週刊あんこ

和スイーツの情報発信。あんこ界のコロンブスだって?

赤門前のヘビー級「栗蒸し羊羹」

栗蒸し羊羹(くりむしようかん)のメチャ美味しい季節、である。 これまで上質の味わいの栗蒸し羊羹をいくつか食べてきたつもりだが、今回のものは大相撲で言うと「東のはみだし大関級」(なんてありかな)、ボクシングやプロレスに例えると、「ヘビー級ラン…

向島女将も愛する「きんつば」

きんつば好きな私が、これまでで最も「ほおーっ」と唸ってしまったのが、浅草「徳太楼(とくたろう)」のきんつばである。 何と表現したらいいのか、小ぶりだが、乳白色とか白メノウのような、美しい外観。うっすらとあんこが控えている。どうでござんしょね…

豆大福「東の横綱級」食べる

豆大福の美味しい季節である。 表参道に行ったついでに、「原宿瑞穂」(はらじゅくみずほ)まで足を延ばすことにした。 このあたりから青山にかけては「まめ」や「青山紅谷」など、レベルの高い豆大福を作っている和菓子屋さんが多い(「菊家」は残念ながら…

京都「上生菓子界」の頂点か

和菓子の王国・京都の中でも最上位に位置する店はそう多くはないと思う。 あんこヒエラルキーなるものがあるとして、その最上位に位置するのは、主に茶会などで使われる上生菓子屋ということになる。京都は昔から階級社会で、和菓子においてもその裏の法則は…

超レア、丸ごと「生いちじく大福」

いちご大福の登場以来、新しいフルーツ大福が次々と誕生しているが、これはちょっと珍しいフルーツ大福だと思う。 超レアと言ってもいいんじゃないかな。 それがこれ。 いちじくを丸ごと一個使った「生いちじく大福」である。 どないでっか、このド迫力。フ…

17代目の酒饅頭と栗饅頭

大阪市内で一番古い和菓子屋へ足を運んだ。 目的は一に酒饅頭、二に栗饅頭。 この栗饅頭に驚かされたが、それは後半に・・・。 予想よりも小さな、ある種、シンプルな店構え。茶色の暖簾が渋い。大阪流わびさびの佇まい。 それが知る人ぞ知る「御菓子司 高岡…

京都隠れ家の丹波ぜんざい

京都は和菓子のメッカだが、甘味処のメッカでもある。 あんこ好きにとっては、天国に最も近い場所。 数を挙げたらきりがないので、ここではその頂点の一つを取り上げることにする。 清水寺が見える二寧坂の石段下で、隠れるように紺地の長暖簾を下げている「…

巨大台風後の「ぶどう大福」

これはたまたま見つけた、小さな店の宝石のような3種類の上生菓子。食べる前から「お見事!」と拍手を送りたくなってしまった。 台風19号の爪痕がまだまだ癒えそうもない栃木・佐野市をクルマで走っていると、小さな一軒家の和菓子屋さんらしき店が視界に…

京都の変種?白河の「うば玉」

あれっ、黒ではなく白。 珍しい白い「うば玉」と出会った。 かつてはみちのくの要衝、白河の関で江戸時代末期(創業文久3年)から暖簾を下げる「菓子舗 玉家(たまや)」でのこと。かつては白河藩御用達の上菓子屋でもある。 「うば玉」は私の中では、京都…

「こしあん笹もち」にやられた

団子(だんご)を食べに暖簾をくぐったつもりが、意外な生菓子に出会ってしまった。 こういうことが起きるから「あんこ行脚」はやめられない。ゲット、ラッキーの極みかな。 みずみずしい笹に包まれた、こしあん入り笹もち。1個税込み130円なり。 それが…

レあんこ!佐久山宿の3種饅頭

あんこ旅を続けていると、思わぬ逸品に出会うことがある。 ひょんなことで、旧奥州街道の宿場町としてにぎわった佐久山宿(さくやまじゅく=現大田原市)で暖簾を下げる「小島屋(こじまや)」の存在を知った。 「ここの3種類の饅頭はすごいですよ。朝、早…

ルーツは京都「五色甘納豆」

たまに飛び切り美味い甘納豆を食べたくなる。 花園饅頭の「ぬれ甘なっと」に目がないが、東京・吉祥寺の井の頭公園周辺をブラ歩き中に、懐かしい、いい店構えの和菓子屋さんを見つけた。 創業安政2年(1856年)「御菓子司 俵屋(たわらや)老舗」の日よ…

限定「焼きたてカステラとあんこ」

焼きたてカステラにドカン、あんこ乗せ。 和スイーツのサーカスかな。 これはひょっとして究極の「洋と和の出会い系」かもしれないぞ。 それがこれ。 約2年前にリニューアルした東京・上野風月堂本店喫茶室でいただいたもの。 店内限定。ここでしか味わえな…

老舗「冷凍きんつば」の舌妙

地味系の驚き、というのもある。 この「冷凍きんつば」である。 小江戸・栃木市の御菓子司「松屋(まつや)」を訪ねたときのこと。 ここは創業が江戸時代前期、延宝元年(1673年)という、関東でも有数の古い和菓子屋さん。タイムスリップしたような店構…

8代続く奇跡の「本煉り羊羹」

百の言葉より、まずはこのお姿を見てほしい。 江戸時代からタイムスリップして抜け出てきたような本煉り羊羹(ほんねりようかん)。 渋い竹皮に包まれ、それを取ると、表面が白く糖化した羊羹が現れた。 表面のひびが手づくりの重みと歴史を周囲に放射してい…

洋菓子系?「冷たいどら焼き」

へえー、という不思議系どら焼きに出会った。 東京・住吉にある「菓子工房 福どら」でのこと。 ここは知る人ぞ知るどら焼き中心の和菓子屋さんで、あん友から仕入れた情報。 その一つがフランス産チーズとあんこを合体させた「ちーずくりーむ」と「生どら」…

猛暑に葛桜と水饅頭

こう暑い日が続くと、冷たい生菓子を食べたくなる。 私の中では葛桜(くずざくら)が最上位右手に位置する。 半透明のぷるるん感と中に透けて見えるこしあん。 桜の葉のきれいな緑が、みずみずしい世界を深めている。 上質のものはもはやアートだと思う。 仕…

職人芸「冷しみかん大福」

先週書いたパイナップル大福を見た友人が、笑いながら「みかん大福」の存在を教えてくれた。 しかも飛び切りの「冷しみかん大福」。 それがこれ。 いちご大福の大ヒットがフルーツ大福続々誕生の背景にあるが、それにしてもこの流れは和菓子界におけるコペル…

夏限定、爆発的「フルーツ大福」

昭和の終わりに「いちご大福」が登場して以来、大福の概念が変わったと思う。 これは和菓子の歴史上、すごいことだと思う。 大福といちごが合体するなんて。 和菓子界におけるコペルニクス的転回・・・ちょっとオーバーかもしれないが、デビュー後たった30…

奇跡?丹波大納言入り羊羹

あんこ旅の途中で、ちょっと驚きの練り羊羹に出会った。 武田信玄ゆかりの地、山梨・甲府でのこと。 創業が天保3年(1832年)の老舗「松林軒 豊嶋家(しょうりんけん とよしまや)」の暖簾をくぐったところ、「今昔きんつば」や饅頭、上生菓子がキラキ…

芭蕉より山寺の塩きんつば

あんこ旅の途中で見つけたのがこれ。 当たりの出会い? 猫も歩けばあんこに当たる。 山形・山寺の参道入り口にある「商正堂(しょうせいどう)」の「金つば」(1個 税込み170円)。 四角ではなく、江戸時代から続く元々の形、丸い金つばである。日本橋の…

小江戸の新コラボ「アイス饅頭」

あんこスイーツにも新しい動きが出てきている。 埼玉・川越の老舗和菓子屋さんでたまたま見つけた面白い和スイーツ。 それが「アイスまんじゅう」(1個税込み 140円)だった。 シャレた包装。老舗和菓子屋、というのがミソ。 まんじゅうをただ凍らせた、…

三代目の傑作「黒白どら焼き」

和菓子屋の定番、どら焼き。 普通に美味いどら焼きは全国どこにでもある。 だが、老舗の日本橋「うさぎや」、人形町「清寿軒」クラスになると、そうザラにはないと思う。 あんこと皮にこだわった、どら焼きの新しい星はないか? たまたま和菓子好きの辛口メ…

古城の街、新旧「豆大福くらべ」

城下町・会津若松で出会ったちょっと驚きの豆大福を書きたい。 滋賀近江出身の戦国武将・蒲生氏郷が造った街で、幕末は戊辰戦争最大の激戦地になった悲惨な歴史を持つ街である。 お寺が多く、戦国時代には豊臣秀吉も「奥州仕置き」で陣を張っている。 なので…

城下町で絶品「つぶあん草餅」

あんこの神様はどこにいる? 暗闇の奥から、城下町と寺町の文字がピカピカ。 私見だが、いい和菓子屋が存在する二つのキーワードだと思う。 大きな神社のある街、もその中に入る。 今日ご紹介するのはその城下町のひとつ、山形・米沢で出会った「草餅(あん…

京都栗蒸し羊羹の底力

栗蒸し羊羹の季節は秋から冬にかけて。 この時期は季節外れでもある。 和菓子の楽しみは四季を感じることにもあるが、栗蒸し羊羹を無性に食べたくなる時がある。 わかっていても、頭の中は秋! ということもある。 たまたま京都の畏友・あんじいが、東下りの…

あんみつ名店の「小倉あんみつ」

暑い日が続くと、小倉アイスと冷たいあんこが夢に出てくる。 小倉あんみつを食べたいなあ。 あずき氷もいいが、こちらは梅雨が明けてから、と決めている。 頭の中であの小倉あんみつがキラキラ回転し始める。 こうなると、止めようがない。 上野の森に行った…

笹だんごと紅大福の出会い

あんこを求めて三千里の旅で、新潟・長岡に立ち寄った。 花火で有名な街だが、あんこの名店も隠れている。 知る人ぞ知る「江口だんご」である。 だが、本店(宮本東方町)へ行く時間がない。バスも来ない。 仕方なく、駅前通りをウロウロと散策していたら、…

浅草「あんぱん専門店」バトル編

あんぱん好きにとって、東京・浅草の「あんです 的場(まとば)」は外せない。 常時約20種類のあんぱんがずらりと並ぶ光景は 「ここは天国か?」 と思いたくなるほど。 こしあん、小倉あんから始まって、塩あん、メロンあん、ずんだあん、焼きいもあんまで…

山形の青い絶妙「ふうき豆」

山形は実は美味の宝庫でもある。 「奥の細道」の旅の途中、松尾芭蕉も舌鼓を打ったに違いない。 この時期は街のあちらこちらにさくらんぼが出回り始めているが、和スイーツファンとして取り上げたいのが「富貴豆(ふうきまめ)」である。 一般的に富貴豆とい…