週刊あんこ

和スイーツの情報発信。あんこ界のコロンブスだって?

神保町「こし餡どらやき」

こしあんのどら焼き、というのはあまりない。 ありそうだが、不思議にない。 しかもそれが明治38年(1905年)創業の老舗、となると極めて珍しい。 あの「上野うさぎや」でさえ、創業が大正2年(1913年)である。 東京・神田神保町の「亀澤堂」で…

京都の和三盆氷あずき

虎屋、といえば言わずと知れた和菓子界の頂点の一つ。 室町時代に創業し、皇室御用達の名店として君臨し、明治維新後、天皇とほとんど一緒に東京・赤坂に本店も「遷都」してきた。 だが、もともとは饅頭屋で、京都御所近くに旧本店がある。 その虎屋菓寮一条…

戦国ロマン「くるみ餅」かき氷

大阪・堺といえば、室町・戦国時代に世界を相手に商売を行った環濠都市国家。千利休を生んだ場所でもある。 今は過日の面影はない。壮大なロマンのかけらも落ちていない。 だが、そこに室町時代末期に創業した「かん袋」がある。京都・今宮神社参道の「一文…

悶絶「三段あずき」かき氷

首都圏は長雨が終わり、再びかき氷の季節。 少し前、東京・目白「志むら」驚きの絶壁あずきかき氷をこのブログで書いたが、もう一つの東の横綱を忘れていた。 あずき好きにはたまらないあんビリーバブルなかき氷だと思う。 「浅草浪花家」のあずき(税込み6…

怪物「こしあんブレッド」

この巨大な「こしあんブレッド」を最初に見たとき、驚いた。 こんなのありィ? 食パン一斤分ほどのパンにこしあんがマーブル状に練り込まれていた。表面がこんがり焼かれていて、まるでマフィアの親分のようだった。 一つ460円(税込み)は安くはない。だ…

江戸グルメ「栃餅あんころ」

あんころ餅、は正月に食べるもの・・・とは限らない。 会津・大内宿といえば、江戸時代の茅葺きの古民家がそのまま残る、日本でも有数の歴史遺産だと思う。その数30軒ほど。観光客も多い。 そこに珍しい「栃餅(とちもち)」のあんころ餅がある。 搗(つ)き…

西の赤福、東は深川もち

東京にも伊勢「赤福」に負けないあんこ餅がある。 と書くと、赤福がすごいもの、と思われるかもしれない。 「昔の赤福ならいざ知らず、偽装表示以降はどうもね」 という声がどこかから聞こえてくる。 なので、この場合の赤福は「いい時の赤福」としておこう…

猛暑祝い「あんこアイス最中」

ヘンな話、関東には梅雨がなかった気がする。 それなのに「梅雨明け宣言」とは。気象庁も天気を読めないほどの異常気象ということかな。どうしちまったんだ、地球はん。 こういう時は変化球で猛暑をお祝いすることにしよう。相対化で困難を乗り切る。 で、東…

「塩羊羹元祖」にたどり着く

頂き物で、この塩羊羹(しおようかん)を初めて見たとき、見入ってしまった。 ただの塩羊羹ではなかった。 グレーがかった、灰緑色の凝縮。オーバーではなく、宝石の瑪瑙(めのう)でも見るように、しばらくの間、その場を動けなかった。 明治6年(1873…

あの秀吉の驚きの舌

美しい餅菓子、鶯餅(うぐいすもち)のファンは多い。 何を隠そう、(隠す必要はないのに)私もその一人。あんこを求肥で包み、青大豆きな粉をまぶしたその色と姿は確かにうぐいすを連想させる。 なので、うぐいす餅。春の季語にもなっている。 この命名者が…

天然かき氷「絶壁あんこ」

かき氷は宇治金時かあずきに限る。 ここ数年のかき氷ブームは異常だと思う。 かき氷のビッグバンってとこか。 ワンダーなかき氷がどんどん誕生している。これは悪い話ではない。東京・谷中の「ひみつ堂」がフツーに見えてきたりする。 このかき氷を初めて見…

冷たい七変化「松露」

もうすぐ京都祇園祭が始まる。 この季節になると落ち着かなくなる。 財政難から毎年行けるわけではないので、行けない時はテレビで我慢する。 今年もそうなりそうだ。 で、今回は変化球。祇園で見つけた京菓子「松露(しょうろ)」の我流の食べ方をご紹介し…

自家製あんこに挑む

あんこ作りは難しい、と言われている。 本当か? そりゃあ、プロのレベルのものを作ろうと思うからだと思う。 フツーに作れば、それなりに美味いものができる、というのが結論。 要はやるかやらぬか、だと思う。 あんこが苦手な人はこの際置いといて。 で、…

江戸の夢「むし鹿の子」

「むし鹿の子」というのは珍しい。 それが絶品とくれば、あんこ好きにとっては、とても見逃せない。 その、いわば「あんこの夢」が東京の中心、茅場町永代通りにあるとしたら? かつては江戸の中心だったところでもある。 そこだけセピア色の「御菓子処 田川…

子どもお断り「限定あんバター」

大人しか食べれないあんバター、というのを偶然、見つけてしまった。 あの元祖あんぱんで有名な、東京・銀座木村家を散策中のこと。 酒種の桜あんぱんを買おうと思って、行列に並んだが、ふと「大人のあんバター」の文字が目に入ってしまった。 大人のあんバ…

小豆の頂点、高麗餅の凄味

京都の友人から「御目出糖(おめでとう)」なる和菓子をいただいた。 それが元和3年(1617年)創業の上菓子屋「萬年堂本店」(当時は亀屋和泉)のものだと知ったのは食べ終えてからだった。 大納言小豆を使った蒸し菓子だが、独特の食感で、あまりの美…

寅さんの「冷たい新顔」

草だんごといえば、つい寅さんを連想する。 あんこ好きの悲しいサガ。 映画「男はつらいよ」(山田洋次監督)の舞台、東京・柴又帝釈天の門前には草だんごの店がズラズラーッと並んでいる。 最も古くて有名なのは「高木屋本舗」だが、「何言ってんだい、草だ…

十条の金星「いちご草餅」

あんこ餅菓子にも出会い系がある。 さよならだけが人生、ではない。 東京・北区の十条銀座商店街をぶら歩きしていると、甘味処「だるまや」が見えた。 入り口にはのり巻きやおいなり、だんご、豆大福などが雑然と置いてあり、下町の餅菓子屋の佇まい。 目が…

東京和スイーツの傑作

あんまり暑いんで、今日は冷たいあんこの話。 小倉アイスの元祖が東京・湯島にある「みつばち」と知っている人は少ない。 明治42年(1909年)創業。もともとは氷あずきが目玉だったが、二代目のとき、冷夏で売れ残ってしまった。もったいないので桶(…

戦国「けし餅」の驚き

戦国時代にタイムスリップしたくなったら、この和菓子を食べてみてほしい。 幻のあんこ菓子を求めて三千里の旅。 今回ご紹介するのは、にわかには信じがたい、堺の「芥子餅(けしもち)」である。 創業が室町時代・天文元年(1532年)。当代は何と二十代…

渡辺直美的「あんマガ」

コッペパンがブームになっている。 あのアンパンマンの世界でも、仲間外れだったコッペパン。 それがどうして一躍人気者なったのか、不思議だ。 だが、東京周辺で、その火付け役の一つになったのが、東京・亀有「吉田パン」である。 ここの「あんマーガリン…

古都の隠れあんみつ

テレビや食べログなどで高評価を得ているスイーツ店が美味いとは限らない。その逆もある。 話は三年ほど前に遡る。 古都・足利でのこと。鑁阿寺(ばんなじ)の参道近くにある古民家カフェにたまたま立ち寄ってみた。ちょうどティータイム。 「あまから家」と…

後味抜群の「塩きんつば」

この特製きんつばを食べたとき、塩の絶妙さに驚いた。 何という塩加減だろう? きんつばというより、「塩きんつば」と表記した方がいいのでは? 大納言小豆の風味と抑えられた甘さが、その塩加減によって、ステージの前面に押し出されてくるような感じ。塩の…

恐怖の「東京ぜんざい」

「地球最後の日」をどのように迎えたいか? SFみたいな話だが、誰しも一度は考えたことがあると思う。 あんこ好き、いや私にとって、答えは決まっている。 「白ワインを飲みながら、あんこの海にぷかぷか浮いていたい」 その甘すぎる妄想を形にしたのが、東…

風情の極致?京都あんみつ

GW、京都の人気はすさまじい。 日本人はもちろん、外国人観光客のラッシュぶりに、京都の友人などは「もう勘弁してほしいわ。この時期はモグラみたいに地下に潜って、お経でも唱えてるしかあらへんで(笑)」と大いに嘆く。ある意味、こわ~。 で、今回取…

夢の和風フレンチトースト

一時、フレンチトーストにハマったことがある。 フレンチトーストは官能的、である。 もとい、官能的なフレンチトースト そう表現した方が正しい、と思う。 酒とバラとスイーツの日々、二、三度ほど、そんな体験をした。 その一つが、東京・池袋「三原堂」の…

これぞ「今川焼き」の大親分

たい焼きと今川焼き、どっちが好きか? これはあんこ党にとっては超難問である。 両方好きと言うのが正直な感想だが、たい焼きの方が人気なので、判官びいきとしては、今川焼きと答えておこう。何だかエラそうだが。 たい焼きが明治末あたりの発祥と言われて…

銀座シックスの和スイーツ

きのうのこと。たまたま銀ブラしてたら、物凄い人出に出くわした。 何だろう? ジャスティン・ビーバーでも来たのか? それとも、宇宙人でも買い物に来たのか? 「GINZA SIX」のグランドオープンだった。 人混みをかき分けて、B2へ。さらに人混み…

江戸「水ようかんの極北」

この水ようかんを何と表現したらいいんだろう? 見事な小倉色の宇宙に、小豆の粒つぶが星雲状に浮かび上がっている。 一辺が15センチほど。大きな舟型に流し込まれてから冷水で固められた、ほぼ真四角の水ようかんが、細長く五つに切り分けられている。 買…

門前町の驚き「五色餅」

「幻のあんこ菓子」を探して、三千里の旅へ。 今回は桜が舞う四国に上陸。金刀比羅宮、通称こんぴらさんの門前町で素朴な大福餅に出会ってしまった。 あまりに、あまりに素朴な。繰り返し、そう形容したくなる大福餅。 蔵造りの和菓子屋「浪花堂餅店」。たま…