欲しいところだが、欲張ってはいけない。 東海道あんこ旅の途中、静岡・沼津駅前で足がピタリと止まった。 「焼きだんご」のノボリが寒風に…

タイムスリップ「あわぜんざい」

江戸時代のスイーツがどんなものだったか? 下町娘が、梅干しばあさんが、長屋のご隠居がこっそり舌鼓を打っていたのはどんな味だったのか? 江戸詰めの侍や殿様もいたかもしれない。 この空想が実に楽しい。 その答えの一つが浅草「梅園(うめぞの)本店」…

日本一あんぱん?喜福堂の秘密

「おばあちゃんの原宿」巣鴨にはあんこのスグレモノが二つある。 「みずの」の塩大福と、「喜福堂」のあんぱん。 おばあちゃんの舌は確かだと思う。最近は若いお客も多い。 迷った末に「日本一のあんぱん」とのキャッチフレーズが付く、喜福堂のあんぱんを食…

居酒屋の「行列たい焼き」

自家製の「あんこ暦」では、大寒はたい焼きが輝く季節である。 少々熱くてもフーフー言いながらほおばる。これがたまらない。 麻布十番「浪花家総本店」、人形町「柳屋」、四谷「わかば」が東京ご三家と言われるが、上野「根津のたい焼き」や吉祥寺「天音(…

美濃焼の街の「絶品饅頭」

まんじゅうの中でも、皮に山芋を加えた薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)は茶会などにも使われる上用饅頭だが、あんこ旅の途中で出会った見事な一品を書かなければならない。 などとカッコつけたが、本当は書くのを忘れていた。去年の秋のこと。あちこち食べ歩…

田んぼの和菓子屋のうぐいす餅

うぐいす餅の季節がやって来た。 大寒が近いというのに、あんこ好きにはたまらん季節である。 ちょっと面白い、孤高の和菓子屋がある。田んぼの中の一軒家。首都圏でも通好みの評価も高い。そのうぐいす餅がこれ。 埼玉・春日部市郊外。田んぼの中を道路が一…

こしあん「水戸の梅」の驚き

こう言っては何だが、茨城・水戸の名物「水戸の梅」はありふれた観光名物の一つ、だと思っていた。白あんを紫蘇の葉で包んだだけの、甘酸っぱい小粒な郷土菓子。 バカと思い込みに付ける薬はない(自分がその一人なので、さらに付ける薬がない)。 それが一…

′19「豆大福の頂点」を食べる

「東京三大豆大福」という言葉が独り歩きして久しい。 護国寺・群林堂、原宿・瑞穂、泉岳寺・松島屋を指すようだ。 評価の高い京都・出町ふたばは京都なので、別格らしい。 だが、と言いたい。 この三つはそれぞれに特色があり、確かに絶品だとは思う。それ…

「湯島スイートロード」の至福

東京・上野御徒町から湯島にかけてはいい甘味処、和菓子屋さんが多い。 湯島スイートロード。私流の言い方だと、「あんこのGスポット」。 この場合のGはグレイト、と思ってほしい。 私の好きな渋くていい店が「おいで」と暖簾を下げている。 みつばち、つる…

天空の隠れ家「青山紅谷」の二品

「御菓子司 紅谷(べにや)」の名前はディープな和菓子好きの間では知らない人はいない・・・はず(と断言してしまおう)。 南青山のビルの最上階に小さく暖簾を下げている。 いつかは行きたい店の最上位のどこかにランクされる、隠れ家のような名店だと思う…

こしと粒の合体「松本の老松」

こしあん×粒あんの切ない恋愛=老松(おいまつ)。 そんなジョークを言いたくなる、あんこの和菓子と信州・松本市で出会った。 御菓子司「開運堂」の開運老松(かいうんおいまつ)である。1本税込み1101円。大きいので思ったほどは高くはない。 まずは…

「おまん」のミラクル、玉英堂「玉饅」

京都で「おまんやさん」と言えば、饅頭(まんじゅう)などを売っている町の和菓子屋さんのこと。愛すべき下々の世界。上菓子屋とは一線を画している。 私が大好きな世界だが、この饅頭にもヒエラルキー(階級)がある。その最高峰(エベレスト級?)に位置す…

常陸太田の奇跡「笹だんご」

和菓子好きの知人から面白い情報が入った。 新潟の笹だんごそっくりの餅菓子が茨城にある、というのである。 しかも由来があの水戸黄門(徳川光圀)にまでさかのぼる、という。 かつては十軒以上が地元の名物として作っていたが、今では一軒だけ。それも元祖…

京都の粋「しぐれ傘」

京都の畏友が持ってきてくれた手土産は面白いものだった。 メディア仲間の懇親会でのこと。 いつものように「はい、これ」ポンと手渡すだけ。説明はない。 これが曲者で、京都のすごさと奥の深さを感じさせるものばかり。 家に持ち帰ってから、きれいな包み…

浅草きんつば界「西の横綱」

東京・浅草はきんつばの聖地だと思う。 何といっても、私が大好きな「徳太楼(とくたろう)」がいぶし銀に光っているし、合羽橋には「江戸昔菓子」の「梅源(うめげん)」がある。どら焼きの「亀十(かめじゅう)」などもまずまず美味い。あの大行列はいただ…

信州「栗の町」の純栗かの子

「純栗かの子」はたまらない。 私的には信州・小布施町(おぶせまち)が天国に近い場所。 頭に描いただけでヨダレが出かかる(失礼)。 人口1万人強のちいさな町に栗菓子屋の老舗が5軒ほどある。 桜井甘精堂(さくらいかんせいどう)、小布施堂、竹風堂が…

日光「湯沢屋」の酒まんじゅう

酒種で発酵させた酒饅頭(さかまんじゅう)の歴史は古い。 あまりに古い。 鎌倉時代、南宋に渡った聖一国師(円爾)が中国から伝えたとされる。 気が遠くなる話ではあるが、これが実に美味い。 古くて新しい。本物なら、まんじゅう界の頂点だと思う。 私は職…

虎ノ門岡埜栄泉の「栗饅頭」

このところ栗饅頭(くりまんじゅう)にハマっている。 きっかけは友人の編集者Y君のメール。最近結婚したばかり。ワイン好きの酔っ払いで、スイーツ類とは無縁な無粋な男。それがどうしちゃったの?と心配になる内容だった。 「和菓子は苦手でしたが、先日…

浅草あんこ界の隠れ王者

あんこ好きにとって、京都が西の横綱なら、東の横綱は浅草だと思う。 上菓子屋より庶民的な餅菓子屋が多い、というのもちょっとうれしい。 梅園の粟ぜんざい、亀十のどら焼き、徳太樓のきんつば、舟和のあんこ玉、長命寺桜もち、言問団子・・・と指折りきて、つ…

梅ヶ枝餅「あんこ比べ」

福岡・太宰府天満宮まで足を延ばした。 目的はむろんのこと、梅ヶ枝餅(うめがえもち)! 「かさの家」が最も有名だが、あんこマニアとしては、ひまわりではなく月見草を探したい。本物は陰に隠れている、と思うからである。 で、地元の情報をかき集めた。そ…

蒸し菓子の到達点?「栗若瀬」

京都つながりで、蒸し菓子のちょっとビックリの逸品と出会ってしまった。それがこれ。 これまで食べた中で、蒸し菓子の一つの到達点は私の中では萬年堂の上菓子「御目出糖(おめでとう)」だった。それは今でも変わらない。 別名高麗餅(こうらいもち)。こ…

饅頭界の奇跡「粟まんじゅう」

粟饅頭、ひらがなで書くとあわまんじゅう。 これがほっぺたが落ちるほどうめ~、と知っている人はまだ少ないと思う。 粟(あわ)をもち米と混ぜて皮を作り、手作業でこしあんを包み込む。それを蒸し籠で蒸したものだが、この美味さは私にとっては格別である…