週刊あんこ

和スイーツの情報発信。あんこ界のコロンブスだって?

パリ発「あんぱん」の味

「あんぱん」は日本のオリジナル、とばかり思っていたが、意外なあんぱんに遭遇した。 東京・半蔵門にあるちょっと有名なブーランジェリー(こだわりの強いパン屋さん)で見つけたもの。正確にはブーランジェリーパティスリー(菓子パンも作っているので)。…

柴又より古い「草だんご」

草だんご、と言えば「柴又帝釈天(しばまたたいしゃくてん)」がすぐに連想される。 その老舗の名店「高木屋」は映画「男はつらいよ」の舞台にもなり、いつ行っても観光客でにぎわっている。寅さんが「よっ、元気かい?」と言いながら出てきそうな気になる。…

神保町の豆な「豆大福」

豆大福の名店と言えば、西は京都「出町ふたば」、東は護国寺「群林堂」があまりに有名だが、その他にも「おっ」と言いたくなる豆大福が探せば結構ある。 東京の古本街・神田神保町の和菓子処「文銭堂(ぶんせんどう)」の豆大福もその一つだと思う。 有名ど…

水ようかんW杯「一枚流し」

サッカーW杯が盛り上がり、日本が熱い。猛暑とツートップ。 こういう時は、冷たい「水ようかん」に限る。 で、埼玉・深谷の老舗和菓子処「菊寿童(きくじゅどう)」の絶妙な水ようかんを、先発右サイドに抜てきすることにしよう。 その名も「一枚流し」(税…

ルーツの謎、箱根「湯もち」

箱根湯本の老舗和菓子屋「ちもと」は好きな店の一つ。 ここの名物「湯もち」は面白い。 最初にこれを食べたとき、その食感に違和感を感じた。 竹皮に包まれた純和風・・・のはずが食感が不思議だった。 餅というより、まるでマシュマロ。 メレンゲの香りもする…

甘酒横丁の「とらやき」

どら焼きではなく、とらやき。 冗談かと思ったら、正式には「虎家喜(とらやき)」が正解。縁起のいい寅年生まれが三代続くことを願ってこの名前にしたという由来を持つ。 東京・人形町の甘酒横丁に小さく店を構える「京菓子司 彦九郎」の目玉商品である。 …

新しい古典「黒豆金つば」

改めて老舗和菓子屋の底力を感じさせられた。 岡埜栄泉総本家の「黒豆金つば」である。 これまでの金つばの常識から一歩踏み出し、それが見事に伝統の延長線上に位置している、と思う。 丹波産の黒豆を使い、北海道産大納言小豆と融合させている。切ってみる…

夢見る?「いちご大福」

いちご大福はキュート、である。 かわいい、と置き換えてもいい。 その元祖は新宿・曙橋の和菓子屋「大角玉屋」と言われているが、他にも元祖を名乗る店があり、みずみずしい愛らしさとは裏腹に作り手の功名心が入り乱れている気がする。 彗星のごとく和菓子…

「幻の江戸羊羹」に辿り着く

ここに「幻の煉り羊羹(ねりようかん)」がある。 江戸時代、菓子司「鈴木越後(すずきえちご)」の羊羹といえば、江戸の美味いもの番付で、最高位に君臨していた逸品。 その美味さは当時、最高峰の菓子司の一つとして知られていた金沢丹後(かなざわたんご…

谷中「カヤバ珈琲」のあんみつ

喫茶店であんみつ、は邪道かもしれない。 東京・谷中の老舗喫茶店「カヤバ珈琲」で、つい好奇心から「あんみつ」を賞味することにした。 というのも歴史的建造物となった建物の入り口に「あんみつ」の文字を発見したからだ。目立つ黄色地の看板にその4文字…

「あん団子」vs「栗蒸し羊羹」

東京・浅草にはいい和菓子屋が多い。 「梅園」「舟和」「亀十」などがとくに有名で、観光客でいつも賑わっている。 だが、私の好みは別なところにある。 それが明治4年(1872年)創業の餅菓子屋「桃太郎」である。 国際通り沿い、浅草一丁目交差点すぐ…

小田原の「名物あんパン」

あんパン好きにとって、小田原は避けて通れない。 美味いあんパン屋さんが多いからだ。 老舗のいいパン屋さんの隠れたメッカでもある。 中でも一番人気は「守谷製パン」。 いつ行っても行列が絶えない。 絵にかいたような、街の素朴なパン屋さん。 パンを焼…

日光「水ようかん」とコーヒー

日光のようかんは格別なものがある。 むろん個人的にだが。 中でも水ようかんがたまらなく美味い。 他の地の水ようかんとひと味違う気がする。 湯沢屋、吉田屋、三ツ山、鬼平(きびら)など江戸・明治・大正から続く老舗はそれぞれ特徴があって、いわば「水…

十二代続く「あんころ餅」

あんこ餅ではなく、あんころ餅。 この五文字に胸が躍る。「ろ」が入っただけで、おとぎ話の世界が広がってくる気がする。あんこ餅よりもころころと小粒なイメージ。 あんこ好きにはたまらない語感だと思う。 金沢のお隣り、白山市にある「圓八(えんぱち)本…

中田屋「うぐいすきんつば」

きんつば好きにとって、金沢の「中田屋(なかたや)」は外せない。 個人的には東京・浅草「徳太樓(とくたろう)」のきんつばが一番の好みだが、「中田屋」は暖簾を広げているにも関わらず、ファンが多い。 その他にも東京・日本橋「榮太樓」、半蔵門「一元…

奇跡の饅頭、家康も食べた

あんこ入りの饅頭(まんじゅう)と言えば、ごく庶民的な和菓子というイメージが強い。 だが、ここに別格の饅頭がある。 塩瀬総本家の「本饅頭」である。 茶会などでも使われる上生菓子の高級饅頭で、オリジナルは塩瀬本家でしか作れない。 それがこれ。見た…

新潟名物笹だんご賛歌

飛び切りおいしい笹だんごを食べたくて新潟まで足を運んだ。 首都圏などで最近よく目にする笹だんごは、添加物も多く、本物とは言えない。 笹だんごファンとしては、そう断言したくなる。 それなりにはおいしいが、こんなものではないはず、という思いが強い…

「東京一古い」あんみつ

東京で一番古い甘味処は人形町「初音(はつね)」というのが定説。 ここのあんこがこれまた絶品なのである。毎日毎日、雪の日も雨の日もこしあんと小倉あん2種類を銅釜で炊く。 創業が天保8年(1837年)というから驚く。和菓子屋としてはもっと古い老…

今川の親分「太郎焼き」

たい焼きもいいが、春は今川焼きを無性に食べたくなる。 今ではたい焼きの方がメジャーだが、ルーツは今川焼き。 江戸時代中期にはすでに江戸っ子の間では人気のスイーツだった。おきゃんも梅干し婆さん(死語?)も老若男女問わずファンが多かったようだ。 …

「空也もなか」最高峰か?

銀座「空也(くうや)」の最中(もなか)を初めて食べたときの感動が忘れられない。それまではもなかは苦手だった。 独特の焦がし皮のパリパリ感と香ばしさ。中のつぶしあんの濃厚な甘さがとにかく絶妙だった。 くびれのある、どこかコケティッシュなひょう…

「あの長命寺」超える桜もち

桜もちの美味しい季節、である。 ニッポンはええのう、としみじみ思える季節でもある。 京都は道明寺、東京は桜もち。 使う材料が米粉と小麦粉の違いだが、どちらも大好きなので、選択に困る。 今回は桜もち。 その頂点に君臨するのは、向島「長命寺桜もち」…

たい焼き界の大横綱

寒ければ寒いほど美味くなる、と思う。たい焼き好きにはたまらない季節。 ところで、東京のたい焼き御三家、なるものがある。 一に麻布十番「浪花家総本店」、二に人形町「柳屋」、三に四谷見附「わかば」というもの。いまだにこのフレーズが使われる。 本当…

「東京もなか番付」金メダルは?

京都に住む和菓子好き友人が建仁寺大本山で「空也(くうや)」の最中(もなか)を賞味しながら、こう言い放った。 「空也の最中も美味いが、壺屋の最中にはかないまへんで。ま、東京では一番でしょうな」 建仁寺は松原通にある菓子司「松壽軒(しょうじゅけ…

再現された「明治のどら焼き」

どら焼きといえば「二枚重ねで中にあんこ」が入ったもの。 というのが常識だが、明治時代のどら焼きはそうではなかった。と書くと、「ええーっ?」と思われるかもしれない。 まさに銅鑼(どら)の形で、一枚だった。だからどら焼き。 創業が嘉永6年(185…

八天堂の「くりーむ小倉」

広島・三原市港町に本拠地を置く「とろけるくりーむパンの八天堂」を初めて見たのは8年ほど前。 読み方はハッテンドウ。 東京・秋葉原の地下鉄日比谷線入り口で、だった。紙の包み紙と「八天堂」のロゴ、それに「くりーむパン」のひらがな感がレトロ感たっ…

両さんも食べた?塩豆大福

「伊勢屋」は和菓子の暖簾では多分日本一多い。 江戸時代には「伊勢屋」がいたるところにあり、江戸名物の一つとして「火事、喧嘩、伊勢屋、稲荷に犬の糞」と称されたほど。 今でいえば「コンビニ」みたいなものかもしれない。 その一つ、「こち亀」の街、東…

「大学いも」の最高峰

今回は特別編。さつまいもの逸品「大学いも」を取り上げたい。こじつけると、大学いももあんこの親類みたいなものだと思う(こじつけすぎかも)。 その大学いも。もし番付があったなら、東の横綱格と言えるのが東京・浅草の「千葉屋」。大方の大学いもファン…

大納言「白玉かの子」考

あんこの中でも「大納言小豆」は別格だと思う。 丹波大納言がその最高峰だが、あまりに高すぎるので、多くの和菓子屋さんは北海道産大納言を使うことが多い。それでも普通の小豆よりは値段が張る。 東京・中野サンモール商店街にある老舗の甘味処で、たまた…

赤い江戸羊羹「紅煉り」

遅ればせながら、新年おめでとうございます。 2018年いぬ年、最初の登場は「江戸切り羊羹 紅煉り(べにねり)」です。どうです、このルビーのような色。 東京・日本橋高島屋B1の「味百選・銘菓百選」で買ってきたもの。 この日本橋高島屋地下はあんこ好…

締めは築地「茂助だんご」

平成29年も残すところ今日を入れて4日。あ~何とかたどり着いたよ。へとへと。 今年2月5日に東京・人形町「清寿軒のどら焼き」からスタート、東京、奈良、京都・・・と東へ西へと駆け回った。 「週刊あんこ」などというタイトルにしてしまったために、週イ…